ウサギさん、新しい住処を手に入れる
「な、何が起こったの!?」
「え、えっとぉ……ウサギさんの名前が、うさしゃんになっちゃってます」
「ネームドモンスターか!?」
驚く面々。マールちゃんの言葉にステータス確認のスカウターもどきを目に装着したリルハが驚愕しながら事実を告げる。
そして全く違うところに反応するライゼン。
違うんだライゼンさん。そっちじゃないんだよ。名前がうさしゃんって。俺、これから一生うさしゃんの名を背負って行くってことじゃないかー。どーすんだよこれ!? 名前の変更を希望しますッ!!
「多分だが、リアちゃんが酒場でうさしゃんうさしゃんと言っていただろう。今リルハがうさしゃんだと認識したため一定数の人族がウサギの名を認知したことになったんだと思う」
「うわー、うさしゃんかわいそー」
愕然とする俺に同情するマール。
「あ、で、でもほら、うさしゃん。か、可愛いと思うよ?」
リルハがフォローしてくれる。
でもそのフォローはいらないんだ、これが。
ちくしょー、姉さん慰めてぇーっ
姉さんのもとへと向かう。テーブルに飛び乗るのにリルハの身体をよじ登らせて貰った。木昇りは得意なのだよ
「はわわ、ダーリン皆見てるからぁ」
何を想像したのか慌てるリルハを放置して、テーブルに飛び乗ると、口をもっちゃもっちゃしている姉さんのお腹に頭を埋めて漢泣き。
うさしゃんって、うさしゃんってぇぇぇっ。
「あらら、ウサギさんすねちゃった」
「うさしゃん拗ねちゃったの? なんでー?」
無邪気に微笑む元凶。しかしお前が元凶だなどと言える存在はそこには存在しなかった。
「えーっと、なんでかしらね」
「じゃーリアが慰めてあげぅね」
おじいちゃんであるライゼンの膝によじ登ったリアは、姉ウサギにうずまろうとするウサギさんを抱き上げると、自分で抱っこして拘束した。
や、やめろー、やめてくれ。傷心ウサギにこれ以上何をする気だー!?
頭をぽんぽんと叩きながらリアは楽しげに告げる。
「よしよし、よしよし、うさしゃん拗ねないでー」
うぐぐぐぐ。3歳児に慰められる俺、なんだこの不思議な感覚は。何かに目覚めてしまいそうだ。
「えーっと、リアちゃん。そのウサギさんはね、私の……」
「やー、リアうさしゃん飼うの! うさしゃんがいいの! うさしゃんちゃんと世話するからー、いいでしょお爺ちゃん」
「んん? いや、でも……」
リアがライゼンを見てキラキラキラ~。
ライゼンは打ち捨てられた子猫に見つめられたかのようにハートを打ち抜かれた。
「そ、そうだな。ウサギの一匹や二匹居ても、良いかもな」
「ちょ、お爺ちゃんっ。ウサギっていっても魔物だよ。人を噛んだりしたら大変じゃない。ウチは宿屋なんだし、それに……」
「お姉ちゃん、ダメ?」
リアがマールを見てキラキラキラ~。
マールはペットショップで子供と一緒に傍を通ったお父さんを見上げるチワワに見つめられたかのように……
「はぐっ」
「ちょ、待ってくださいっ。わ、私のダーリンは渡せませんッ」
「お姉さんもうさしゃん飼いたいの?」
リアがリルハを見てキラキラキラ~。
リルハは愛犬が両足だけで立ち上がり、彼女を見ながら両前足を合わせてごはんちょ~だいっ。と告げるような幻覚を見せつけられた。
「うぐっ。で、でも……」
「リルハさんだったか。君は我が宿屋に泊まる根なし草。ウサギを飼うにしても何度も移動するのは彼にとっても大変ではないかな?」
「そ、それは……」
すでにリアの手先とかしたライゼンがフォローを入れて来る。
「なぁに、別に監禁してしまうわけではない。この宿屋を自分の巣としてこのウサギに住んで貰えば、自由に会えるのではないかね?」
「……た、確かに」
あれ? 納得しちゃうの?
あらー。これはもう俺宿屋住まいになるの確定的?
まぁ逃げだせばいいんだろうけどさ、でも俺は既に家ないし。宿屋なら冬もあったか、姉さんとも安全に住める。食事も勝手に出てくる……あれ? 至れり尽くせりじゃね?
それにほら、宿に居るからリルハとも毎日会えるし、リルハはバッチコイ、みたいだから性欲も処理できる……
こ、ここは楽園か!?
「そうですね。で、でも、私達が居る時は……」
「基本ウサギには自由にして貰おうと思っている。そこはウサギ次第だろう」
「な、なら……問題無い、のかな?」
完全にヤリ込められたリルハの図。
エフィカは最初からどうでもいいようで、異論はないようだ。
こうして俺と姉さんはリアたちのいる宿屋で御厄介になることになったのであった。
凄いな、家を無くしたと思ったら豪邸を手に入れた気分だよ。
まさに一国一城の主。女性に囲まれハーレム生活。ふはは、サイコーじゃないか! 俺の一人勝ちじゃー……
「うさしゃんうさしゃん、向こうで遊ぼーっ」
言うが速いか俺の首根っこ掴んで走りだすリア。うさしゃんぷらーんしながら部屋から連れ出されるのであった。これ、ハーレムには程遠いのでは……?
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名前:うさしゃん
種族:サイキックラビット・シロウサギ
二つ名:雑草ハンター・ハイエナ・ヤリ逃げ犯・アホの子・人生の迷い子・暗殺兎/状態:発情
Lv:6 HP:183/283 MP:62/72 TP:60/70
所持ストロ:3962000
経験値ストック:5
技スキル:咆哮/連打/シュート/飛び蹴り/ドロップキック/回し蹴り/掌返し/疾風怒涛/魔素取り込み
マジックスキル:親指消えまーす/中の人消えまーす!/ステッキから花/貫通しまーす/隠すと増えます/何処からでも出ます/連なって出ます/人体切断マジック/ボックスマジック/浮き上がる杖/空飛ぶウサさん/脱出
魔法スキル:魔力弾/魔力盾
盗技スキル:盗む/強奪/魔法で盗む/マジックスティール/乱れ盗む/連続盗み/HPを盗む/MPを盗む/TPを盗む/心を盗む/パンツ盗む/ブラを盗む/知能を盗む/視界を盗む/気力を盗む/状態異常を盗む/スキルを盗む/お金を盗む/
常用スキル:ステータス表示(Lv2)/変身/索敵(Lv1)/根性/身代わり/不退転/勝利の雄たけび/魔力視/魔力吸収/魔力変換/身体強化/拉致(Lv2)/経験値手動割り振り
耐性スキル:毒耐性(Lv2)/麻痺耐性(Lv1)/腐食耐性(Lv1)/魔力耐性(Lv1)
常時スキル:危険察知(Lv2)/忍びの一撃/雑草魂(Lv1)/死者への誓い/くいしばり/魔力回復・極小/水泳/浮上/木登り(Lv1)/壁昇り(Lv1)/着地上手/テクニシャン/絶倫/異種間性交・可/生殖器最適化
種族スキル:粗食耐性/脱兎/病気弱点/ぷにぽよん/擬態
加護:麒麟の加護/系統樹確認
不要:カードスラッシュ/スプーン曲げ・微/カードを切る/飛び跳ねる/百面相/予告状/破壊音波
所持品
草類
薬草×74、薬草(毒)×58、薬草(麻痺)×59、薬草(沈黙)×77、薬草(腐食)×23、薬草(狂化)×47
毒消草×85、麻痺取草×84、雑草×208、即死草×51、たんぽぽ×20、ヘンルーダ×30、宝石草×5、虫下し草×17、エリ草ぁ×142
マキノコ×104、サルノコツカケ×76、笑い茸×66、パラライマッシュルーム×27、マジックマッシュ×5、梅茸×2、ドクササコ×41、カエンタケ×3
肉類
蛇肉(毒)、虫肉×8、ゴブリンの肉×27、鹿肉
オークの肉、豚頭、犬肉、豹肉、熊の手、熊肉
毛皮類
ホーンディアの毛皮、グリズリーの毛皮、豹の毛皮、コボルトの毛皮、ブラックコボルトの毛皮、
臭い腰布×21、綺麗な腰布×2
武具類
緑の小さな鎌×8、棍棒×25、ホーンディアの角、青銅の槍
装飾品
熊耳カチューシャ、豹柄Tシャツ、タキシード、蝶ネクタイ、シルクハット、ステッキ、赤いハンカチ
その他
魔石×2、魔石・極大、ポイズンスネークの尾、進化の種、退化の種×999、ミニチュアハウス
ゴミ
虫の羽×8、???からの手紙




