ウサギさん、世界蛇VSESPラビット
ESPラビット。サイキックラビットからの進化系でエスパーと呼ぶ。
そう、超能力特化のウサギさんである。
それは未知の能力でありながら魔力を使用しない。
ゆえに、瞬間移動の魔法スキルでは魔力を追われて対応されるが、超能力によるテレポートを追うことはヘリザレクシアには出来ないらしい。
さらにサイコキネシス。
離れた場所にある存在を自由に操ることが出来る。
もちろん、人体を操るのはかなり大変なのだが、俺が操っているのはアーボのワールドエンドだ。
つまりワールドエンドを固定装備しているアーボが耐えきることなど出来ず、俺のスキルでヘリザレクシアへともろとも吶喊出来るのである。
鬼畜? 俺をそうなるまで追い詰めたヘリザレクシアに言ってくれ。
俺だってこんなこと、したくなかったんだよ!!(嘘泣き)
アーボすまない、俺が、俺がもっと強ければ……
でも物理的には強くないんで側面からの攻略始めるよー。
縦横無尽に飛び回るアーボ。
身をよじって避けるヘリザレクシア。
そして、ヘリザレクシアの死角に転移したウサギさん。
武器は神剣、などではなくESPラビットレベル100で覚える次元剣。
まぁ、ゲームとかでは良くあるスキルだ。自分の超能力で作りだした次元すら切り裂く剣を作りだす能力。
剣自体には形は無く、ただ透明に揺らめいて見える。
喰らえ暗殺術奥義! 人体切断マジィィィック!!
はっと気付いた時には遅かった。
ヘリザレクシアの首が次元剣により切り裂かせる。
回転して離れ行く首が見付けたのは、剣を振り切った姿の俺。
ヘリザレクシアの首の後ろから、首狩りスキルと暗殺スキルを上乗せし、テクニシャンスキルにより常時クリティカルヒットの一撃を撃ち放ったウサギの姿。
眼を見開く世界蛇。
その胴周りだけでもほんと、大陸一つ分くらいありそうだ。でも次元を切り裂くこの一撃にはその辺りは関係なかった。
いやー。まぁ人体切断マジックの御蔭だけどな。
直撃した瞬間物凄い抵抗感があって、あ、これ切り裂けるけど俺の腕の骨が先に逝くわ。って思って咄嗟に人体切断マジック使うことにした。
いや、殺害出来なかったから誤魔化したんじゃないんだよ? ほんとだよ?
アーボも良く理解できなかったようで、ヘリザレクシアの頭が遠くに向かってくるくる飛んで行くのを見守った後、両手あげてぎゃーすっと驚いていた。
自分でも貫くのが限界で真っ二つは無理だと思ったらしく、えらいこっちゃえらいこっちゃとその場で行ったり来たりし始めた。
まー、ほっとくか。
さて、それよりも問題は、あと数分で完全復活しちゃうヘリザレクシアなんだよなぁ。
今の、ぶった切ったんじゃなくてそう見えるだけのマジックだし。
これで俺への殺意を引っ込めて冷静に話し合ってくれればいんだけど……
ヘリザレクシアの胴体の前にやってきて、じぃっと見つめる。
相手の一挙手一投足に至るまでつぶさに観察しとかないとな。
今のが幻惑系スキルだと気付いたら逆に怒り狂うかもしれんし。
……
…………
………………
―― 我は、転生したのか? ――
いんやー。五体満足、俺の目の前にいらっしゃいますぜ。
今のは幻術みたいなもんさ。よく見てみな、あんたは全く斬られてねぇ。
一応、斬っちまったら仲間になってくれねぇだろ?
―― ……むぅ。確かに、我が告げたのは己が実力を示す事。悔しいが、本当に悔しいがこの救いようの無いエロウサギに、いや、お前など手伝いたくも無いからアーボのために手伝ってやる
――
なんでだよっ!?
畜生。なんでそんな毛嫌いされてんの!?
―― 今までの行動じゃないかの? ――
んだんだ。と納得するように首を振るアーボ。神とアーボは覚えとくように。暑中お見舞い申し上げながら地獄に叩き落としてやるからな。
―― 仕方あるまい。非常に残念で仕方無く、ウサギを殺せなかったことがあまりにも悔しいが……貴様等を一度だけ手伝ってやる。ウサギが巻き込まれるかもしれんが、その辺りは仕方あるまい? ――
こいつ、絶対俺巻き込む気満々だ!?
死角からの一撃に気を付けよ。
でも、一応冷静になった御蔭か俺を手伝う気はあるらしい。
危険な敵が出たらお願いするっすわ。
―― ウサギ以外が危機に陥ったら手助けしてやろう ――
クッソ、メスだったならゴールデンフィンガーでダブルピースさせてやるところなのにぃ。
あ、手が無いからできねぇーや。
残念ながらオスなんだよなぁ。そして俺のこと毛嫌いしてやんの。
くやしいから何時かぜってぇギャフンと言わせて、いや、ギャフンは古いな。えーっと今だとなにが良いんだ? どんだけー? あばぁ? まぁ何でもいいから後悔させてやんぜ。




