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第66話 遺志

「こちらです、セイジ様」


 案内した兵が扉の前で(うやうや)しく頭を下げた。顔は緊張で強ばっているが、目には好奇の色が浮かび上がっている。今話題の男を見る目だった。

 セイジは西棟に付くと、近くにいた兵士2名に声をかけた。ゼオとホローの2名が安置されている場所を聞くと、


「どうぞ、ご案内致します」


 と、頭を下げられた。場所だけ教えてくれれば良かったのだが、西棟は来たことがなかったので素直に案内を受けることにした。

 先にホローの 安置所に案内された。そこには担当の兵がいただけでレナードはいなかった。ホローの遺体に一礼と報告をし、次にゼオの部屋に向かった。

 扉を開けて中に入ると、ベッド脇の椅子に座っていた少女が顔を上げて、セイジの方に顔を向けた。


「あ、先生……よかった、気が付かれたんですね」リムが囁くような声を出した。


「リムはここにいたのか」


「はい……ゼオ様のお世話をと思いまして」


 リムの脇には水を張った洗面ボウルと絞ったタオルがあった。ゼオの体を拭いていたのだろう。

 セイジはリムの顔を見たとたん、ほっと息をついた。

 レナードとリムはゼオを大変慕っていた。レナードはともかく、リムがどれほどショックを受けているのか心配だったのだ。

 リムの目の周りには深いクマができていた。かなり疲れているように見えたが、顔色は良かった。熟睡は出来なくとも、ある程度の休息は取れているのだろう。


 どうぞ、とリムが立ち上がり、ゼオの方に手を差し向けた。セイジは歩み寄ると、ゼオに手を合わせ一礼する。

 部屋の中は寒かった。ベッドの周りに行くとその寒さは更に増した。遺体が腐敗しないよう、シーツの下に冷却剤を置いているためだ。当然、暖房器具など一切無かった。リムは厚着をしているようだが、それでも寒いだろう。濡れタオルを絞っているせいか、手は真っ赤になっていた。

 ゼオの遺体には白いシーツが掛けられている。斬り離された上下は綺麗に縫合が施されている様だった。顔はまるで眠っているかのような、安らかな死に顔だ。


「私とおじさまはゼオ様に大変お世話になりました」ゼオを見つめながら、ぽつりとリムが呟いた。


「ゼオ様がいなかったら、私もおじさまも今ここにいないでしょう。こうして私が幸せな生活が過ごせているのも、全てはゼオ様のおかげです。言葉に言い表せないほど、一生かかっても返しきれないほどの御恩を受けました。いつか……いつか少しずつでも恩返しをと……思っていたのですが……」


 言いながらリムの声はどんどん潰れていった。大粒の涙が零れ、しゃくり上げる音が響く。


「もう……もう……なにも、お返しすることは……出来なくなって……しまい……ました」


 リムは力なく椅子に座ると、顔を覆って泣き始めた。くぐもった鳴き声が静かな部屋に響き渡る。


「……ゼオ殿はグランドナイツだ。自分の信じる教義のために死ねたんだ。無駄死にではない」


 リムは顔を上げてセイジを見た。泣きはらした目が真っ赤に腫れ上がっていた。


「黒鎧に勝つ事が出来たのも、全てはゼオ殿とホロー殿のおかげだ。二人が体力を削っていてくれたから俺は勝つことが出来た。二人がいなかったら、真っ二つにされていたのは俺の方だっただろう」


「でも……死んでしまっては……どうにも……」


「何も守れず、自らに絶望して死んでいくよりは遙かにマシだ。少なくとも俺はそうやって死にたくは無い。レナードも同じだろう」


 リムはしゃくり上げながら、ゼオに目を向けた。


「リムはもう何も恩返しすることは出来ないと言ったな。それは違う。お前とレナードでゼオ殿の遺志を継ぎ、働けば良い。ゼオ殿もそう望んでいるだろうし、何よりそれこそが最大の供養になる。墓石を毎日綺麗に磨いてやったって喜ぶような男ではない。時より訪れて自分の成果を報告する方が喜ばれる。俺はそう思う」


「……先生もおじさまと同じ事仰るんですね」


「なんだ、じゃあ、俺が言うこと無かったじゃないか」


 セイジは頭を掻いた。言ってから爺の説教みたいだな、と恥ずかしくなったのだ。

 リムはクスリと笑った。この部屋に入ってから初めての笑顔だった。


「私、おじさまと話し合ったんです。いままで言えなかったこと、全て余さずおじさまに伝えました。おじさまも私に今まで言えなかったことを言ってくれました。『子供を産む事よりも魔導の勉強をして欲しい。才能があるのだからそれを伸ばす努力をして欲しい』そう仰っていました」


 酒に酔うとよくレナードが愚痴っていたことだ。リムにはずっと言えなかったが、ようやく伝えることが出来たようだ。


「私、おじさまと5年近く一緒に暮らしてきました。もうおじさまのことは全部解っているつもりでしたけど……恥ずかしくなるほど何も理解していませんでした」


「そんなもんだ。相手のことが100%解る奴なんていない。例え夫婦だろうが、な」


「そうですね……あ、それとエミリーナ兵に復帰したいとも仰っていました。マルヴィクスにてまた一から教団のために働きたいと」


「リムはどう答えたんだ?」


「もちろん私も一緒に連れて行って下さい、と答えました。おじさまはやっぱり教団のために働くのが一番似合っていると思います。傭兵稼業がダメって訳じゃないですけど」


 そうだな、と呟き、頷いた。傭兵でくすぶっているよりかは良いだろう。


「それで、先生はどうするんですか」


「へ?」リムはセイジに近寄り、下から覗き込んでいた。その目にはキラキラとした興味の光が宿っている。


「クレア様との事ですよ。もちろん喪明けには結婚されるんですよね? ナロンで暮らすんですか? それともマルヴィクスに?」


「う……ん、マルヴィクスに行くつもりだけど……まあ、家とか売らないといけないし、傭兵団の退団手続きもあるからすぐにと言うわけには……」


「ふふ、そうですか、じゃあこれからも先生に勉強を聞きに行っても良いですか」


「ああ、クレアも喜ぶだろう」


 言いながら、リムとレナードにも、いつかクレアの体の事を伝えなくてはな、と思った。

 この二人とはこれからも長い付き合いになると感じた。ならば体の事も知っておいてもらった方が何かあった時にいい、そう思った。

 クレアも二人の事は信頼している。敬虔なエミリーナ教徒だし、何より人間的に信用出来る。もし秘密を打ち明けたとしても、それが原因でよそよそしくなったり、他人に言いふらすとこはないだろう。


「ところでレナードはどこだ? 用があったから探していたのだが」


 てっきりリムと一緒にいると思ったのだが、この部屋にいなかった。


「おじさまはここにいらっしゃいましたが、先程知り合いの方がいらっしゃって、どちらかへと行かれました。どこに行ったかまでは……」


「解った。探してみよう。リムも無理せず、少しは休めよ」


「大丈夫ですよ……先生と違って私はまだ若いですから」


 リムは微笑んで言った。セイジは少し顔をしかめてリムを見る。


「お前、最近とみにレナードに似てきたな」


「夫婦ですから」にっこりとリムは笑った。






 さて……レナードはどこに行きやがった。


 部屋を出て辺りを見回す。廊下には全くの人気が無かった。先程案内してくれた兵士もいなくなっている。

 うろついて探すしかないか、と思った時、左の方から大きな男の笑い声が聞こえた。廊下の端から端まで響き渡るほどのとんでもない大音量だ。


 セイジは何となく、その笑い声の方に足を向けた。どんな男がいるのかと興味を持ったのだ。

 しばらく進んで曲がったところに、とんでもない大男がいた。縦にも横にも大きい男だ。身長は優に二メートルを超え、横幅はセイジ二人分はある。セイジが細いのではなく、その男が太すぎるだけだ。笑い声の主は間違いなくこの男だろう。

 そしてその男の前に探していた人物がいた。


「レナード」


 呼びかけると、二人は話を止め、セイジの方に顔を向けた。


「隊長……お目覚めになりましたか」


「ああ。すまなかったな、迷惑をかけたようだ」


「いえ……まあ、そうですね……大変でした」


 レナードが口元を曲げ、難しい顔をした。その時の事を思い出したのかも知れない。


「レナード、こちらの方が?」


 大男がセイジをまじまじと見ながら尋ねた。体に見合って顔も大きいが、反して目は小さい。可愛らしい……というのも変なのだが、ガタイに似合わず子犬のようなつぶらな瞳をしている。


「ええ、先程お話ししたセイジ=アルバトロス殿です」


「おお! そうか貴殿が噂の剣士殿か!」


 大男がのっしのっしと体をゆらしながらセイジの方に歩み寄った。大きな体を屈め、手を差し出す。

 常人の2倍はあろうかという手だった。ぽかんとその手を見ていたセイジだったが、握手を求められている事に気が付き、慌てて握り返す。


「私はジオウという。グランナイツ時代、レナードは私の部下でな。貴公の話も先程レナードから聞いたよ。凄まじい腕と魔導力をお持ちだとか」


「私がグランナイツ時代の隊長です。今はグランドナイツのお一人としてご活躍されています」


「おだてるなレナード」


 ジオウはガハハハ、と大声で笑った。鼓膜にビリビリと響く大声だ。思わずセイジは片目をつむって顔をしかめていた。

 その笑いがぴたりと止まり、ジオウの顔が真面目になった。そしてセイジに向かって深々と頭を下げる。


「今回の事、誠に申し訳なかった。活躍は報告で聞いている。君がいなかったら法皇猊下及びメルドム住人達は全滅していたかも知れない。感謝の念に堪えない。グランドナイツの一人としてお礼申し上げる」


 セイジの手にもう一方の手を重ねる。固いごつごつした手がぎゅっとセイジの手を包み込むように握っていた。


「いえ……私は最後のとどめをしただけの事、ゼオ殿、ホロー殿がいなかったら私もやられていた事でしょう」


「……まさかお二人がやられてしまうとはな。今をもって信じられん」


 ジオウは顔を上げ、手を離した。その顔に先程までの陽気さはなく、暗い影が落ちていた。


「信じられない事にグランドナイツに一人が逃走し、兵達も多くが逃げたと聞く。嘆かわしい事だ、命を賭してでも教義のために闘うのがエミリーナの騎士であろうに……」


「部隊の大将であったゼオ殿が倒れては仕方が無い事かと。ホロー殿の性格から考えても、逃げる兵を止める事などしないでしょう」


 セイジはホローとそれほど会話をしたわけではない。それでもホローの事は何となく理解していた。

 一言で言えば古い考え方の無骨な男である。多くを語ろうとせず、口より先に手が出るタイプの人間だ。ゼオとは真逆の騎士であり、今の騎士の中では異端だろう。


「その通りだろう。だが、騎士として逃げる事は許されない。今回の事で騎士達がどれだけふぬけているか、上層部にもよく分かったであろう。膿は出さねばならない」


 ジオウの目に鋭い光が宿った。にこやかに笑っていた目は完全に消え失せ、力強い決意を持った目が合った。


「ジオウ様、お時間はよろしいのですか」


 レナードの言葉に、おお、とジオウが呟いた。


「こんな時間か、あまり油を売っていると示しが付かんな」


 そう言うと、ジオウはさっと姿勢を正した。


「今日はこれで失礼する。セイジ殿、レナード、いずれ酒でも酌み交わしながら話でもしよう。では」


 ジオウは巨体をゆらしながら足早に去って行く。セイジはぽかんとした顔でその背中を目で追っていた。


「なんとも豪快そうな人だな……」


「実直な方ですね。表裏無く自分の信じる道をひたすら邁進(まいしん)される方です」


 レナードもまたジオウの背中を見つめていた。


「ようやくお目覚めのようで……クレア様は大丈夫でしたか」


「今寝ているよ……というか俺の心配は無いのか?」


「隊長は疲れ果てて寝ていただけでしょう? それがドンドン大事になっていって……付き合わされたこちらの身になって頂きたいものです」


 レナードが両手を挙げ、大げさな動きで頭を左右に振った。


 セイジは仕事が終わった後、1日近く眠ることがままあった。特に魔法を使用した後はその傾向になることが強い。睡眠で体力、気力を一気に回復させる為だ。

 今回は魔力と体力、両方を極限まで使用していたため、深い眠りについていただけなのだが、セリアとクレアはそうとは考えなかった。セイジがかろうじて生きている状態だと思い込んで必死に治療を行っていた。

 正直、レナードとしては「ほっておいて良いですよ」と言いたいところだったが、必死に治療している二人を前に言うことは出来ず。ただただ冷や汗を流しながら、数時間立ちつくしていただけだった。


 セイジは眉をしかめてレナードを見ていた。やがてレナードは手を下げると、真剣な表情に戻り、セイジに頭を下げた。


「……ともあれ、今回の事では隊長に感謝しております。ゼオ様の敵を討って頂き、ありがとう御座いました」


「ああ……ゼオ殿やホロー殿は残念だった。そういえばロベルトの奴はどうしたんだ?」


 先程、ジオウが「グランドナイツが一人逃走した」と言っていた。それでロベルトが逃げた、と言う話をギルがしていたのを思い出したのだ。


「朝方、街の隅で震えているところをギル殿達に取り押さえられたという話です。今は自室にて待機命令が出されていると聞きました」


「……奴はあれか? 極刑か?」


 セイジは右手で首元を斬るまねをした。


 権力を笠に威張り散らしていた奴であったが、ザマアミロ、とは思わなかった。

 むしろ自惚れにより実力以上の地位に就き、化けの皮を剥がされてしまった哀れな男だ、とセイジは同情していた。今回の事でもグランドナイツという立場上、逃亡したロベルトはただでは済まない。


「グランナイツ以上には、理由無き敵前逃亡は極刑が処されます。ですが今回の事で流石に極刑はないかと思います。他にも逃亡した兵士も大勢います。ロベルトを極刑にしてしまうと、彼らもまた重い罪になってしまうでしょう。おそらくですがロベルトは騎士全権永久剥奪、兵士達は謹慎または降格……そんなところでは無いでしょうか」


「騎士全権剥奪?」


「簡単に言えば教団本部からの永久追放です。教団から与えられていた全てのものは取り上げられます。エミリーナ本部以外の一般兵として勤め直す事は出来ますが、再び本部勤めになる事は永遠に出来ません」


「奴の家族はどうなる」


「………………」


 レナードは答えず、視線をそらした。

 セイジもそれ以上聞くのを辞めた。ただでは済まないのだろう。


「それはそうとレナード、お前グランナイツに復帰するそうだな」


 セイジは話の流れを変えた。


「まあ、復帰出来るかどうかは解りませんがね……別に本部勤めの兵でも構いませんし、金も10年くらいは喰っていけるくらいありますから」


「大丈夫だろう。さっきのジオウ殿だってお前に復帰を促していたんじゃないのか?」


「まあ、その通りですが……そう簡単にいかないのが今の教団でしょう」


 レナードは目を細め、窓の外に視線を向けた。


「今回の事件は教団にとっても衝撃だったはずです。教団の象徴であるグランドナイツの団長格であるゼオ殿とホロー殿の死、ロベルトの逃走、敵の総大将も討ち取ったのはグランドナイツではなく、雇っていた傭兵ですから……教団としては敗北も同然でしょう」


「敗北って……メルドムは救われたんだからそれでいいじゃないか」


「確かにメルドムは救われました。ですが教団のメンツはがたがたにされました。今頃上層部は事後処理にてんてこ舞いでしょうね」


 レナードが鼻で笑った。


「問題はグランドナイツをこれからどうするか、でしょうね。今回の事で一騎当千だったはずのグランドナイツのぼろが出てしまいました。今のままで行くのか……それとも何か改革を起こすのか……全てはこれから選出される新法皇が鍵を握っています」


「ライトン殿の事か……」


「その事ですが……ライトン司祭は法皇選の出馬を辞退されたそうです」


「は!?」セイジは声を上げた。


 次期法皇確実と聞いていたライトンが出馬を取りやめた? 一体何故?


「何か圧力が?」セイジは聞いた。話の流れからその確率があると思ったのだ。


「いえ、そうではないそうです。ライトン司祭は今回のメルドム襲撃の一端は自分にあるとおっしゃって、責任を取るため法皇選の辞退及び司祭職の返上を自ら宣言したそうです。本部もこれを承認しました。これで半年後の法皇選は一気に混迷する事になります」


「辞退により他の候補者達が一気に騒ぎ始めたという事か……」


「間違いないでしょう。おそらく次々と候補者はメルドム入りするのではないでしょうか。隊長もこれから大変になるでしょう」


「は? 俺は関係ないだろう?」


「そうは問屋が卸してはくれないかと」


 レナードが視線を戻した。その顔があくどく歪んでいる


「隊長は今回の戦いの立役者です。いまやメルドムの英雄と皆が口にしています。さらに婚約者であるクレア様は現法皇の第三息女にあたられます。教団では歴代法皇一族というのは強い力を持っています。特に前法皇は民衆の評価も支持も高い。法皇一族に婿入りした隊長を自分側に引き込めば、法皇選に大きなプラスになる……候補者はそう考えるでしょう」


 聞きながらセイジの顔が蒼白になっていく。寒いはずの廊下にも関わらず、セイジの体から汗が噴き出していた。


「クレア様と結婚されるのでしょう? そこまで考えは及びませんでしたか?」


 レナードは笑みを浮かべ言った。最高に楽しくて仕方が無いと言った邪悪な笑みだ。

 これからが大変だぜ、と言ったロウガの顔が頭に浮かんだ。その時は大げさだろう、と思ったものだが、こうしてレナードの話を聞くと、想像以上に自分がとんでもない立場にいることが理解出来た。

 やがてセイジは頭を抱えて体を折った。頭が汗でびっしょりとなっている。今や顔は汗まみれで、衣服が汗でしっとりとしてきた。


「ええい、知るか! なるようになるわ!」


 しばらくした後、セイジは叫んで体を起こした。

 後の事を考えるのはやめた、というか考えてもしょうが無かった。どうなるかなど今の自分に解るわけ無い。あれこれ考えても無駄なことだ。

 そして、頼み事があったからレナードを探していた事を不意に思い出した。


「……所でレナード、お前今、手は空いてるか?」


「は? まあ、特に用があるわけではありませんが」


「ちょっとお使いを頼まれて欲しいんだが……」


「お使い? 別に構いませんが……何を買ってくるんですか?」


「いや、買ってくるんじゃない。ちょっとナロンに取りに言って欲しいものがあるのだが……」


 そう言ってセイジは照れくさそうに頬を人差し指で掻いていた。


次回更新は5月13日(水)の予定です。


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