ウサギさん、宿屋に入る
宿屋に連れて来られた俺と姉さん、なぜか酒場兼宿屋にやってくることになりました。
入口のドアは丁度ライゼンじいちゃんの胸から腰位までの観音開きの扉を開くだけ、防犯力がほぼない扉を開き、一行が受付カウンターのある宿屋へと足を踏み入れる。
左側の奥は酒場になっているようで、おっさんたちの賑やかな喧騒が響いている。
おお、あのメイドさんスタイルが良い。あっちのメイドさんは胸がデカい。
思わず酒場で働く女性陣を観察してしまうのは男のサガか……エロ兎な自分が憎いぜ。じゅるり。
って、いひゃいいひゃい。リルハさんや頬をむにっとしないでぇ~。
「酒場だと落ち付いて話しもできまい、こっちだ。来たまえ」
ライゼンおじいちゃんがカウンターのおばさんに何かを告げて右側へ。カウンター右には階段が付いており、宿屋のある二階へと上がれるようだ。ちなみに一階奥には温泉があるようだ。男、女と書かれた二つの暖簾付き入口があってその中央に温泉マークがあるからほぼ確定だろう。温泉、あるんだなこの世界。もしくは俺みたいな異世界から来たやつが広めたのかな?
どうも二階はライゼンさんたちの自室があるらしく、俺たちはライゼン爺ちゃんの部屋へと案内された。
「少し爺臭い場所ですまんな」
「いえいえ、そんなことありません」
室内は簡素と言った方が良いくらいにモノがない。
これで爺臭いと言われたら、生前の俺の部屋は何と言えばいいんだ。オタク臭漂う部屋だとでもいうのか?
簡素な部屋は入り口から右奥にベッドが一つ。入口右にはクローゼットがあり、左隣に帽子掛けといえばいいのかな、コートっぽいのと帽子が掛かっている。
入口から左奥には簡素な机。執務用だろうか? 羽根ペンとインクが置かれている。
そこからさらに入り口側にずれると、壁に立てかけられたヤリ。あ、これ俺があげたヤリだ。
ってことは、今爺さんが持ってるのは別のヤリか。
大事に飾られてるの見るとちょっと嬉しくはあるかな?
部屋の中央には何も無かったのだが、ライゼンは少し待っていてくれ、と一度部屋からでていくと、大きめの丸テーブルを持って戻ってきた。
それを部屋の中央へと設置する。
直に座ることになるらしい。座布団とかはないようだ。
床面は灰色の絨毯っぽいのが敷かれてるので冷たい床に座る必要はないが、もうちょっとお客の身体を気遣ってやってほしいところだ。
座布団かクッションはないのかお爺ちゃん?
俺の心配を他所に当然のように座り始める面々。
リックとレイナは大人の話し合いだからって理由で追い出されました。
なのでテーブルの上に俺と姉さん。
入口から奥面にライゼン。彼と対面するようにリルハとエフィカが座る。
マールちゃんはリック君を洗うために一緒に出て行ってしまった。
面倒見のいい姉は大変だね。なぁ姉さんや?
隣でもっきゅもっきゅしている姉を見る。
動く気配全く無いな。
「えーっと、ウサギさん、酷いことしたりはしませんから、ここにいてくださいね?」
戸締りをしっかりと確認するエフィカ。ライゼンはそれを目線だけで見ながら俺に意識を向けている。
逃げようとした瞬間、リルハと協力して捉えようというつもりだろう。
流石に逃げることは難しそうか。
まぁ、ウサギ鍋にされないなら逃げるつもりはないけどさ。
「では、始めましょうか?」
「うむ。といってもどう話したものか……」
「で、ではですね、私とダーリンが出会った経緯を」
「ああ、待て。お前のおかしな妄想付きだとこちらの御老人には少々酷だろう。簡単に私が説明する」
「えー!?」
という訳で、リルハを無視してエフィカさんが話しだす。
「私達が変わったウサギと出会ったのは森の中で家を見付けた時だ」
「家?」
「ええ。滅多に会う筈の無いミミックハウスでした」
「ほぅ、ミミックの上位種か。儂も冒険者ギルドの魔物図鑑で一度見たくらいだぞ。遭遇率はかなり低かったはずだが?」
「まさか出会うなんて思いもしませんでした。私達も誰かの作ったログハウスだろうと何の疑問も持ちませんでしたから」
「ふむ? ということは入らなかったということか」
「結果的には。一緒にパーティーを組んでいた二人は入ってしまいましたが、白いウサギが現れてジェスチャーを始めたのです。それをリルハが見入ってしまって。結局私とリルハが外に居る間に二人は捕食されたようで、異変に気付いた私達はステータス確認でミミックハウスだと確信しました。その後はそのウサギとパーティーを組んでミミックハウスを撃破したという経緯です」
「ほぅ、ミミックハウスを発見したばかりか倒したのか。なかなか体力が高く一日過ぎれば自動回復するだろう? よく倒せたの」
おいおい、一日過ぎたら削ったHPが最初からとか普通にチートか!?
でも、そうか、眠ったら体力が回復するのなら、体力が物凄いある存在は戦闘中に寝ることで全回復できるのか。
寝てる間にHP減らされても全損することはないからそんな裏技みたいな行為もできるんだ。
「そ、そうだったんですか……」
げんなりとするエフィカ。
あのままだったら大変なことになってたもんな。倒せない上にこっちの気力が尽きるっていう、ね。あれで苦労して削ったHP全快されたらどうなっていたことか。
多分三人揃って四つん這いで嘆いていただろう。
「ダーリンはあの時一撃必殺を放ったのよ。素敵な横顔でこれでも喰らえって。素敵だったなぁ」
「う、うむぅ……?」
恋する乙女の顔でトリップを始めたリルハに少し引いたライゼン。
溜息を吐いたエフィカは彼女を無視して話を続ける。
どうやらここ最近リルハはこういうトリップモードが多いようだ。なのでエフィカは慣れた様子で放置プレイである。
「とにかく、そのウサギの御蔭で命拾いしたのです。ミミックハウスを倒した後は兎が存在進化を始めて、眠り続けていたから宿に連れ帰ったわ」
「おお、そう言えばなんか動物を拾ったけど部屋に持って入っていいかと聞いとったな。娘が了承しとるのを聞いたぞ」
「ええ。次の日までは問題なかったのだけど、リルハの悲鳴みたいな声が聞こえて見に行ったの。そうしたらリルハがレイプされていて。部屋に居たのはウサギだけだったわ。ウサギは私に驚いたのか逃げ去ってしまったけど」
「ダーリンまた会えて嬉しいっ」
うーん。リルハはそのレイプで俺に心酔してしまったらしい、と。
どうしよう、ついにウサギさん人間の彼女ができてしまいました。
リルハ、俺と結婚してくれー。ウサギだけど。……流石に無理か。
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種族:サイキックラビット・シロウサギ
二つ名:雑草ハンター・ハイエナ・ヤリ逃げ犯・アホの子・人生の迷い子・暗殺兎/状態:発情
Lv:6 HP:183/183 MP:62/62 TP:60/60
所持ストロ:3962000
経験値ストック:5
技スキル:咆哮/連打/シュート/飛び蹴り/ドロップキック/回し蹴り/掌返し/疾風怒涛/魔素取り込み
マジックスキル:親指消えまーす/中の人消えまーす!/ステッキから花/貫通しまーす/隠すと増えます/何処からでも出ます/連なって出ます/人体切断マジック/ボックスマジック/浮き上がる杖/空飛ぶウサさん/脱出
魔法スキル:魔力弾/魔力盾
盗技スキル:盗む/強奪/魔法で盗む/マジックスティール/乱れ盗む/連続盗み/HPを盗む/MPを盗む/TPを盗む/心を盗む/パンツ盗む/ブラを盗む/知能を盗む/視界を盗む/気力を盗む/状態異常を盗む/スキルを盗む/お金を盗む/
常用スキル:ステータス表示(Lv2)/変身/索敵(Lv1)/根性/身代わり/不退転/勝利の雄たけび/魔力視/魔力吸収/魔力変換/身体強化/拉致(Lv2)/経験値手動割り振り
耐性スキル:毒耐性(Lv2)/麻痺耐性(Lv1)/腐食耐性(Lv1)/魔力耐性(Lv1)
常時スキル:危険察知(Lv2)/忍びの一撃/雑草魂(Lv1)/死者への誓い/くいしばり/魔力回復・極小/水泳/浮上/木登り(Lv1)/壁昇り(Lv1)/着地上手/テクニシャン/絶倫/異種間性交・可/生殖器最適化
種族スキル:粗食耐性/脱兎/病気弱点/ぷにぽよん/擬態
加護:麒麟の加護/系統樹確認
不要:カードスラッシュ/スプーン曲げ・微/カードを切る/飛び跳ねる/百面相/予告状/破壊音波
所持品
草類
薬草×74、薬草(毒)×58、薬草(麻痺)×59、薬草(沈黙)×77、薬草(腐食)×23、薬草(狂化)×47
毒消草×85、麻痺取草×84、雑草×208、即死草×51、たんぽぽ×20、ヘンルーダ×30、宝石草×5、虫下し草×17、エリ草ぁ×142
マキノコ×104、サルノコツカケ×76、笑い茸×66、パラライマッシュルーム×27、マジックマッシュ×5、梅茸×2、ドクササコ×41、カエンタケ×3
肉類
蛇肉(毒)、虫肉×8、ゴブリンの肉×27、鹿肉
オークの肉、豚頭、犬肉、豹肉、熊の手、熊肉
毛皮類
ホーンディアの毛皮、グリズリーの毛皮、豹の毛皮、コボルトの毛皮、ブラックコボルトの毛皮、
臭い腰布×21、綺麗な腰布×2
武具類
緑の小さな鎌×8、棍棒×25、ホーンディアの角、青銅の槍
装飾品
熊耳カチューシャ、豹柄Tシャツ、タキシード、蝶ネクタイ、シルクハット、ステッキ、赤いハンカチ
その他
魔石×2、魔石・極大、ポイズンスネークの尾、進化の種、退化の種×999、ミニチュアハウス
ゴミ
虫の羽×8、???からの手紙




