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第8話:視聴者主役バトルの開幕


佐藤ハルトは、アパートの部屋でノートパソコンを前に気合を入れていた。StreamStarでの登録者数は1100人を突破し、目標の1000人を達成。だが、ライバルKAIの「KAIフェス」の圧倒的な規模と10万いいねの影響力に比べれば、ハルトの「逆襲フェス」はまだ小さな一歩だ。


KAIの挑発「@HaltStream 1000人?可愛いな」が胸に刺さるが、視聴者の「ハルトの方が心ある!」というXリプライが彼を支えていた。


「KAIに勝つには、視聴者との絆しかない!」


「逆襲フェス」は視聴者数450人、登録者1000人突破の大成功だった。


ユナの助言「視聴者が主人公の配信を考えて」を基に、ハルトは「次世代ライバーランキングバトル」に向けて新企画「史上最低ライバーの視聴者主役バトル!ランキングバトルへの挑戦!」を準備。


視聴者が配信のテーマ、ゲーム、トーク内容を決め、ハルトが実行する企画だ。ランキングバトルは個人戦で、視聴者投票と配信クオリティで順位が決まる。KAIのゲームスキルとトーク力に対抗するには、視聴者の熱量が鍵だ。


サムネイルは視聴者投稿の「ハルトと視聴者がKAIを包囲する」イラスト。


シンプルだが、団結感が溢れる。


夜8時、配信開始。ハルトはミナミに選んでもらった白シャツとキャップ、100円ショップのLEDライトで明るくした部屋でカメラに向かった。


ハルト「よお、みんな!史上最低ライバーの佐藤ハルトだ!ランキングバトルまであと1週間!今日はみんなが俺の配信を丸ごと作る『視聴者主役バトル』!テーマ、ゲーム、トーク、全部お前らに任せるぜ!KAIを倒すために、最高の配信作ろう!」


視聴者数は開始10分で400人。

コメント欄は「ハルト、KAIぶっ倒せ!」「視聴者パワーで優勝だ!」「テーマはハルトの成長物語!」と熱狂。公式ランキングバトルの告知で注目が高まり、ハルトの配信にも視聴者が集まった。


ハルト「まず、今日の配信テーマをコメントで決めてくれ!」


コメントが殺到。「ハルトのダメな過去を振り返れ!」「成長の軌跡を見せろ!」「KAIに宣戦布告!」。


視聴者の多数決で「ハルトの成長物語」に決定。


ハルトは最初の頃の配信クリップを共有。視聴者0人、コメントなしの「史上最低」な姿に、コメント欄が「w懐かしすぎ!」「ここから1000人ってやばい!」と盛り上がる。


ハルトは照れながら語った。


ハルト「あの頃、ほんとダメだったけど、みんなのコメントで変われた。今日も、みんなが主役だぜ!」


次に、視聴者が選んだゲーム「バトルクロニクル」の「サバイバルモード」。視聴者がハルトのキャラの動きをリアルタイムで指示。「右に避けろ!」「ハルトストーム発動!」「アイテム温存!」とコメントが飛び交う。


ハルトはミス連発だが、ユナがボイスチャットで参加し、「KAIのコンボはリズム重視。ハルトはランダムな動きで乱せ」と助言。


ハルトは「よっしゃ、KAIのペースぶっ壊す!」と叫び、視聴者の指示で敵を翻弄。サバイバルモードで過去最高の10分生存を達成。


コメントは「ハルト、成長してる!」「ユナ、最高のコーチ!」「KAI、ビビれ!」と熱狂。


視聴者数は500人に。


トークテーマは視聴者の提案「ハルトの夢と視聴者への感謝」


ハルトはぎこちなく語る。


「俺、昔は大学中退のフリーターで、配信も誰も見てくれなかった。でも、みんなのコメント、ミナミの応援、ユナの戦略、タクの仲間意識…それでここまで来れた。ランキングバトル、KAIに勝って、世界一のライバーになる!みんな、ほんとありがとう!」


コメント欄は「ハルト……」「一緒に世界一なろ!」「KAIよりハルト!」と感動の嵐。


視聴者数は550人に達した。


配信後、登録者は1300人に急増。


Xで「#ハルトストーム」が再びトレンド入りし、「ハルトの配信、ガチで熱い」「KAIフェスより心がこもってる」と話題に。だが、KAIがXで反撃。


「@HaltStream 1300人?雑魚の限界見えたな。ランキングバトルで完膚なきまでに潰す」とポスト。KAIの最新配信では、ランキングバトルに向けた「新コンボ技」を披露し、視聴者5万人が熱狂。


ハルトは悔しさを噛み締めたが、視聴者の「ハルトならKAIに勝てる!」というリプライに勇気をもらった。


翌日、コンビニのバイト中、ミナミが興奮気味に話しかけてきた。


ミナミ「ハルト、1300人ってやばいよ!XでKAIのファンとハルトのファンがバチバチ!ランキングバトル、絶対勝とう!」


ハルト「でも、KAIの新コンボ…めっちゃ強そうなんだよな…」


ハルトは不安げ。


そこへ、ユナが店に現れた。


ユナ「ハルト、KAIの新コンボ、分析したよ。派手だけど、スタミナ消費が激しい。長期戦ならチャンスある。視聴者との連携を最大限に活かしな」


ハルトは目を輝かせた。


ハルト「ユナ、ありがとな!じゃあ、ランキングバトルは視聴者とガチで連携する配信にするか!」


タクもバックヤードから飛び込んできた。


タク「ハルト!俺の視聴者も150人に増えた!ランキングバトル、俺も応援配信するぜ!視聴者みんなでハルトを押し上げよう!」


その夜、ハルトは緊急配信を始めた。

タイトルは「ランキングバトル最終準備!視聴者とKAIを倒す作戦会議!」


ユナ、タク、リョウがボイスチャットで参加し、視聴者と作戦を練る。


視聴者の提案

「ハルトのトーク力を磨くミニゲーム」

「視聴者が選ぶハルトの新必殺技」を採用。


コメントは「ハルト、新技は『ハルトタイフーン』!」「トークでKAIを圧倒!」「視聴者パワーで優勝!」と熱狂。


視聴者数は600人、登録者は1400人に。


配信中、突然の通知。StreamStarから「ランキングバトル特別ルール」が発表された。視聴者投票に加え、「リアルタイム視聴者数」が順位に影響。


KAIの5万人規模のファンベースに対し、ハルトの600人は不利すぎる。ハルトは一瞬動揺したが、視聴者の「ハルトならいける!」「人数じゃなく熱量だ!」というコメントに笑顔を取り戻した。


ハルト「よっしゃ、みんな!KAIの5万人に、俺たちの600人で勝負だ!ランキングバトル、絶対優勝するぞ!」


配信後、ハルトはノートに新たな目標を書き加えた。


「ランキングバトルでKAIを倒す。登録者2000人」


視聴者からのXメッセージ

「ハルトの配信、人生変わったよ。絶対応援する!」


ハルトは涙ぐみながら、決意を新たにした。


史上最低ライバーの戦いは、視聴者と仲間と共に、最大の試練に挑もうとしていた。


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