訓練「恋人が殺されてしまう過去を変えよ」
・運命が捻じ曲げられたことにより、恋人が過去で殺されてしまった。
タイムスリップして恋人が殺されてしまうのを阻止せよ。
ただし、恋人、及び過去の自分と対面することは重大なタイムパラドックスが起きるため禁止する。
なお、タイムスリップの日時はこちらで指定する。
→恋人と出会って3日後
―――
「アンナ、今すぐそこから離れるんだ」
「頭に声が……だれ?」
「僕だ。ジョンだよ」
「ジョン、あなたなのね。どうしたの急に。それにどこにいるの?」
「すまない。今急いでいるから近くにはいないんだ。だけど、危ないんだ。訳はこれから話すから、まずはその場から離れて」
「そう……でも、離れるわけにはいかないわ。今、スチュワードと待ち合わせしているところだもの」
「そのスチュワードが危ないんだ」
「ええ…!?そうなの!?」
「彼は君を殺そうとしている。だから逃げるんだ。もう時間がない」
「うーん……でも理由がわからないわ。彼は衝動的にそんなことをする人ではないし」
「彼は結構感情的だよ。それに彼には深く悲しい出来事があったんだ。
今、彼は危険だ。時間を置いてからなら会ってもいいから、早く!」
「そう……でもそれなら私は尚更会うべきだと思うわ。それに……」
「それに……?」
「彼とは3年来の友人だけど、あなたとは会って3日だもの。
申し訳無いけれど、あなたの言葉は信じられないわ。」
「そんな……」
「だから、あっ………………」
「…終わった」
……
「やあやあ、大失敗だね。新人くん」
「隊長……なんですかあの訓練」
「はっはっは、難しいだろう」
「いやいや、難しいどころじゃ無いですって。条件が理不尽過ぎるでしょう。
何の訓練なんですかあれ」
「隊員はどんな状況でも常に冷静にかつ理路整然に対処しなければならない。
それが理不尽な状況でもな」
「限度がありますって。
敵は3年前からの付き合いなのに対して、こっちは出会って3日ですよ。しかも直接会えないし。どうやって信じてもらうってんですか」
「まあ、そう言いたくなるのもわかる……
だって成功率2%だからな!」
「それ、訓練としては駄目じゃないですか?」
「まあ普通ならな。とはいえこれは特別でな。ある一定の理屈に沿えば、理論的に解決方法が導き出せるんだ」
「えぇ……そうなんですか」
「それには恋人とのある程度の対話が必要でな。最初のシーンを突破する必要がある。
まあ、その最初で躓いてしまうのが大多数なんだが……」
「これはひどい」
続かない




