うさぎさん、さぁ、集合集合。海の守護者共? もはやどうでもいいわっ
ようやくラビット・ネストに戻ってこれた。
正直ヘンドリックに殺されたり何度も死線彷徨ったりライゼン爺ちゃんに殺されかけたりとせわしない闘いだったが、なんとか全部潜り抜けて生き延びた。
ディアリオさん居なかったら死んでたけどな。
ラビット・ネストに戻ったのでとりあえずいつものモニタールームにルルジョバと向う。
結局ルルジョバはラビット・ネストについて帰ってきた。襲って、いいんすか? え? 無理? そっすか。
アーボ達にも帰還指令をだしておき、順次帰って来るように伝える。
30分待って帰還しなかった奴はそのまま放置だ。
こっちで過ごそうって奴を待つ意味は無いからな。
「おお、M・Cよ。戻ってきたか」
「貴方、死んだ時は肝が冷えたわよ。さすがに未亡人にさせるのは止めてほしいわ」
悪かったなユーリンデ。アレはさすがに想定外だって。
なんで回避不能攻撃不意打ちで放つかな。殺意高すぎだろ。
「自業自得のような気が……あ、先こっち来てるっす」
「えっと、ウサギさん、ごやっかいになってます?」
福田は生き残った。こいつ、ヘンドリック陣営にいたのに彼女が出来た途端裏切ってこっちに付いたんだよ。
ええい、このコウモリ野郎が!
「ちょ、お前がこっち来いっつったんだろーが!?」
はっはっは、知らねぇなぁ。
んで、お前どーすんの? 戦争はもうすぐ終わるから、地上に残るならラビット・ネストからは去っとけよ。とりあえず残り30分くれてやる。
家が無いならレッセン王国の田代を訪ねろ。
もしくは旅に出てる瀬尾と中井出かな。
「そういやあいつら二人きりで新婚旅行だっけ? 男同士で」
「え? お、男同士……? 結婚?」
彼女さんが引いてんぞ福田。
「ただ事実言っただけだろ!? なんで俺が悪いみたいになるんだよ!?」
「まぁまぁ、好きになる相手はその人の自由よ。私だってウサギと結婚しているんだし」
「あ。そっか。えっと、その、私は孝君でよかった、よ?」
「お、おぅ」
かー、ぺっ! リア充野郎が、俺の目の前でそんな事してたらそのうちNTRを体験することになっぞクソが!
「よし、俺たちは地上に降りる。絶対だ!」
福田達はジョゼの能力で即行地上に降りて行った。
いや、即決すぎじゃね!?
にしても、結構な人数が上に上がって来るな。
あ、ドルアグスさんたち中庭に待ってるじゃん。
挨拶待ち? 皆が揃う30分前までお待ちくだしあ。
結局、時間まではってことでディアリオさんまでラビット・ネストにやって来てドルアグスさんたちと楽しそうに会話してる。
俺もあっち行こうかな?
「海の守護者たちが暴走し始めてるわね。タコの守護者がいなくなったからゴ○ラ? さんまで敵対始めてるわよ?」
皆がウミトカゲの守護者をゴ○ラゴ○ラ言いやがるからユーリンデまでその名前で定着しちゃったじゃないか。
「あ、ウサギー、見て見て、あの危険人物こっち来たよ?」
うわぁ、郁乃の奴何があったんだ? イルラに抱きついたまま離れようとすらしてねぇ。百合に目覚めたんだろうか?
「ふぅ、私、戦争に参加してない見学組の筈なのに、なんでこんなに大変なのかしら?」
「ジョゼさんしか頼れないんですからもう少しお願いします」
「まぁ、いいけども、あ、アトエルトさんが転移許可求めてますけど、ラビット・ネストに入れてやりますか?」
「私、既にいますけどね」
なら却下。そう言えばお前ラビット・ネストに一人逃げ込んでたなアトエルト。
さっきまで空気になってたせいで完全に忘れてたわ。
「とりあえず、戦争は終わりってことでいいのよね? ヘンドリックも来るみたいだけど、いいの?」
まぁ、ディアリオさんいるし問題あんめ?
危険な存在は、あー、名前でてこんけど消えたからいっか。
魔王は俺の女になったし、後の危険人物は……そう言えばジョージどうした?
「ああ、そういえば、牢屋に何人か入ってるからどうするか決めてよ」
「リアが姉とその友人確保しといてって言ってたからそっちは中庭に寝かせてるわ。リアが起きたら会話するって言ってた」
ふーん、あ、絶対に爺ちゃんは乗せんなよ! あの人乗せたら絶対また闘いになるから。
「はいはい、お爺さんは麗佳さんにお任せしよう。後は……ハナコさんとか乗せちゃったけど問題はある?」
ああ、あのミミズの守護者。いや、問題はないな。
あの人結構面倒見はいいからな。ミミズなだけで。
ディアリオさん達とは普通に話出来てるみたいだし、問題は無いか。
後は海の守護者共だな。アボガードたちが狩り行ってるから問題はなさそうだ。
アーボとピスカが名誉回復っとばかりにウミトカゲの守護者相手に激闘繰り広げてるけど、アーボの攻撃が普通に当たるから多分早々に決着するだろ。乾坤一擲が鬼畜過ぎるし。




