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ブックマーク(以後ブクマ)ありがとうございます!
楽しみにしてくれる読者様に報いるため、ブクマが一〇増えるたびに一話多く投稿しようと思います!
これはブクマが欲しいからではなく(いや、ほんとは欲しい!)、ちょっとしたオマケみたいなものと思っていただければ幸いです。
おいおい、こんなにブクマが増えたら投稿間に合わないよ! なんてことを夢見て続きを頑張ります。
とんでもなく言葉が彼女から飛び出た!
「違います! ティンティンです! 間違ったセクハラまがいのことを大声で言わないで下さい!」
思わず叫んでしまった俺に、全力で頬を朱に染める未聖女。
なるほど、全て理解した。
逆にそんな名を子に付ける親に、小一時間ほど説教したい気分だ。
だが今、この状況を打破する案が閃いた。
それに彼女の今までの慇懃無礼なウザさに、俺は謝罪を拒んで言葉を続ける。
「なるほど、言いたいことは……いや、言いたくない理由はわかった。で、チンチンさんはなんでこの町に?」
「ぐぬぬぬ! それじゃ、あなたのお名前は? きっとさぞかしご立派なお名前なんでしょうね?」
「なんで怒ってるのか良く分からないが、俺の名はカイル。いや、ホント、平凡な名前で申し訳ない」
一瞬ハッとした後、キッと睨む彼女に、勝ち誇ったような最高の笑みを送る。
俺の筋書き通りになった。
これで彼女は怒って立ち去るだろう。
今までの人生経験からすれば、こんな態度で、こんなこと言われて怒らない人間を知らない。
心の奥で、なんか泣きたくなってしまうのは内緒だ。
予想通り彼女が予想通りググッと奥歯を噛みしめ、俺を見据えた。
もしかしたら一発ぐらい殴られるかもしれない。
でも、王都の人間と関係が途切れるのなら、それぐらい安いものだ。
今までの彼女の行動を省みて、かなり痛い一撃が来るのを覚悟して引きつった笑みを浮かべながらもグッわずかに身を引いた。
だが彼女の反応は、
「ぐぬぅぅぅぅぅ。勇者カイルさん。私を従者にして下さい!」
「はあああ?」
俺の予想の、遥か彼方の反応であった。
前書きで何か書いたようですが、さすがに短いので今夜、もう一話投稿します。