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走馬灯たち  作者: 維酉
2/5

犬の日

 * 〇 *


百億年まえの犬は

十光年さきの犬と

ひとしい、すなおさで

生活の単位を知らずに

よくたべ

よく吠え

よく走る

こがね色にかがやく

あのうつくしき毛並みで

時と宇宙をかけぬける


(月の、ずっと向こうまで

 あなたがきらめくのが見える)


百億年まえの犬よ

十光年さきの犬と

母をおもって眠りなさい

銀河をまくらに夢をみて

やわい泪を流しなさい

暗やみという天蓋に

しっとり寝息を吐いたなら

風のはじまりと

星のおわりを

とんがった耳先に感じて

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