表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
836/981

ウサギさん、湖爆散

 カッ

 ズガァーンッ

 バシャバシャバシャ

 ボタボタボタ……

 ビチビチッ、ビチビチッ


 ……あー、その、なんだ。

 今、目の前で起こったことを言うぜ?

 ピスカがピラニクス・マーメディアを陸にあげるために湖にバズーカ打ち込んだ。

 次の瞬間カッと湖が光り輝いた。

 遅れてズガァーンっと大地を揺るがす音共に湖が爆散した。


 そしたら周辺にバシャバシャバシャっと水が落下して、ざーっと雨みたいに降り注いて来た。

 少し遅れてボタボタボタと魚たちが落下して来る。

 後に残ったのは水が消え去り縦穴と化した湖だった場所と、周辺でビチビチッ、ビチビチッと跳ねる魚たち。

 そして、何が起こったのか理解できてないマッシュリアと俺が大口開けて大穴を見つめているだけだった。


「楽勝、でありま……あー、その、やり過ぎたでありますか?」


 うん、やり過ぎだね。どーすんだこれ?


「あ、ウサギちゃん後ろっ」


 瞬間移動っ。そいさ!

 マッシュリアの間横に転移しながら振り返る。

 丁度さっきまで居たところにピラニクス・マーメディアの一体が大口開けて喰らい付くところだった。

 ふぅ、危うく美味しく頂かれてしまう所だった。

 うん、あいつが相田だな。って、ピスカぁー!?


 俺に危機があったからか、慌てて降りて来たピスカがピラニクス・マーメディアの頭蓋を踏み砕く。相田が死んだーっ!?

 ちょっとピスカさん何してくれてんの!?

 

「あ、あら? ちょっとやらかしたであります」


 なんか変だぞピスカ? いきなり失態連発とかどうした?


「気のせいかと思いましたが、こちらに戻ってから妙な混線が起きてるであります。日に日に増大しているというか、んー。表現しづらいでありますね。ドクターに聞いてみた方がいいかもであります」


 仕方ねぇ、マッシュリア仲間にしたら一度戻るか。


「いや、なんであたい仲間になってる前提なのさ! こんなことして仲間に出来ると本気で思ってんの!?」


 ふっ。当然よ。というか、もはや手段は問わぬ、俺のモノになぁれーぃっ!


「へっ!? き、きゃあ――――っ!?」


 ……

 …………

 ………………


 ふぅ、やはり強制の方が早いな。


「その内地獄見るでありますよ」


「うぅ。ウサギのばかぁ」


 あいた!? 頭ぐーで叩くな!?

 ぽこぽこぽこじゃねーよ!? 俺の頭は押しボタンじゃねーんだよ!?

 地味にダメージ入るだろうが!?


「当然の罰でありますね。というか、この魚どうするでありますか?」


 放置しときゃ酸欠で死ぬんじゃね?


「あたいの湖どーしてくれんのーっ」


「雨になって降ってますので戻って来るでありますよ」


 半分以下だろうけどな。しばらくすりゃ雨降って戻んだろ。


「うぅ、襲われた上に湖使えなくされるとか踏んだり蹴ったりなんだけどぉ。しかも湖の眷族軒並み死んでるしぃ」


「怨むならウサギを恨むであります」


「当然よッ! もー、もー、もーっ。ウサギマジ最悪。責任取れバァカッ!」


 当然、責任は取るけども。

 えーっと、戦争の時はどっちに付いていただけますか……?


「んなもん当然ヘンドリックでしょッ! もーっ、こんなことされてアンタ選ぶとか普通ありえないでしょ! もう、もうっ」


 だから、叩かないでくださいます? もう100ヒットぐらいしてんすけど?


「で、でも、どうしようもないクズウサギが可哀想だから、こ、今回だけ手伝ってあげなくもないわよ」


「見事コマされてるでありますな」


「こ、こここ、コマされてないしっ。っていうか独楽ってどゆこと?」


「分からないならそれでいいでありますよ。では、一度帰還するであります。マッシュリアさんはどうするでありますか?」


「戦争開始までは自分の森にいるわよ。あ、でも、切なくなったら念話しちゃうかもっ。きゃっ、言っちゃった☆」

 

 ピラニー軍団倒さなくても初めから襲っちまえばよかったな。


「その短絡的思考回路は危ういでありますよ。ヘンドリックさんとの戦争、負けそうで投げやりになってるでありますか?」


 ……それなぁ、なんというか、妙な焦りはあんだよ。

 なんてーの、こう、言葉にしづらいけど、このままだと負けるんじゃないかっつー、いや、むしろ負けるフラグが立っちまった状態っつーか。

 だけど回避する方法が全く分からん。何かしたいが何をすれば分からないからとにかく一人でも多く仲間を引き入れたいっつーの?


 漠然とだが、今のままだと大変なことになるってのは分かる。

 野生の勘なのか何かはわからんが、既に致命的な失態をした後のようでそれに気付けていないというか。

 あー、もぅ、何なんだよこの感覚。


「ふーん。そんなに不安ならあいつに聞きに行ったら?」


 あいつ?


「そー。なんか心配事あったら守護者の疑問に答えてくれるのいるじゃん? え? 知らない?」

 

 ドルアグスさんからも聞いたことねーぞ。是非教えてくれっ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ