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時限爆弾に蝋を垂らし

作者: 蓮薔薇 揺麗

色とりどりの線が繋がった爆弾が


時計の代わりを成して針を動かしている


針が12を見た時に爆弾がどうなるかは


火と未来と人を見るより明らかだろう


線を切る行為大方無駄でしかない


人は皆外に逃げ出してここには居ない


そうすれば未来は自ずと決まっているのだ


ここに残る俺だけがこの爆弾の行末を見守る


故に見なくとも明らかなのだ


数本のみで構成された蝋燭も


火より小さくなって消えかける


針が12を見るのはまだ先だ


最後の灯火が消えた時

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