表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/23

第4話:バトルロイヤルへの挑戦


佐藤ハルトは、アパートの部屋でノートパソコンを前に深呼吸していた。StreamStarの公式イベント「ライバーバトルロイヤル」の参加が決まり、ライバルKAIとの直接対決が現実のものとなった。ハルトの登録者数は100人強、対するKAIは1万人。圧倒的な差だが、ハルトの胸には闘志が燃えていた。


KAIのXポスト「@HaltStream

30分?遅すぎw 雑魚は黙ってろよ」が、逆に彼を奮い立たせていた。


「絶対、見返してやる…!」


前回の配信「公開反省会&KAIに挑戦状!」は視聴者数120人、コメント150件超と過去最高の盛り上がりを見せ、登録者は130人に増えた。ハルトの「史上最低ライバー」というレッテルは、視聴者にとって「応援したくなるダメさ」に変わりつつあった。だが、バトルロイヤルは一対一のゲーム対決と視聴者投票で勝敗が決まる。KAIのファン層の厚さを考えると、ハルトに勝ち目は薄い。


それでも、彼は諦めなかった。バイト仲間のミナミが提案した。


ミナミ「ハルト、バトルロイヤルに向けて、配信でめっちゃ目立つ企画やろうよ!ほら、KAIのファンに負けないくらい、視聴者をガッチリ掴むようなやつ!」


ハルトはノートに新たな企画を書き出した。

「史上最低ライバーのバトルロイヤル特訓!視聴者と一緒にKAIを倒す準備!」


企画は二部構成だ。

前半は、視聴者から寄せられた「バトルクロニクル」の攻略テクニックをハルトが実践練習し、ゲームスキルを磨く「特訓パート」


後半は、視聴者投票で選ばれた「ハルトの必殺技」を決め、バトルロイヤルで披露する「必殺技開発パート」


サムネイルは、ミナミの助けで作った「ハルトがKAIのシルエットにパンチを繰り出す」イラスト


拙いが、熱意が伝わるデザインだ。


夜8時、配信開始。ハルトはミナミに選んでもらった白シャツに袖を通し、髪も整えた。カメラに向かって笑顔で叫んだ。


ハルト「よお、みんな!史上最低ライバーの佐藤ハルトだ!いよいよバトルロイヤルが近づいてきたぜ!今日はみんなと一緒に、KAIを倒すための特訓する!あと、俺の必殺技も決めたいから、コメントでアイデア頼むぞ!」


視聴者数は開始10分で80人。コメント欄が早速動き出す。


「ハルト、KAIに勝てる気?w」「特訓楽しみ!」「必殺技はド派手なやつな!」


ハルトはコメントを読みながら、特訓パートを始めた。


ハルト「まず、みんなの攻略テク教えてくれ!俺、KAIの『バトルクロニクル』最速クリアに挑戦したいんだ!前回の30分クリア、遅すぎって言われたからな!」


視聴者からのアドバイスが殺到。「コンボ繋げ!」「敵の動き読め!」「アイテムちゃんと使え!」


ハルトは「バトルクロニクル」の高難度ステージを起動し、視聴者の指示に従ってプレイ。最初はミス連発で「うわ、死んだ!w」と笑いものだったが、コメントの「ジャンプで避けろ!」「タイミング見て攻撃!」を参考に、少しずつ上達。20分後、ステージクリアに成功。


コメント欄は「ハルト、成長してる!」「KAI、ビビれ!w」と盛り上がった。後半の必殺技開発パートでは、視聴者が提案した技をハルトが試す。


ハルト「必殺技:ハルトクラッシュ!敵に突進して自爆!」


「いや、自爆はダメだろ!w」と突っ込みつつ、ハルトはゲーム内で突進技を試し、派手に失敗。

視聴者から「w失敗も必殺技っぽい!」「これがハルトの魅力w」と笑いのコメントが飛び交う。最終的に、視聴者投票で「ハルトストーム:連続攻撃で敵を圧倒」が選ばれた。ハルトはゲーム内で技を練習し、「これでKAIをぶっ倒すぞ!」と叫んだ。視聴者数は最大140人、コメントは200件超。登録者は50人増え、180人に達した。


配信後、ハルトは興奮冷めやらぬままミナミにLINE


ハルト「ミナミ!視聴者140人!必殺技も決まった!バトルロイヤル、いける気がする!」


ミナミの返信は絵文字だらけ。


ミナミ「やば!ハルト、めっちゃ勢いあるじゃん!でもさ、KAIの配信見た?めっちゃ準備してるっぽいよ。なんか、秘密兵器出すとか言ってる」


ハルトはKAIの最新配信をチェック。KAIは「バトルロイヤルで雑魚を一掃する。秘密兵器、楽しみにしてろよ」と不敵に笑っていた。ハルトの胸に不安がよぎるが、同時に闘志が湧いた。


ハルト「秘密兵器か…俺だって、視聴者って最強の武器がある!」


翌日、コンビニのバイト中、店に新たな客が入ってきた。眼鏡をかけた小柄な女子高生で、スマホをいじりながら飲み物を手にレジへ。ハルトがバーコードをスキャンすると、彼女が突然言った。


ユナ「あなた、HaltStreamの佐藤ハルトでしょ?私、StreamStarのライバーやってる『ユナ』。登録者3000人。バトルロイヤルで一緒のグループになったよ」


ハルトは驚いた。


ハルト「え、マジ?ユナって、あの攻略動画で有名な…?」


ユナはクールに頷いた。


ユナ「そう。KAIとも何度か対戦したことある。あなた、KAIに挑戦状出したって話題になってるけど、正直、勝ち目は薄いよ。彼、ガチで強いし、ファンも多い。けど…」


彼女は少し笑い、「あなたの配信、なんか面白いね。ダメなりに頑張ってる感じ、嫌いじゃない」


ハルトは照れながらも礼を言った。


ハルト「ありがとな。俺、絶対KAI倒すから、見ててよ!」


ユナは飲み物を手に店を出たが、去り際に言った。


「バトルロイヤル、グループ戦だから、味方選びも大事よ。私、協力してもいいけど、ちゃんと準備してね」


その夜、ハルトはユナの言葉を胸に、新たな配信を始めた。タイトルは「バトルロイヤル直前!ユナと作戦会議&視聴者特訓!」


ユナをゲストに招き、視聴者と一緒にバトルロイヤルの作戦を考える企画だ。ユナはStreamStarのボイスチャットで参加し、クールな口調で助言。


ユナ「KAIの弱点は、焦るとミスが増えること。ハルトは視聴者との連携で、KAIを乱せばチャンスあるよ」


視聴者からは「ユナ、めっちゃ頼れる!」「ハルト、ユナと組めば勝てる!」「作戦教えて!」とコメントが殺到。


ハルトとユナは、視聴者の提案を取り入れながら、KAIの攻略動画を分析。ハルトはユナの的確なアドバイスに感心しつつ、視聴者の「ハルトストームでKAIを翻弄!」というアイデアを採用。配信は150人の視聴者で大盛り上がり、登録者は220人に。配信後、ハルトはユナに感謝のメッセージを送った。


ハルト「ユナ、今日マジで助かった!バトルロイヤル、絶対勝とうな!」ユナの返信は短かった。


「勝つよ。準備、怠るなよ」


バトルロイヤル前日、ハルトはミナミと最終確認。

ミナミはハルトのノートを見て目を輝かせた。


ミナミ「ハルト、めっちゃ成長してる!登録者220人って、めっちゃすごくない?」


ハルト「でも、KAIの1万人には…まだまだだよな」


ミナミ「バカ!ハルトの視聴者、めっちゃ熱いじゃん!KAIのファンより、絶対ハルトのファンの方が強いよ!」


ハルトは笑い、ノートに新たな目標を書き加えた。


ハルト「バトルロイヤルでKAIに勝つ。登録者1000人」




史上最低ライバーの戦いは、仲間と視聴者の支えで、大きな一歩を踏み出そうとしていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ