第29話 クリスマス当日の雫は甘やかしたい
今日は12月25日。そう、要するにクリスマス当日だ。
会社にて自分のデスクの前で唖然とそんな事は考えている俺。周りからは変な目で見れているかもしれない。そんなのもろともせず俺は思考を止めなかった。
今まではクリスマスなんてただケーキを食べて、世のリア充たちの爆発を願うばかりだった。だが今年の俺こと大塚和樹は違う。俺には世界一可愛くって綺麗で世話好きで甘えん坊な素敵な彼女がいる。
朝は特に何もなく、雫から『お家に帰ってきてからゆっくりしようね♡』と言われて見送られた。特に気はしていない、俺は好きな物は最後の食べる方なので正直、仕事とかが終わって肩の力が抜けた後、雫とイチャイチャしたい。
「課長、終わりました」
「うむ。じゃ、今日はもう帰っていいぞ」
「え、まだ4時ですけどいいんですか?」
「ああ、お前はいつもよく働いてくれるし、クリスマスくらいは彼女さんといてあげなさい」
「な、なんで彼女の事…!」
「そんなのお前を見れば分かるさ。行っておいで」
「あ、ありがとうございます…!」
うちの会社はどんだけホワイト企業なんだよ!課長の優しさに甘えて俺は午後4時に会社を出て家に向かう。
相変わらず外はクリスマスだらけだ。イルミネーションの準備とかプレゼントを買ってる人とか既に恋人とデートしてる人もいる。
ふと、あるケーキ屋が俺の目に止まった。そういえば、ケーキは買ってくるって雫に言ったっけ。
「ありがとうございました。またのご来店を」
中位のショートケーキを買い、帰り道に戻る。クリスマスは基本的には家族でケーキを食べたり、恋人と過ごしたり、小さい子はサンタにお願いをしたり、と楽しい事ばかりだ。
でも俺は今まで、たしかに家族とはケーキは食べたりはしてたが、恋人はもちろんなしで、サンタにお願いをした事がない。何故かは忘れたが小さい頃にはもうサンタの秘密を知っていた。
今年はてっきり家族もいないし、恋人もいない、プレゼントも特にないと思っていたが、俺の家には雫がいる。彼女が待っている。
そして、やっと家に着いた。ドアの前でインターホンのボタンをポチッと押す。
ピンポーン、
外で待ってる側にも聞こえるインターホンの音が鳴り、ドア開く。
ガチャ、
「おかえり、和樹くん」
「ただいま、雫」
とても可愛く出迎えてくれた雫を見ていつも癒される。
「はいこれ、ケーキ買ってきたよ」
「わー、ありがとう、和樹くん!」
俺は買ってきたケーキの箱を彼女に渡すと、
「ほらほら、カバンもちょだい。それから今日はすぐお風呂入ってね」
「うん、分かった」
雫にカバンを渡してから俺は真っ先に風呂に入った。最近は寒いのでいつもより早く風呂を出るのが俺だ。
服を着て、風呂から出ると、
「あれ、雫?」
「ふふ」
雫は何故かいたずらっ子な顔で俺の後ろに来たと、思ったらいきなり視界が真っ暗になった。
「はーい、そのまま真っ直ぐ歩いてね〜」
「え?う、うん」
何がなんなのか分からないまま、歩かされ多分リビング辺に着いたところで雫が、
「じゃ、ここで目を瞑った状態でちょっと待っててね」
「わ、分かった」
言われた通り目を瞑ったまま待つ。
「はーい、いいよ」
しばらくして雫の許しが降りたので俺は恐る恐る目を開ける。
「じゃっじゃあーん!」
「え、」
そこにはサンタのコスプレをした雫が立っていた。一体なんで?いや、それはクリスマスだからってのは分かってる、しかしだ、
「むー、ぼーっと見てないで感想言ってよ」
「す、凄く可愛いよ…」
本当だ。可愛いらしい赤い帽子を被り、全身赤い服でしかも、少し短いスカートでどこからどう見てもサンタにしか見えない。
「えへ、良かった。今日はお姉さんが和樹くんだけのサンタさんになってあげる♡」
「別にそこまでやんなくっても良かったのに…」
「ダーメ。今日はお姉さんが和樹くんをいっぱい甘やかすの」
「答えになってない…」
「で〜も、和樹くんも嫌じゃないんでしょう?」
わざとらしく、ちょこっとスカートを上げ、生脚を俺に見せようとする。俺は焦って視線を逸らす。
「もー強がっちゃって、和樹くんだったらお姉さんはいいよ?」
そんな事を言われたら俺は理性を保てない!!!
「あっ、今こっち見たでしょう?えっち」
「い、いやこれはー」
「お姉さんのお膝に横になりたい?」
「…」
別に膝枕はそんなに問題ではない。今までもいっぱいしてもらった。だが、今は生脚…いいのか、それは!?俺、全国の非リア充に殺させれないよね?!
ゴクリ、
「膝枕、して欲しいです…」
「うん、素直でよろしい。じゃ、ベットに行こうっか」
「え、なんでベット?」
「今日はクリスマスだから、お姉さんサンタが特別にベットでイチャイチャ出来るプレゼントを差し上げよう」
なんだ、そこ最高最強なプレゼントは!そんなこんなで寝室に行き、
「は〜い、和樹くん、お姉さんのお膝にごろんして」
「は、はい。では失礼します」
少しいやらしい言い方かもしれないが雫の生脚は恐ろしいくらいに綺麗だ。見ただけですべすべなのが分かる。
そぉっと頭を彼女の膝に乗せる。
「は〜い、よく出来ました♡」
「お、おう、凄い…」
いつもよりあったかくって、モチモチしている。やばい、くせになりそうだ。
「よしよし、よしよし。昨日は私が甘えたから、今日は目一杯お姉さんに甘えていいからね?」
「うん」
「そんな事言っても、和樹くんは恥ずかしがって何も言わないのは分かってるから、えい!」
「うわっ!」
雫は急に布団で二人を包んで、どうやってか俺は布団の中で雫の胸の中にいた。
「ま、またこのパターンか…」
「和樹がいつも恥ずかしがるからいけないんだよ?」
「そんな事言われても…」
「このままご飯までお布団の中でいっぱいイチャイチャしよっか?」
「うん、」
「ふふ、大好きだよ♡」
ちゅっ。
こうして二人のクリスマスはずっとイチャイチャしてしまった。俺はサンタにお願いをした事はないが、雫との生活がいつまでも続きますようにと、心の中でそっと願った。
メリークリスマス!青空零です〜
皆さん、クリスマスはどうお過ごしですか?
僕から皆さんへのクリスマスプレゼントとしてお姉さんの最新話と!!新しく「飼っている犬猫がある日、人間になって修羅場っているのだが?」をカクヨムオンリーで連載しました!良かったら僕へのプレゼントとして(どっちやねん)読んでみたり、ブックマーク、感想、拡散よろしくお願いします!でももし、なろうでも読みたいって方いましたらお姉さんの感想で言ってくれるありがたいです!
では失礼します!




