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ウサギさん、そして、二年の月日が経ったとか

 ぷはー、つっかれたぁ……

 宇宙を回りまくっていた俺とアーボは、ようやく帰ってきた我が家の中庭で、二人背中合わせに座り込む。

 いやー、まさか二年も掛かるとはなぁ。

 星の移動が長い長い。ギャラクシーラビットでもかなりかかるし。なんとかこの時期に返って来れて良かった。


 なんでも向こうさんの準備が整ったらしい。

 どっかの転生者まだ二歳なんだけどその辺りは問題ないんだろうか?

 それと、アンゴルモアの奴二年経ったけど大丈夫かな?


 なんやかんやで二年間、皆と会えてなかったからなぁ。

 やぁ皆久しぶ……あの、桃瀬さん?


「ごきげんよう啓太君……ところでそちらの女性陣はどちら様かな?」


 え……と。

 右から狂乱状態の時にご相手頂きましたポンダラケ星人のロパパちゃん、キロロラケ星人のパナーナちゃん、ビローラモ星雲人のモモッケさんと、その娘さんのピッカラちゃんとパッツェオラ。

 あと宇宙人のピシーチャ・パララ。話してみると意外と馬が合いまして。


「宇宙人相手にまでなんでそんな節操ないのっ! ウサギさん正座ッ」


「うさしゃん、折角嫁いできたのに、二年間も別居ってどーいうこと! 私も怒ってるんだからね!」


「こっちは貴方のためにと必死に皆頑張ってるんですよ、なんで少しでも欲望を押さえようとしないんですか貴方っ!」


 まさかの三方向からがみがみ攻撃である。

 疲れて眠りたいところだが、さすがに今ソレを行うと地獄しか待ってないのでしぶしぶ正座してアーボと共に桃瀬、リア、ユーリンデからのお怒りの言葉を聞くことにした。リアかなり背、伸びた? 凄く可愛らしくなってるよ?

 アーボ? 絶対に逃すか。テメーも連帯責任じゃ。


 理不尽な!? と驚いてたけど既に包囲網が出来ていたのでアーボも逃げだすに逃げれないようだった。

 いやー、宇宙から帰ったらやっぱり激オコ祭りだった。

 折角ほら、ロパパちゃんが母星からパクッて来た宇宙船が頭上にあるんだから何かしらのリアクションして欲しかったんだけど?

 っていうか、宇宙船の中にまだいるとか言ったら、絶対に火に油だよな……一通り終わるまで黙っとこう。


 宇宙人組は他の手が空いていた女性陣に連れられてラビット・ネストの案内に向かってしまった。

 うぅ、俺だって頑張ったのにぃ。


 ―― へぇ、頑張ったんだ? 海の中でSAN値チェック受けまくってた僕を差し置いて、頑張ったんだ? ――


 はうぁ!? なんだこの怨嗟の声は?

 って、この念話、ボルバーノスさん、あんたか!


 ―― やぁにっくきウサギ君。僕は星中の海を二年掛けて何度も行き来したよ、嫌だって言ったのに深海にも海底火山にも行かされてさ。ピスカ君、なぜか僕の事助けてくれないから死にかけたこと何千回か。ねぇ、頑張ったんだ? 頑張ったんだ……? ――


 ひぃぃ!? 怖い怖い。なんでハイライト消えてるの!? 複眼だよね? 怖いよ? 蜘蛛系ホラーに出て来そうな御姿ですよ?


「あら、アーボ、姿が変わってるわね」


 よかったーっとアーボが立ち上がり、足が痺れていたのだろう、もつれさせて転がりながら天音の元へと転がった。

 おお、天音、二年経ってもなんか変わんないな。

 うん、俺的には可愛らしくて最高ですよ?


「だよね!」


 そしてスト―キングしてる美与は相変わらず、と。


「ウサギさん、ヘンドリック君から三日後、戦争を行う旨の連絡が来たわ」


 おーすジョゼ。三日後か、こっちの準備は?


「万全でありますご主人様」


 おお、ピスカ! さっきまでメンテナンスをしていたらしく、チョコミントとぱんなこったと共にピスカがやってきた。

 んー、二年も会ってないせいか、懐かしく……思えんな。

 俺ら亜光速移動したせいで実は数十日なんだよなぁ。

 いや、まぁ、ちゃんと帰って来れてよかったよ。


 にしても、この世界宇宙人とか異星人って普通にザラにいるよな。

 適当な星に降り立ったら高確率で知的生命体いたし。

 その内私の戦闘力は53万です。とか言ってくる知的生命体でてくんじゃねーかなとか期待しちまったよ。

 結局出て来なかったけどな。


 代わりに結構面白い姿の女の子が結構いたのでいろんな星に寄り道しました。

 え? 守護者? ……へ、ヘリザレクシアさんの協力、取れたよ?


「それで、守護者、何人仲間にできたの?」


 へ、ヘリザレクシアさんの協力、取れたよ?


「……」


 あかん、皆の視線が白くなっていらっしゃる!?

 ち、違うんだ。理由を聞いてくれ。

 星の守護者ってさ、ほら、ヘリザレクシアさんみたいにめっちゃでっかいの。

 そしてちっぽけなウサギなんかのために自分の星放置して助けにこようなんて思ったりしないんだって。

 だから、これは必然だったんだよ。

 つまり、俺はその代わりとして戦力になりそうな少女たちをだね……


「ギルティだと思う人ー」


 うわーい、皆あげやがった!?

 ええい、脱兎ぉ!!


「あ、逃げた!」


「待ちなさーいっ」


「このエロウサギいーッ!! あんた折角クリア出来ると思ったのになんでシミュレーション戦闘に新たな脅威出現させてんのよ! ヘリザレクシア戦とかどうしろってのぉ!!」


 それは理不尽だよ雲浦……

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