ウサギさん、アボガードが異常発達してるんだがどうしたらいい?
宿屋には爺ちゃんたちを行かせて俺はピスカとアーボ引き連れアウレリスの森に向かうことにした。サタニアーナはお疲れだったので桃瀬に連れていって貰った。俺らだって後で合流するよ。
別に爺ちゃんと一緒に帰ることでまた吐血したくなかったからとは言わないぜ。
簡単に言えばアボガードの新種がリアの周辺にいたから他にも変な変化起きてないか見に来たのである。
エクスの例もあるしな。
さて、アウレリスの奴も戻って来てるみたいだし。アボガード共の集落はピスカが検索して探してくれるからゆっくり行くか。
それにしても出現する魔物が皆友好的、というか、なんか手を振られたんだけども?
普通クマって襲いかかって来るもんじゃね?
アウレリスの森はアボガードの進化系達の御蔭で平和になってるらしいからな。
魔物達も人間に友好的なのが多いようだ。
襲ってくるのも多少居るけど。雑魚いのばっかだな。
ピスカがガトリング撃つまでも無く迎撃ミサイルだけを発射して行く。
お、いたいた。アボガード、というかアボガランサーEXの群れ。
なんか編隊組んでレイド戦してるな。
なんだあの巨大な生物?
ローパー、かな? いや、巨大イソギンチャク?
とりあえず敵っぽいしピスカさんやっちゃって?
「いえ、私が手を下すまでもなさそうでありますよ」
え? と再びイソギンチャクを見てみれば、無数のアボガランサーEXに包囲され、ロンギヌスを四方八方から突き入れられて光へと変わっていく所だった。
うわー、さすがに高火力のアボカドが群れてたらこれほどのダメージになるのか。
あ、アボガランサーEXたちが俺らに気付いた。
アーボを見て、お前はっ!? と驚いた顔をする。
あ、駆け寄ってきた。そして転んでころころと転がって来る黒い卵共。
なんで皆揃って転がるんだよお前ら……
アーボも皆ーっと走り寄って、ころっと転がり転がる群れに紛れ込んだ。
うん、もうどれがアーボか分からんわ。
でも、良かった。羽が生えたアボガードはあの四体だけのようだ。
よーっすお前ら。なんでまたあんなバケモノと闘ってたんだ?
ジェスチャーだけで教えてくれるのはいいけどよくわからん。
アーボさんや、念話で解説よろ。
え? 自分もジェスチャーが分からない? 同種族だよな?
そうこうしていると、アボガランサーどもがびくんっと顔を上げて何かに反応。
なんだなんだと不思議がっていると、隊列組んで走りだした。
せっかくなので付いて行くことにする。
「敵性生物の反応があるであります」
どうやらそいつに向かってるみたいだな。
お、見えた。
ってかまたイソギンチャクじゃねーか。
どっから湧いてくるんだ? 海ねーぞここ?
現れたイソギンチャクは、アボガランサーたちに速やかに駆除される。
あー、分かった。これ別の森の主からの攻撃だ。
ボルバーノスさん、ゲスターくん、なんか森が襲われてるっぽいんだけど、相手の場所ってわかるー?
―― わかんなーい ――
―― 左に同じー ――
左って何処のだよ!?
とりあえずアウレリスに会って来るか。
さっき会ったばっかだけどな。
泉の方に向かえば会えるかな。
アボガランサーたちと別れて湖に。
アーボと思しきアボガードが合流して来たんだが、お前。アーボで合ってるよな?
あ、鑑定すりゃいいのか。
よかった。アーボだ。
お前この森にいるとホント分からんな。
どれがお前か判別つかねぇぞ。
えー、そんなー。じゃねぇよ。
リアクションもいらんからな。
アーボがまた別のアボガードと混ざらないようピスカに抱えて貰う。
クソ、羨ましい。
泉に付くと、丁度アウレリスが子供たちと戯れている所だった。
うん、まぁ、なんだ。お元気そうでなにより。
―― あら? また会ったわね。どうかしたの? ――
いや、この森今侵略行為受けてるみたいじゃん。大丈夫なの?
―― あら、心配してくれるの? でも大丈夫よ、むしろアボガードたちの経験値稼ぎに良いから放置してるの。あの子たち着々実力付けていってるし、どんどん増えるから我が森の主力兵士たちなのよ ――
うわーお。
まぁ、あの光景みたらなぁ。どんな巨大な敵も群れで撃破出来るっぽいから良い経験値稼ぎになるのは確かなのか。
んじゃ、放置でいっか。
アーボ、これってお前の方が経験値少ないんじゃねーか?
いや、驚いてる場合じゃなくてさ、マジな話こいつ等の方が先に進化するんじゃね?
エクスの例もあるし、既にレベル条件はクリアしてるだろうから特殊進化の切っ掛けがあれば一気に……あ、それであいつら羽生えてたのか。
そーだ。せっかくだし全員にケラヴノス装備させてみるか。




