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昨日、早く寝たら、知らない間にブクマが八〇越えていた。
「ギュラァァァ!」
「ゴフ! ゴフ!」
ティンが聖域を作って数分も経たないうちに、この治療所に負傷した者が撫でれ込んできた。
そして、それを追い掛けてきた魔物も……。
この治療所の聖域の周りは、大小さまざまな魔物がいた。
「はあ、これって、内憂外患って言う事態なのかな?」
冒険者の腕の治療を終えた俺は、誰に向けるでもなく呟いた。
失敗した。
ティンに張らせた聖域は、予想以上に魔物の目を引いたらしい。
気が付けばこの治療所の周りには魔物が群がっていた。
「マズイな……」
ティンの聖域はと強力だ。
低レベルの魔物の攻撃ぐらいではびくともしない。
下手な建物に隠れてるよりも、遥かに安全なのだが……。
問題は聖域が透明なことだ。
実際、
「ブギィィィィィ!」
凶悪な顔したゴブリンやオークが、聖域を壊そうと武器を振るう姿が丸見えなのだ。
出来るだけ女子供は中心に、その周りを治療の終えた兵士が守っているのだが……。
ガンガンバキバキと響く音は、さすがの聖域でも消えない。
それに、
「ここにいる患者の治療は終わるが……これじゃ他の患者が来れないんだよね」
ほぼ治療を終えた俺に、
「カイル殿、ここは我々が囮になり、ここから魔物達を遠ざけます」
数人の兵士がそう進言してくれるのだが、
「いやいや、数人が囮になったって、ここの魔物全部行かないでしょ? それに、外に出た途端、逃げるより早くアレが来るよ?」
親指を向けた先には、ぼろい剣や槍で聖域を叩くゴブリンたち。
「悪くすると、ここに雪崩れ込んでくる可能性も高い」
「うぐぐっ……」
「でも、アレ見て逃げ出さないばかりか、囮に志願してくれる勇気は、もう少し取っておいてくれ」
彼らのヤル気を完全に潰さないよう、フォローを入れて何か良い案は無いかと頭を高速で回転させた。
うん。
ちょっとジリ貧じゃね?
なんて結論に達した刹那。
「はあぁぁぁぁぁぁ!」
聞き覚えのある裂帛の声が、聖域の一部に攻撃をしてたゴブリンの一団を吹き飛ばした。
「これより治療所にいる魔物を駆逐する! 勇ある者よ! 我に続け!」
「「「「「おおう!」」」」」
アルデラ率いる十数名の兵士、冒険者が、魔物に対し攻撃を開始したのだ。
「ギャン! ギャン!」
不意の攻撃に、慌てて魔物も反撃に出るが、
「ティンティン! 聖域の強度を上げてくれないか?」
「はい!」
俺の言う事より素直なティンに、そっと笑みを浮かべたアルデラは、片手を高らかに上げた。
彼女が何をするか察した俺は、
「全員聖域から離れろ! それと女子供、心臓が弱い奴は、俺が良いと言うまで顔を伏せろ!」
彼女の意図が分からないまま、俺の言うとおりに動き出す人々。
それを待っていたかのように、
「射よ!」
腕を振り下ろした彼女の合図で、弓を持つ者、大小さまざまなスリングや、魔法使い風のまで遠距離攻撃を開始。
アルデラたちを迎撃しようと走りこんできた魔物を、次々と餌食にした。
さらに、
「轟け雷鳴! 雷電!」
アルデラの力ある言葉に雷雲が発生。
間髪いれずに聖域に向かって天から稲妻が走った。
雷鳴と、それに伴う地響きに、思わず片手で目を隠した。
一瞬で閃光が走り去り、その後には……。
「うわ、やっぱひでぇ有様だわ」
落ちた雷は聖域を滑りながら地面に着雷。
当然、壁を攻撃してたゴブリンも、その近くにいたオークも……こんがり焼けました!
「まあ、敵を一掃するのに使うと思ってたが、まさかここまでとは……」
いまだプスプスと煙を立てる魔物達を前に、彼女はふっと額の汗を拭った。
最後までお読みいただきありがとうございます!
今日中に(今日は今日中っていうぜ!)もう一話投稿します!




