鶏小屋が出来る
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春の31日。今日も今日とて石鹸作りだ。大体の指示出しは終わったからな。後は順調に終わってくれることを願うしかない。今は村が大きくなろうとしている所なんだ。これから一気に大きくなる予定なんだけど、そうなるまでは時間がかかる。政策を打ち出して即効果が現れるなんてことにはならないからな。普通に時間が必要になってくる。
だからこうして暇な時には石鹸を作っている訳なんだけど、これが大量生産できるようになってくれれば良いんだがなあ。灰汁も、特定の木材を使えば、固まるんじゃないかって疑惑が出てきているしな。それなら十分に使える。基本的に燃料に使う木材だしな。
そして、夕飯を食べて、いつもの報告会が始まる。まあ、昨日の今日で鶏が集まる訳でもなく。狩れるが、捕まえるとなると難しいからな。罠を仕掛けて待つしかない。罠は仕掛けてあるので、問題なく捕まえられるとは思うが。
「とりあえず、樵に言って、鶏を育てる場所を確保してもらう事になった。明日には作れるそうだ」
「早いですね。それだけ木材が余っているって事なんでしょうけど」
「早いのは良いですわね。少しでも改善できるのであれば、していく方が良いでしょうから」
「だよね。罠も仕掛けてんだし、明日には結果が、なんて事になるかもしれない。でも、家畜を育てるなんて初めてだから、上手くいくかどうかは解らないけどね」
「それは仕方がないんじゃないですかね? 誰もが初めてなんですし」
「そうね。上手くいくとは限らないもの。仕方がないのではないかしら?」
「上手くいって欲しいけど、そう毎回上手くいく訳じゃ無いだろうしね。気長に様子を見るしかないかな。鶏に関してはそんな感じだね。準備は明日には出来る。だから、後は結果を待つだけになるかな。早く時間が過ぎて欲しいと思うけど、そうもいかないしね」
「結果が出るまでには時間がかかるのは仕方がないですわ。それと並行して色々と進めておかないといけない事も多くあるでしょうし、思い切って進めていきましょう」
「だね。後それと、蜂の巣を3つ程確保したらしい。巣箱も作って貰って、蜜蜂を捕獲してきたって報告が入ってきているよ」
「おおー。そうなると、来年の春には蜂蜜が取れるんですね」
「甘味はどれだけあっても良いですわ。蜂蜜は腐りませんもの。長期保存にも向きますわね」
「そうだよね。腐らないのは良いよね。でも、殆どを売り物にするんですよね?」
「まあ、その為に蜂を確保したんだからね。でも、もしかしたら夏にも蜂蜜が取れるかもしれないとは聞いたけど。ここはグロドツギの森だから、蜜の有る花も多いんじゃないかって言われているんだよ。越冬するためには、ある程度の蜜が必要になるかもしれないけど、夏にも1度は蜂蜜を取れるんじゃないかって」
「それは良いですわね。……流石に今年は無理でしょうけど」
「まずは巣箱に巣を作って貰わないといけないですからね。蜂蜜は来年からじゃないでしょうか」
「そうだね。来年にはって感じかな」
それか、蜂蜜を売るよりも、ジャムに混ぜて甘味を増すって手もあるとは思うが……。蜂蜜の方が高価なのかな? 甘味は貴重だし、蜂の巣があれば、どんどんと確保して欲しいとは思う。蜂蜜を入れるにしても空き瓶が必要になるから、結構な量のお酒を買い込まなければならない。
まあ、吞兵衛共は居るし、お酒なんて直ぐになくなるとは思うけどな。お酒をどれだけ買うのかでひと悶着あるかもしれないけど。沢山買うのは良いけど、その後に空き瓶が残るようなら問題だしな。空き瓶は残らない方が良いんだよ。出来れば使い切る方が良い。
そんなきっちりと使い切れるなんて思わない方が良いだろうからな。また何か考えておかないといけないのかもしれない。……けど、ジャムが大量に作れれば問題はない訳で。ジャムの需要がどの程度あるのかが問題だよな。大量に作っても売れるのであれば、それはそれで良い事だし。外貨を獲得しないといけないから、その分はお酒を買う事になるんだよな。
そんな訳で今回はお開き。蜂蜜が手に入るのは来年だけど、楽しみが増えたのは良い事だ。無事に越冬できると良いんだけどな。それ次第で、蜂蜜をどれだけ入手できるのかが決まってくる訳だしね。売り物に困らないくらいが丁度いいんだよ。
そして、春の32日。鶏の飼う場所が作られると言う事で、見学に来たんだ。柵を作ってってだけなので、本当に簡素な場所なんだけど、雨宿りをする場所も必要になるはずだし、入り口も作らないといけない。それが出来るのかどうかなんだけど……。
「……もう半分くらい出来てる。早いなあ。あっという間だね」
「おう。ちんまいの。こっちは順調だぜ?」
「今日中に出来そうですね。相変わらず早いですね」
「まあな。それが仕事だ。仕事の準備はしておくもんだ」
「それで、雨宿り用の小屋も必要になるとは思うんですけど……」
「解っている。人間の出入り口も必要だろう? その辺は聞いてるからな。まあ、任せてくれや」
「そうなんですね。お願いします。……それで、スライムのゴミ処理場なんですけど、どうなりそうです? 遅れますか?」
「いや、そっちは遅れねえ。というか、こんな簡単な仕事で遅れを出すわけにはいかないからな。任せておけって言っただろう? 簡単に作ってやるさ」
まあ、遅れないなら、いいか。それよりもだ。聞きたいことがあったんだよな。特にお酒の消費についてなんだけど。どの位の消費が出来るのかで、色々と変わってくると思うんだよな。基本的には安酒になるとは思うんだけど……。
「お酒を買う事が決まったんですけど、空き瓶が欲しいんですよね。なので、どの位なら飲めるのかって聞きに来たんですけど」
「酒の話か? そりゃあおめえ、あればある分だけ飲むだろ。儂なら樽3個は飲めるな。1日でそのくらいは飲める。それ以上に酒が来るのか?」
「いや、流石にそこまでは来ないとは思いますけど……。でも、樽って自分よりも大きくならないですか?」
「そんなもん、飲み物はどれだけあっても良いからな。特に酒なら大歓迎だ」
「あ、はい。まあ、心配するだけ無駄だって事ですね」
「当たり前だろ? 皆で飲み会をしたらなくなるじゃねえか。酒の量が多すぎて心配なんてするんじゃねえ。少ない方で心配しろ」
「解りました。お酒に関しては、皆が飲むと言う事で話を進めておきますね。季節に何回も来てもらう事になるとは思うので、結構な量にはなるとは思うんですが」
「その分だけ酒を飲めば良いんだろう? 簡単な事じゃないか。ちんまいのも酒の味を覚えるか? 覚えるなら早い方がいいぞ」
「流石に早過ぎるので、また今度でお願いします」
流石に子供に酒を飲ませるんじゃねえとは思う訳なんだけど、こっちはそういった法律が無さそうなんだな。酒を作るには許可がいるらしいけど、飲む分には構わないのか。まあ、そんな事はどうでもいいけどな。飲むのはまた今度だ。急いで飲むものでもないんだよ。
ちゃんと鶏小屋も出来るようで何よりだ。仕事が早いのがいいよな。こう、直ぐにでも作ってくれるのは有難い。フットワークが軽い方が助かるからな。重いと、どうしても発展が遅れてしまう。それでは勿体ないからな。
この村にはポテンシャルがあるとは思っている。他の村もあるとは思うが、この村は別だな。かなりのポテンシャルがある。それを眠らせておくのは勿体ないんだよ。使えるのであれば、使ってやらないといけない。来年には忙しくなるとは思うが、それも仕方がない事なんだよ。




