ルルジョバ、運命の選択17
正直どっちに付くかは決めてません。
どっちにしろワタシは見学者なので見てるだけなのデス。
戦闘には参加する気はありません。
ただただ全てを見守るだけデース。
女子会がうやむやのうちに解散になってしまったので城内を探索して適当なメンバーを探す。
誰が居るかなー?
誰も居ないようならサンバ踊りマース。
「オゥ、中井出ー、瀬尾ー、何してるデース?」
「ん? ああ、ルルジョバか」
「ルルジョバさんも参加する?」
おや、二人だけの逢瀬かと思ったらまだいました。
アレは、パンナコッタとユーリンデ?
何故この二人がいるのでショウ?
「ふぉっふぉっふぉ。この二人が武装強化したいというのでな。今丁度良さそうな武器の作成図を書いていた所じゃ」
「製図技術もかなりのモノですね。私も覚えた方が良いでしょうか?」
「ふむ。この武器だと重心が傾き過ぎるのでは?」
「あはは、僕だけ話に付いて行けてないんですよ。ルルジョバさんはどうですか?」
「オーゥ、前にワタシにそういうの振ってきた奴いましたねー。なぜかチェーンソーっぽい剣をぜひ持って、といわれました」
「あー、それ多分ゲームの奴だな」
「あはは、似合ってるかどうかは別にして、この世界ではそういったギミック剣よりも普通の剣の方が威力高いみたいだよ?」
「銃剣なんてどうかのぅ?」
「銃がどれ程効くかによりますね」
「確か物理無効持ちが確認されていたな」
「ゲスターさんだね。ボルバーノスさんも糸で防ぐと思うよ」
つまり、人類の英知とも呼べる殺傷武器である銃ですら、この世界では弓より弱いということらしい。
新しい武器も素材がモノを言うので科学者がやるよりもドワーフ等の鍛冶師が鍛えたほうが良い武器ができるそうデース。
「僕らの武器かー。やっぱり剣かなぁ」
「オゥ。中井出は槍でいいんじゃないデース?」
「やめろ、それ散々ネタにされたから、俺は絶対に槍は持たん」
「あ、あはは……」
どうやら瀬尾関連で男子共にいろいろちゃかされたようだ。
幸い、その男子共に含まれるジョージと福田は既にヘンドリック側に行ってしまったようなので、別に槍使っててもいいと思うのですが……ああ、ウサギやボルバーノスさんにもチャカされたのか。
「僕は杖の方がいいみたいです。適性武器っていうのがあるらしくて、魔法の方が得意、になるのかな?」
「そうなのデスか。私にも得意武器ありますか?」
「そうじゃのー。主の場合は踊り子じゃし短剣二つでいいんじゃないかの? 双剣使いじゃな」
双剣ですか……
まぁ、持っといて損は無いですね。
作ってくれるそうなので貰えるモノは貰っておきましょう。
「それで、お二人はどうするつもりデース?」
「俺たちか……戦争に参加すべきかはもう結論が出ている。俺たちは不参加。二人で旅を再開するつもりだ」
「綺麗な景勝地を一杯二人で見に行くの。いいところあったら教えるね? なんかウサギさんたちとは念話が繋がるらしいから何処に居ても話は出来るって聞いたから、それなら離れてても皆と一緒だなぁって思って。だったら二人でその、は、ハネムーンとかっ」
「お、おいっ!?」
えへへと笑う瀬尾。
ほんと、そうやって朗らかに笑う姿は女の子より女の子だ。
「ウサギが言うには女体化スキルというのがあるらしい。祈が欲しいらしくてな」
「なんというか、欲がでちゃって。進君の子供、欲しいなって」
おーう、もはや恥ずかしげもなく自分たちが付き合ってるのは当然とでもいうように堂々と告げ始めたよこの二人ー。
「でも。そんなスキルがあるってよくわかりましたね?」
「ウサギのスキルに女体化無効っていうスキルがあるらしくてな。だったら状態異常で女体化や男体化スキルを持つ魔物か何かが居てもおかしくないのでは? と思ったんだ」
「長い旅に成るだろうけど、僕らで力に成れるなら、皆のとこへ急いで戻るよ」
「ま、そう言う訳だ。俺らは城を出ることにした。その為に身を守れる武器を作って貰おうと思ってな」
ああ、それでそこに繋がるデスか。
ふーむ、外側から見守るというのもアリですね。
皆の戦争を見守るつもりではありますが、何処から見守るべきか、候補が沢山出迷ってしまいマース。
このまま城に居るべきか、離れた場所で観察すべきか、なかなかどちらも魅力的で困ってしまいマース。
この二人の行く末も見届けたい気もしますし、身体が一つだけというのもなかなかに不便ですね。
折角ですし、今のうちにスキル探しに出掛けるのもアリかも知れませんね。
プロビデンスビューみたいな離れた場所を俯瞰できるスキルとか都合の良いモノはないのでしょうか?
そういうスキルがあったらいの一番に手に入れて、世捨て人生活しながら皆の物語を見届けるのに……




