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桃瀬、クラスメイト会議を行う4

 女性陣は数が多い。

 二階堂さんの後は天竺郁乃さん。

 イルラさんと仲が良い少女で良く言えば天真爛漫。悪く言えば何も考えていない行き当たりばったりで生きてる少女。背丈はそれなりだけど胸がないのでイルラさんと胸のある女性を見ては自分の胸を上下に触り「ない、ない」と哀しげに呟く姿が良く見られる。

 固有スキルは浮遊天駆。空を自由に飛べるらしい。


 中浦沙希さんは坂上君と付き合っていた女生徒だ。二股されていて本命が河井さんだと知った彼女は坂上君を刺し殺そうとヤンデレ化したものの、間違って磁石寺君を刺し殺してしまったことで精神を病んでいる。

 本当なら警察に捕まる所だったんだけど、磁石寺君が怪人だったことと、兎月ちゃんが彼女は悪くないと警察に告げたせいで犯罪者にならずに戻ってきた。


 磁石寺君を殺しておいて戻ってきたのは許せないけど、でも精神を病むほど自分のしたことを攻めてるのを見ると、流石にちょっと可哀想かなって思う。

 彼女の固有スキルは道連れ。

 一生に一回。自分の命と引き換えに敵単体を確実に殺せるらしい。……なんか、その内死にそうだね。


 木下麗佳さん。お嬢様みたいな容姿なんだけど、実はジョセフィーヌさんの美貌に嫉妬して容姿を真似たのが真相。クルクルカールなのは令嬢をイメージしたらしいんだけど、夜霧さん曰く悪役令嬢にしか見えないそうだ。目元がキツ過ぎるんだとか。ちなみに九重さんをスイカ呼ばわりする人の一人らしい。

 金髪に染めたせいで毛根のあたりだけ黒くなっているのが何とも言えない。

 固有スキルは金運上昇。お金が集まりやすくなるみたい。


 赤穂楓夏さんは運動部所属のボーイッシュ。走ることが好きで男子顔負けの速度で走る。

 残念ながら真壁君には抜かされるので今は真壁君をライバル視していて絶対抜いてやると息巻いてる彼の幼馴染である。

 固有スキルは韋駄天、ではなく瞬間移動。少し離れた場所に瞬間移動できるらしい。視界内でしかダメらしいけど。


 ジョセフィーヌ・ラングウッドさんはイギリスから来た外国人留学生。ヘンドリックくんと同じ学校から来たらしい。その為ヘンドリック君をヘンリーと呼ぶくらいに仲がいい。

 日本語上手いし達筆なのでよく書記係に任命されている。

 個別スキルは記憶書き出し。紙に自分の覚えてる記憶を書き写すことが出来るらしい。


 どうでもいい能力に見えるけど、会議などでは重宝するようだ。

 今回の書記についてもこの能力が大活躍していた。

 記憶を書き写せるってそれはそれで凄いよね。


 戒涙亞かいるいえさんも外国人。出身は中国だ。

 私達の学校は外国からの留学生を幅広く取り入れてるためいろんな国の学生がいるので一クラスに数名の外国人というのも最近じゃ普通なのである。

 確か上の学年の一クラスなんか日本人が一人もいないクラスもあったんだとか。

 まぁ、それはどうでもいいよね。


 拳法が得意らしく、部活も拳法部とかいうのに入っている。

 個別能力は打撃浸透。上田君の打撃強化とは違い、硬い相手でも内部に打撃を伝えられるらしい。

 本人曰く浸透勁使えるからこれあまり意味無いネ。だそうです。


 イルラさんはインドからの留学生。

 姓はなぜか教えてくれなくて、教師たちも知ってる筈だけど教えてはくれない。

 なんでも姓は国家から言ってはならないと緘口令が敷かれているんだとか、もしかして良いところのお嬢様とか? ロアさんが言っていた。彼女が厨二病なせいで真相は不明だけど。


 よく郁乃ちゃんと一緒に瞑想してはサトリを開こうとしているらしい。

 気のせいだろうと思うんだけど時々郁乃ちゃんがイルラちゃんが浮いてるーっ!? とか叫ぶ時があるんだよね。

 固有スキルは仏心降臨。神じゃなくて心ってどうなんだろう? 仏心を身に宿せるとか言われても小首をかしげざるをえない。


 ルルジョパさんはブラジルからの留学生。

 黒人でドレッドヘアという日本では珍しい髪型の女生徒だ。ビーズアクセで着飾っていて普通に鼻ピアスしてるけど、ブラジル文化だと言われれば先生も何も言えなくなるようだ。

 本人陽気な性格で、暇があれば踊ってる。

 固有スキルは舞踊拡大。舞踊系スキルの効果が全体に及ぶとかそんなスキルだそうだ。

 彼女はサンバ踊ってるだけだから大して意味の無いスキルになってる気がする。


 最後に東雲咲耶。先生である。最近このクラスを受け持つことになった新人教師で、前の先生が産休入ったことで臨時で担任になったのだ。やる気はあるけど殺人事件が起こったことと異世界転移に巻き込まれてしまったことで精神的負担が限界超えてしまってちょっと鬱気味です。

 個別スキルは全体指揮Lv1。教師らしく指揮することに秀でたスキルだ。


「と言った感じだ。全員仲間の特性を覚えておいてくれ。魔王討伐とやらの際役立つ筈だ」


 中井出君が最後にまとめる。


「ではこの後は……」


「あ、じゃあ私から連絡有ります」


「高藤さんから? めずらしいな。いいだろう。伝えてくれ」


 中井出君に許可を貰って、アイテムボックスから手紙を取り出すことにした。

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