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怪盗物語  作者: キッピー
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<ロイドとの会話>

時期に待っていると、向こうからロイドに変装した明がかけてきた。

「ごめん、遅くなって。さあ、巻物を取り返そう。」

ぜえぜえと肩で息をしている。

「大丈夫だよ。あ、一応合言葉、言おうか。」

私が言うと、明—ロイドは、ぎょっとした。

私の作戦は、ロイドが明になりすましていることに気づかないふりをするという作戦だ。

今、合言葉を聞いたのは、一応、本当にロイドかどうか確認するということだ。

そして、口を滑らせるつもり。ロイドが変装なんて無理だってことを思い知らせるためにね。

あとで、ロイドが油断したすきに…1発けりを首に入れるつもり。

ちょっとややこしいけど、実際、ロイドは、自分の姿で私のところに来て、中身は明のふりをしているというわけ。

「あ、ああ。ロイドなんてちょろかったよ。合言葉なんて必要ないない。早く巻物を…」

ロイドは、そういった。

「え?明って、ちょろかったなんて、言うっけ?」

私は、ロイドにしっぽをださせようとする。そもそも、「合言葉は必要ないない。」の一言で、ロイドだってことがわかった。

「い、いやあ。言うよ、言うよ。それよりも、早くラビットの部屋へ行こう。」

ロイドは、ごまかそうと必死に言う。

「わかった。ちょっと待って。私、一応確認したいことがあって。」

「えっ?」

ロイドは拍子抜けする。

これは、明が来るまでの時間稼ぎだ。

「あの、ここにもう一つ巻物があることが分かったの。それが、ロイドの部屋だってことがわかって。」

ロイドに探りを入れる。

案の定、ロイドはものすごく焦った。

「そ、そんなわけないよ。何でそんなことを言うのかい?どこで調べたんだい?ま、まさか僕が別人だとも思っているの…?」

私は言った。

「え?明が別人?ありえないよ。ここにいるのは、あ・き・ら。ちがうの?」

ロイドは焦りをこらえながら、「僕は明だよ。」と、言う。

 「調べたのは、これだよ。」

私はそう言って、私が作った、偽物の立体地図(指輪の光で、空中に立体の地図が現れ

る。)を、見せた。

 偽物の地図には、巻物の場所が二か所記されている。

「ロイドの部屋にもあるんだね。でも、まずラビットの部屋へ…」

ロイドはどうしても、ラビットの部屋へ先に行こうと進めてくる。まあ、当たり前なん

だけど。こうなったら、最後の手。

「ロイドの部屋へ行こう!」

ぐいっとロイドの腕を強引につかんで、ロイドの部屋の方向へ向かいだす。

ロイドは、否定できないようで、それ以上黙っていた。


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