お使いの結果
OFUSE始めました。
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油の確保と石鹸作りは俺の予定に入れておくとして、次は俺の報告だな。俺が1人でお使いが出来るかどうかの試しでもあったのだ。きちんと話は纏めてきたから問題はない。それを報告した。
「アーミンはちゃんとお使いが出来たようだね。まあ、頭はいいし、出来るとは思っていたけど。それにしても、十分な矢が作れるまで後2日って言ったんだよね。となると、明日には作れるって事だから、明後日には試射会が出来るね」
「そうです。それと燻製小屋の方も春の内にはって話でした」
「うんうん。春の内から冬支度が出来るなら、十分なんじゃないかな。それに、どんどんと木を切って欲しいってお願いもしたんだよね? 確かに、今の土地じゃあ狭いからね」
「何をするにしても土地は必要になります。良い判断なのではないですか?」
「そう思う。まあ、言わなくてもそうしてたんだろうけど、言っておく方が良いだろうしね」
まあ、それはそう。樵だって時間が出来たんだから、どんどんと木材を得るために伐採をしてくことだろう。それに、冬の薪も欲しいんだよな。まあ、薪は端材でも切り株部分でも良いんだけど、十分に乾燥させないといけない。だから、今から集めておいても十分なんだ。早いに越したことはないし。薪が足りなくて凍死ってのが一番怖いからな。
基本的にはこの森の冬は厳しい訳ではない。普通に雪が積もる程度である。川が凍ったり、雪で家が埋もれたりすることはない。南の方にあるんだけど、それは当てにならないからな。南半球でしたって落ちは無いとは言えないんだし。まあ、そもそもどういう星なのかも解らないからな。
「それで、穴掘りの方は5日もあれば十分だって言ってましたね」
「ゴミ捨て場の話ね。スライムをゴミ処理に使うのは賛成ね。多少は臭いがマシになるんじゃないかしら?」
「もう慣れちゃったけどね。でもまあ、臭くないならその方が良いよね。柵もお願いしてきたんでしょ?」
「はい。子供が落ちない程度の柵をお願いしてきました」
「うん。ありがとう。後は、何か言っておくことはあるかな?」
「あ、俺から良いですか? また明日にでも樵の所と鍛冶屋に行こうと思うんですが、良いですか? 油を貰いつつ行ってきたいと思うんですけど」
「明日? 明日は予定が無いから、自由にしてもいいよ。油を取りに行くのもいいよ」
「ありがとうございます」
「私からもいいかしら? ジャムづくりなんだけど、急ぎましょう。出来る限り急がせたいわ」
「急ぎたいのは解るけど、採取次第だからね」
「だから、育てましょう。ここはグロドツギの森なの。植物もかなり早く育つわ。だから、ジャムの材料の木や植物を持ってきましょう。そうね、レッドベリーとイエローベリー、クイーンベリーを育てましょう。特にクイーンベリーは高級品として売れるわ。絶対に育てましょう」
「カタリーナ姉さん、それいいですね」
「でしょう? 採取に行くのもいいけれど、育てられるものは育てた方が良いとは思うのよ。今後は肉も定期的に入る様になるわ。だったら、売れるものを育てた方がいいわね」
「……なるほど。確かにそうだよね。ライ麦が余ってくるか」
「ええ、ライ麦を育てる場所を削って、ベリー系統を育てた方が良いとは思うのよ。そうすれば、ジャムの生産はどんどんと多くなるわ」
「……でも、そうなると、空の瓶を輸入しないといけないんですよね」
「その問題はあるんだよね……。カタリーナ姉さんの言う通り、ジャムを沢山作るのは良いんだけど、空き瓶を輸入できるのかって所も調べないといけないね」
「本当は何かを入れてくるのが良いとは思うのだけれど……。何か大量に欲しいものはあるかしら? 特に無い様な気がするのよね」
「瓶に入れてまで欲しいものか。本当に何があるのかな? アーミンは欲しいものは無い?」
「……すみません。思い付きません。強いて言うのであれば、布ですけど……」
「布は瓶に入れる必要は無いもの。そのまま持ってきてもらえばいいわ」
「ですよね。……うーん。考えておきます。ヨナターク子爵領のアラゴンでは、何が盛んなんでしたっけ?」
「うーん。それは知らないかな。特産品があるなんて聞いた事がないけど」
アラゴンから何かしら輸入できればとは思ったんだが、上手くはいきそうにないか。そうなると、空瓶を持ってきてもらう事になる。それだと商人の儲けが少ないんだよなあ。砂糖を持ってきてもらうって手も無い事はないんだけど、砂糖はジャムよりも高級品だ。値段的には厳しい。石鹸が作れたとして、砂糖よりも高く売れるのかどうかなんだよな。
後は香料くらいか? でも、それもこっちで何とかしたいんだよな。というか、銅が欲しい。蒸留器を作れれば、高級路線の石鹸くらいは作れるからな。手段はあるんだけど、素材が無い。銅も結構量が必要になるしな。でも、香料なんてそんなに要らないんだよな。精々1%くらい混ぜる程度で良いだろうし。そうじゃないと固まらない。
石鹸にも塩は若干使うしな。だからと言っても、空瓶全部に塩を入れられても困るんだよね。そこまで人口が増えてくれれば良いんだろうが、今度は食料が足りなくなる。移民を募るにしても、まずは土地の確保が最重要だ。それをするには樵の増員が必要なんだけど、それをするには人口がって感じの悪循環に陥るんだよな。
「じゃあ、今日はこんな所かな」
「そうね」
「解りました」
そんな訳で、いつもなら寝るんだが、今日はまだ仕事がある。台所に行って、貰わないといけないものがある。
「すみません。桶に水と沢山の灰を入れて貰っても良いですか?」
「はい。構いませんが……。何に使うんですか?」
「ちょっとした実験をしたいんです。後はすり鉢とすりこ木で、要らないのをください」
「まあ、余ってますから良いですけど……。本当に何に使うんです?」
まあ、色々とあるのだよ。色々とな。石鹸を作る際に灰汁が必要なのはそうなんだけど、まずは鹸化させないといけない。それには苦労をする訳だ。本来であれば、ミキサーでグルグルとやるんだけど、そんなものは無い。なので、水車を使って大規模にやろうとは思うんだけど、まずは実験をしないといけない。実験は大事だ。何をするにしても、まずは実験をしてみてからなんだよ。
だから灰汁はこれで良いとして、明日はこれにオリーブオイルを貰ってこよう。そして、ついでに、水車小屋を改造してもらおう。それが出来たら、石鹸を量産して、外貨を稼ぐのだ。どれか1つでも成功すればいい。失敗しても仕方がない。数打てば、1つくらいは当たるだろう。そんな気持ちでやるのだ。
さて、灰汁はいい感じに出来るだろうか。まあ、放置だな。放置しておかないと灰汁にはならないし。どうか水酸化ナトリウムが沢山含まれていますように。水酸化カルシウムでも鹸化はするんだけど、水酸化カルシウムだと固まらないからな。液体せっけんとしては使えるんだけど、輸出の事を考えれば、固形石鹸の方が良いんだ。木箱で良くなるからな。
液体せっけんだと、また空瓶問題が浮上してくるんだよな。流石に瓶を自前で作るには、足りないものが多すぎる。珪砂から輸入しないといけないことになりかねない。まあ、川があるので、もしかしたら珪砂は採れるのかもしれないが、だからと言って瓶から作るのはちょっと。
設備的な問題もあるし、火力がなあ。木炭を作らないといけなくなるんだけど、それをすると今度は鍛冶場が止まる。木炭は鍛冶場でも使うんだから。だから問題なんだよな。空瓶問題か。




