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桃瀬、曰く私達の冒険はここからだ!

 武器屋を後にした私達は魔法具店に向かい九重さんの武具といくつかの魔法具を買うことにした。

 魔法具ってすっごく高いんだよ。魔導書一つでも900000ストロとかまだ安い方らしいし。

 魔法の篭った指輪でも1000000ストロとかするんだもん。


 セシリアさんが王様に怒られないかと不安そうにしながら王国ツケにしていた。

 その後も防具屋に寄って、道具屋に寄ってとどの店舗でも盛大に金を使い請求は全て王国持ちという、実際の請求が来たら私なんて首吊るしかないくらいの金額がどーんと国庫直撃である。

 セシリアさん、首切られたりしないよね?


 御蔭でしっかりと武器防具を揃えられたからいいかな。

 正直最初にこれ程凄い武装で闘いに出られるとは思わなかったし。

 セシリアさんに連れられて、手ごろな魔物しか出ない場所に向かう。


 セシリアさん曰く、初めの方は絶対にゴブリンやオークと敵対はしないように。とのことだ。

 やっぱりいろいろ危ない魔物が居るんだね。

 私達としてもそんな危険生物と相対したいとも思わないので安全なところでまずはレベル上げだ。

 ところで九重さん、レベルってなーに?


 素人しか居ない私達は殆ど知識チートを持つ九重さんに尋ねてばっかりだ。

 異世界知識とかテンプレとか知らないから九重さんが頼りだよ?


「まずはこの草原でにっちゃう、またはウサギを狩ってレベルを2にあげましょう」


「え? ウサギ……」


 ま、まさかいきなり磁石寺君を殺しちゃったりしないよね? 大丈夫だよね? 


「フハハハハ、我が糧となるが良いわー」


「まずはトンファーの小手調べネ」


「あ、待って二人と……」


 私が止めるより早く、草原に居たウサギを吹っ飛ばす。

 涙亞はダンッと地面を踏みつけ拳をウサギに打ち込む。

 打撃を受けたウサギさんは物凄い勢いで吹っ飛び、地面を二転三転、アイテム入手確認のダイアログが開かれた。

 一撃必殺だよ。二度打ちが要らないよっ!?


 ロアさんは手に入れた腕輪を使って魔法発動。

 闇の矢がウサギさんに突き立った。

 矢ウサギぃっ!? いやああああああああ!?


「よし、私も!」


 河井さんが小弓を使いウサギを一射。

 また一匹のウサギさんが!?


「イアイア。闇の眷族よ、在れ!」


 きゃあぁぁぁ!? 九重さんの影から無数のタコ触手が!?

 ウサギさんを絡め取り絞め付け息の根を止めてしまう。

 皆酷い、彼かもしれないのに確認する暇すらなく見敵必殺の心得で確実に潰して行く。


 セシリアさんに教えられてパーティーを組んでいるので放っておいても私にも経験値が入る。

 レベルアップしたっぽい。ウサギを四匹倒せばレベルが1上がるようだ。

 皆もレベルが上がったみたいで喜んでステータスを見ている姿が見える。


「まずこの草原で危険な生物はスライムです。スライムを見付けた場合は速やかに教えてください」


「スライムって、あの粘体生物ですよね、この世界ではどんな容姿ですか?」


「基本ドーム型ですね。ほら、あそこの茂みに一体いますよ。近づきすぎなければ攻撃はされませんのでその場から見てみてください」


「危険なんですか?」


「はい。普段はのっそりと草を取り込み消化しているのですが、危険を察知すると纏わり付いて来て消化液で溶かされるんです。致死の攻撃にはならないのですが、溶け具合によっては腕が骨だけになったりするので、不用意に近づかないようにしてください」


 よくあること、のように告げるセシリアに、近づいて木の枝で突こうとしていたロアさんが慌てて逃げ戻ってくる。

 あの枝。どっから持って来たんだろう?


「す、スライムって雑魚じゃないのか!?」


「雑魚ではありますよ。魔法使いにとっては遠方から一撃です。近接だと少々厳しいですね。松明でも持って火責めにした方が効率は良いです。物理効きにくいんですよスライム」


 セシリアさんの言葉に九重さんが真剣な顔でメモを取り始める。自分の知識との差異を記入しているようだ。

 知識に関しては九重さんだよりになるから彼女の頑張りは影から応援させて貰おう。


「実質二階堂さんは魔法使えるでしょ。スライムの相手はお願いするわ」


「な、何を!? くっ。残念だが封印されし我が暗黒魔法は……」


「火炎属性なら初期のモノを使えるでしょ?」


「それは……今日は調子が悪いようだ。また今度披露してやろう」


「えー」


 なんだかんだで楽しそうなパーティーだ。

 戦力がどれほどになるかは別問題だけど。


「それから森などには無暗に近づかないように、バグベアに襲われても助けませんからね」


 うん。クマさんこわいから森には行かない。

 さて、気を取り直して行こう。

 待っててね磁石寺君。私達の冒険は、今、始まったばかりなのだから。

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