ウサギさん、戦争準備
さぁって、お疲れモードだった昨日は過ぎ去りリフレッシュ。
やはり我が家が一番落ち着くな。
襲われる危険はあんましないし。
皆あわただしく準備してんなー。
いやー、庭で日向ぼっこはめっちゃ落ち付きますわー。
なんだよー。言いたい事あるなら言えよー。
「じゃあ言うわ。あんた昨日何したのよッ! 女性陣壊滅で戦闘準備ができないじゃないっ!!」
雲浦がヒステリックに叫ぶ。
いやー、そう言われてもー。
ちょっと久々だったからハッスルしちゃったっていうか。
まぁ、あの、メンゴ?
「やっぱ殺す。今殺す。ぶっ殺すッ!!」
ぎゃー!? 雲浦御乱心ッ!?
雲浦が口から火を吐きそうな勢いで襲って来たので慌てて逃げる。
庭の一角で大樹になってた変な木の周りをぐるぐる回った後、城内ダンジョンに逃げ込む。
必死に逃げて地下に向かうと、チョコミントの部屋からダンジョンルートへと逃走。
敵対する機械が居なくなったので安全なんだけど、狭いし、機械が邪魔だしで透過スキル持ってる俺より後ろを走る雲浦の方が苦戦気味。
いやー、これだよこれ。
これこそが日常なんだよ。
雲浦はおちょくりがいあるし、このまま襲うことなくおちょくりまくるか。
ダンジョンを抜けた後は寝室へと向う。
って、しまった。寝室から先がねぇ!?
ええい、物質透過。真下にでちゃうぜ!
んで中庭に戻ってゆったり休憩っと。
「おま、ふざけんなっ!!」
全力疾走したせいだろう、ぜぇはぁ言いながら中庭に戻ってきた雲浦が叫ぶ。
「雲浦さん、ウサギと遊んでる暇あったら手伝って。ただでさえ暇はないんだから」
中浦に言われてうぐっと押し黙る雲浦。
凄い形相で俺を睨んだ後、中浦についていってしまった。
うーむ。さすがに煽り過ぎたか。
しかし、激動だった今までと比べると凄く平和だな。
ずーっとこんな日々が続けばいいんだがなぁ。
まぁ、最後の戦争だって割りきって、全力を尽くしますかね。
ヘリザレクシアが敵対者として出て来ないだけでも充分過ぎる戦況だし、もすこしゆったりしててもいいかも……いや、さすがにマズいか。
なんかこのままだとウサギとカメの結末みたいになりそうだし。
俺は怠け者じゃなく働き者の兎さんだってことを主張しとこうかね。
さぁってそろそろ動きますか。
つっても移動手段のピスカはまたメンテ中らしいけどな。
最近更新出来てないせいで定期メンテしないといけないらしい。
やっぱり敵に回った天才ドクターってのをこちら側に引き込まないと駄目らしいな。
しかし爺ちゃんらしいからなぁ。女体化でも出来れば……いや、ただババァになるだけだから無意味か。美少女になってくれりゃこっちのもんなんだが。
さすがにそれは無理か。
相手のピスカの姉妹機手に入れられればなぁ。
まぁ、無理な事をずっと夢見てても意味は無いか。
んじゃま、とりあえず進化しまくっちゃうかな。
出来るだけ進化を続けることで自身の実力が上がるみたいだし、戦争終わるまでの間しか使えないからな。徹底的に進化でステータスアップだ。
あとついでに実力の確認と相手の確認かなぁ。
他に必要な行動ってあったっけか?
あー、面倒臭い。
でも、ここで手を抜くのが一番の悪手だもんな。
前みたいに全てを手に入れる直前で殺されるなんて御免だし、今回は徹底的に采配させて貰うとしよう。
えーっと、まずは自身のアイテム確認から……ありゃ、結構少なくなってるな。
ゲスターさんや、頼んどいたのどーだった?
―― やぁウサギ君。なんか知らないけど僕がタダ働きさせられたんだけど? はい、お願いされてた毒草渡すよ。こんなので本当によかった? ――
問題ナッシン。
むしろ予想以上に良いもん揃ってるじゃん。
さすがに敵の数が多いしな。地上系メンバーに人数裂く訳にもいかねぇからな。ちょっと禁じ手使わせて貰うとしよう。
―― 正直、君は本当に悪人サイドなんだなぁって今更ながら理解できるよ ――
幻滅したかい?
―― いやー。それがむしろ楽しそうって思えてねー ――
ならば問題無し。
―― ほんと、悪人だねー ――
別に悪人ムーブするつもりはないんだけどなー。俺ってば根っからの悪人気質っつーのかな?
―― んで、そんな悪人さんは何をするんだい? ――
俺はゲスター君ににたりと笑みを向けた。
ふっふっふ。聞きたいかね。
とりあえず毒ガスブレスで一掃、その後は各個撃破で強力個体の撃破かな。
ある程度の強者はピックアップ出来てるし、なにやら皆の実力も底上げされてるみたいだし、充分勝ち目はありそうだ。
楽しみだねぇ。
ヘンドリック、とりあえず、この城をクリアするつもりなら相応の考えしとかないと、最初で詰むぞ?




