信頼
福島原発の処理水の海洋放水。
いいか悪いかの前にどうしてそうなったか、そうさせないためにはどうするべきかは議論されたのだろうか。
今回放水してもそれで終わりにできるわけはない。
これは始まりなのだけれど、それがすごく不安になるのはなぜだろうか。
風評被害の前になぜ不安になるのかを考えてみる。
この不安こそ今の政府への信頼のなさの表れだと思わずにはいられない。
信頼とはつくるのは難しく失うのは簡単なものだ。
かつて政治家が馬鹿でも官僚がいるから日本は大丈夫だという話を聞いたことがある。
人事権が政府に移る前の話だったと思う。
その頃の統計や資料は信頼に足るものだったかもしれない。
この信頼を失った際に政府がやったことはなんであったろうか。
隠ぺい。
嘘、嘘、嘘。
情報操作による混乱。
証拠はなくとも信じるにたるものもない。
この信頼失墜が海洋放水にも限りない不安をもたらせる。
今回は最初だから丁寧にやっているように見える。
では今後は?
「もういいんじゃね?」
「ちょっとぐらい濃くても誰も気が付かねえよ」
「あっ、やっちまった。まあいいか。言わなきゃばれねえよ」
「国民が知るとうるさいからこれは秘密ということで」
「ばらした人間は厳罰に処分しましょう」
そんな会話が今後生まれるんじゃないか・・と疑ってしまう。
総理大臣が数十年の安全を約束。
政権が交代。引継ぎがあいまい。
杜撰。
中国に言われるとお前が言うのかという気持ちも起きなくはないけれど、信用が落ちすぎている日本にいては正しいことを言っても正しく聞こえない。
オオカミ少年と同じになってしまった。
憲法改正が必要か。
9条の改正をしないと日本が攻められたときに対応できない。
頭がお花畑の人にはそれがわからんのです。
そうなんだろうか。
解釈の変更という禁足技ですでに憲法は死んでいるんじゃないだろうか。
自衛隊は軍隊ではないというグレーゾーンでやっていたはずなのにいつの間にか軍隊扱いになっている。
軍隊として海外派兵されているしアメリカと共同演習を行っている。
いいとか悪いとかの話をしているわけではない。
それが現実じゃないかと言っている。
有事が起こった際、国民投票で自衛隊を認めておかないとなんてことはありえない。
変えなくても普通に自衛隊が戦うことになるとみんなが思っている。
じゃあなぜ憲法改正が自民党の前のめりの目標だと言うのだろう。
党規約に書かれているからというのは違う気がする。
「地方創生」
「国民のために働く」
「日本を取り戻す」
公約にかかげてまともにとりくんだことがあったようには思えない。
「聞く力」に優れているとアピールしながら全くなくても悪びれない。
支持率が落ちても気にするなという老人。
国民投票で憲法改正動議を起こす本当の理由は国民に踏み絵を踏ませるためなんじゃないのだろうか。
なんとなくそんなことを考えてしまう。
自演隊のパワハラ不祥事、いやセクハラもか。
ここにきて自衛隊内の問題が表面にでてきている。
人間はみんな勝手だ。
日本の国民は有事の際には自衛隊が戦ってくれるさと思っている気がして仕方ない。
でも自衛隊員はそんなにたくさんいるんだろうか。
強引に防衛費を増額して設備を整えても人が足りなくなる。
ウクライナでも53歳を徴兵したという記事を見かけた。
53歳まで徴兵されたウクライナの戦後には国民が残っているのかという疑問がわくがそれは余談だ。
戦争をはじめることを前提に防衛費も増額したら、普通に考えて徴兵制も導入しないとつじつまがあわない。
あなたは日本のお国のために戦えますか?
敵国の兵士を殺せますか?
これにこたえられる日本国民はそんなにいないと思う。
その前に戦争を回避できないのか。
日本は戦争を放棄したんじゃないのか。
戦争を放棄した国がなんで防衛費をじゃぶじゃぶ突っ込んでいるんだろう。
台湾有事で中国が攻めてくるからしょうがないよねとテレビでコメンテーターが言っている。
日本人もそろそろお花畑からでないといけない。
これがあんまり騒ぎにならないのはみんなどこか他人事だと思っているからだろう。
正直に言えば戦争が始まったら最初に原発にミサイルを撃ち込まれるんじゃないかと思っている。
これが中国だと近いから自分たちにも影響が大きくて躊躇するんじゃないかとも思っている。
離れているから躊躇なく原爆を落としてきたアメリカとは違う気がしている。
でもロシアだったら遠いから撃ってくるかもしれないとも思っている。
何にせよ徴兵制をどうしようと日本政府が考えているのは間違いないと思う。
マイナンバーがその前触れなのか。
健康保険証を廃止するから引き返せないとかもう法律で決めちゃったから止められないとか。
そんなわけないでしょと思ってしまう。
誰も知らないうちに簡単に法律決めちゃってるくらいだから止めるのだって簡単でしょ。
閣議決定だけで決めちゃってるんだし。
国会でもめることもないわけだし。
そう思うほどにじゃあなんでやめたくないんだろうと思ってしまう。
このまま突き進んだ方があきらかに税金の無駄使いになるだろうに。
福祉とか必要なものには金がないから考えないとと言う割にはマスクとか意味不明なものにはじゃぶじゃぶと税金を突っ込んでいる。
今の政府に言われたらいやだろうなと思うこと。
日本は大変な時です。贅沢はやめて日本を守ることに協力してください。
アニメ映画の「アキラ」みたいにいざ戦争になったら政治家たちは我先にと逃げ出すんだろうか。
シェルター計画なんてのもでていたから地下に逃げようとしているのかもしれないけれど。
原発の話に戻るけれど、汚染した水の処理に限らず、使用済核燃料の話もちゅうぶらりのまま原発の再稼働や使用できる期間の延長とかが簡単に決められてしまった。
青森ももう埋めるところがなくなったんだろう。
山口県が名乗りをあげたと書いてあった。
埋め立てに同意すればお金がじゃぶじゃぶともらえるらしい。
原発がなければ電気不足が解決しないじゃないかと言う話もある。
そんな時に風力発電に関しての献金疑惑。
ひどくもやもやする。
ただ戦争にいって人を殺すのも嫌だし殺されるのも嫌だ。
爆弾で焼かれるのも嫌だし空襲で焼かれるのも嫌だ。
へたをすれば原発のそばにいて爆心地で一瞬で灰になった方が幸せなんじゃないかとさえ思ってしまう。
離れるほどに放射能で悲惨な状態になるだろうから。
政治家は「黒い雨」について読み合わせをするなり勉強会をやった方がいい。
ああしないためには、ああさせないためにはどうしたらいいのか。
もっと真剣に議論して海外に遊びに行くんじゃなくてしっかり働きかけて訴えていって欲しい。
そう思う。