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怪盗物語  作者: キッピー
8/11

<明編>

僕はロイドに閉じ込められた後、何とか脱出して、ロイドに成りすました。そして、ラビットの部屋にすんなりと侵入したわけだ。

 ブツッ

「誰と電話しているのよ?ロイドは私にだけ一生をかければいいのよ!」

ラビットに嬉々との電話を切られた僕…明は、最後の手段をとった。

壁に掛けてある時計を手に取り、11時半を指している時計をずらして、12時にする。

「ラビット様。もう11時半でございます。パーティーは、12時からなのですが…」

ラビットが今回行くパーティーは、12時からで、深夜パーティーらしい。

「あら…もう、こんな時間!清掃しといてね!」

バンッ

ラビットは、壁掛け時計を見た後、扉を強くしめて行ってしまった。

後から騙されたとわかるだろうけど、その時はもう、逃げているはずだ。

その後、部屋の中を調べてみると、巻物は見つかった。壁の隠し扉の奥にあったのだ。

時計をもとの時間に戻すと、僕は推理した。

嬉々だったら、電話中に僕がロイドと呼ばれていたこと、僕がロイドの声真似をして、ラビットに敬語を使っていたことからして、僕がロイドに変装してラビットの部屋にいることがわかると思うから…。

あと、嬉々は、時間稼ぎのために、ロイドを部屋に閉じ込めたって言ってたから、ロイドの部屋に閉じ込めたと推理する。

すると…真っ先に向かうのは、エレベーターの、はず。そして、ラビットの部屋へ来ようとすると思う。しかも、さっき僕が嬉々に電話すると、ロイドの声が聞こえた。銃音まで。今までの僕の推理が仮にあっていたとすると…嬉々は、今ロイドにエレベーターという密室の中でとても危険な目にあっているはずだ。なんか、怪盗なのに推理って、おかしいなあ。

僕は、エレベーターのもとまで、変装をといてから、一目散に駆け出した。


エレベーターが着くと同時に、銃音がした。僕はそれにかまわず、煙玉を発射する。ちらりと嬉々とロイドがみえたので、まちがいないはずだ。

そのあと、さっき嬉々がいるように見えた位置にいる人のうでを、強く引っ張った。

煙に包まれた世界から抜け出すと、引っ張っていた人が、嬉々だとわかった。その後、その場にあった窓ガラスを打ち破って、嬉々をささえながら空中に身を投げた。


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