プロローグ━闇に潜む影━
無性に描きたくなったので投下しました。たまに投稿していくのでよろしくお願いします。(とか言いつついつの間にかメインと逆になりそう)
月。月といえばどんな話が浮かぶだろう?うさぎの餅つき?かぐや姫?いや、この話はこのどれでもない。ある街の狼の少年の話だ。
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人気のない夜の道。闇の中で一人の男がフラフラと歩いている
「くそっ・・・。またか・・・。金さえあれば・・・」
ブツブツと何かを呟きながら男は頭をかきむしる。すると男の耳元でどこからともなく声がする
『金が欲しいのか?だったらそこにいっぱいあるじゃねぇか』
「・・・金」
男はそのまとわりつくような声に言われるがままに視線の先のコンビニを見る
『今すぐ欲しいんだろ?ならやっちまおうぜ?』
「・・・金・・・金が欲しい・・・」
声に従いフラフラとコンビニに向かう男の後ろには黒い何かが取り憑いている。
その時コンビニへ向かう男の後ろに黒い影が音もなく降りてきた。影は真っ黒なフードを被っていて顔は見えないが、何故かフードの頭頂部は少し盛り上がっている
「・・・待て」
静かな声で男を止める
「ああっ!?」
歩みを止められた男は先程までの男とは違っていた。目は血走り、呼吸が荒くなっている
「なんだ貴様!何者だ!」
「・・・俺は影。闇に潜み、お前達『妖』を狩るもの」
「まさか!?貴様が・・・!」
その時、雲の隙間からうっすらと月の光が差し込み、フードの者を照らした。フードの中から赤い目が光り輝いている
「・・・悪く思わないでくれ」
次の日の朝。あるコンビニの前で一人の男の死体が発見された。男の首元には何かに噛み付かれたような跡があったらしい
どうでしたか?こういうやつもかなり好きなんですよね