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怪盗物語  作者: キッピー
6/11

<明はどこ⁉>

ロイドの部屋の前に着くと、扉を開けた。中は、シーンと静まり返っていて、あれ散らされている。

私はわざとロイドに聞いた。

「ねえ、明。なんでロイドの部屋、あれ散らされているんだろう。」

ロイドは答える。

「さあ、どうだろう。」

私は、ロイドの背中をバンっと前に突き出す。

「怖いから…明見てよ。」

わざとそう仕向けると、ロイドは部屋の中を見回した。今が、チャンス。ロイドが私に背を向けているのなら…。

ちらりと部屋を一応のために見回す。えっ…明がいない⁉

本当は、ロイドにけりを入れてから、明を助けるつもりだったんだけど…こうなったら。

ドンッ

ロイドを部屋の中に入らせると、眠り薬入り煙玉を発射。ドアをバンッしめて、鍵に細工を仕掛ける。さっき、明を閉じ込めたのだから、ロイドは簡単に解除できると思うけど、一応時間稼ぎ。

そのあと、明を探しに、一目散に駆け出す。これでもう、完全にロイドに私達が裏で作戦を練っていたことがばれる。けれど、明を探すためには仕方がない…!

走りながら、「明」と書かれた電話の通話ボタンを押して、耳に携帯を押し当てる。

トゥルルル…ブツッ

すぐに電話がつながった。私は走りながら、電話の向こうに声を飛ばす。

「明…明?嬉々だよ。今、どこ?私はロイドの部屋付近。時間稼ぎのために、ロイドを部屋に閉じ込めたんだけど…」

「嬉々…。無事でなりよりだ。でも、なんで逃げなかったんだい。」

明がしおれた声で話す。でも、どうやら疲れてはなさそう。

「怪盗として逃げることは恥だと思ったから…だよ。それより、明はどこ?」

私は一生懸命明に問いかける。

「僕は…今、」

明が電話の向こうから話しかけてきた時だった。

「あら…ロイド、どうしたのよ。電話?だれに?もう、今夜はパーティーなんだから、清掃よろしくね。」

聞き覚えのある声が聞こえてきた。これは…ラビット?明がロイド?どういうことだろう。

「あ、はい。ラビット様。清掃がんばります。」

この声はロイド…⁉まさか、明がロイドのふりをして、ラビットの部屋へ入っている?

「誰と電話しているのよ?ロイドは私にだけ一生をかければいいのよ!」

ブツッ

電話が切れた。


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