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ウサギさん、捕まる

「リック、レイナ!?」


 リック君とレイナちゃんの名前が呼ばれる。

 茂みから現れたのはマールちゃんとライゼンおじいちゃんだった。

 マールちゃんは二人を発見すると同時に駆け寄りレイナを抱きしめる。


「何で森に入ったのッ!」


「だ、だって、それは……」


「レット兄ちゃんの痛みを取るんだ。ほら、エリクサー見つけたんだぜ!」


 得意満面告げるリック。マールちゃんがムカッと来たのかレイナから離れて片手を平手打ちの形であげた。

 あー、ぶたれるぞー。そう思った次の瞬間。我が姉様が粗相した。


 ぶしゃぁっとリック君がずぶ濡れの、水も滴るいい男状態に。

 マールちゃん、打とうとしていたのに一瞬で飛び退いてるし。声がひぃっとかでてたぞ。

 姉さん、リック君の頭の上に乗ってたからなぁ。可哀想なリック君だ。


 しかもリック君は何が起こったのか理解できてないようで、突然全身ほっかほかのお湯に浸かった状態になり呆然としていた。

 姉さん……その、我が姉がすいません。


 もはや謝っても意味はないくらいに衝撃的だった。

 というか、もう、これは言い訳も出来ないだろう。

 逃げよう。

 流石にこれはいろいろヤバい。

 特にライゼン爺ちゃんがいるのが、なぁ。孫に何するかーとか言いながら襲いかかって来そうで怖い。

 と、いうことで、なんかいろいろヤバそうなんでウサギさんはお暇しちゃおっかなーなんて?


「ふぇ? ふ……うわああぁぁぁぁぁぁぁんっ」


 リック君流石に状況を察したようで泣き始めるの図。

 釣られてレイナちゃんも泣きだした。

 いや、レイナちゃんまで泣く必要無いからね?


 そーっと、そーっと。

 ウサギさん忍び足でゆっくりと後退。姉さん、悪く思うなよ?

 姉さんには悪いが俺はウサギ鍋になりたくないのでお暇させて貰う。


「わわ、えっと、お、おじいちゃんどうしよう!?」


「そ、そうだな、あぁと、っ!? ウサギが逃げるぞ!」


 気付かれた!? でも残念。さらばだマールちゃん!

 脱兎で速攻加速するウサギさん。

 パーティーを組んだ姉さんが後を追って来ようとするが、マールちゃんが慌てて姉兎をキャッチ。

 ああ、姉さんが捕まっちまった!?


 さらば姉さん、俺は姉さんの分までしっかり生きて……

 背後の姉さんを見ながら地面を蹴りつける。

 否、蹴りつけようとして空を蹴る。


 ……あれ? 何で地面がないんだ?

 両側に何か違和感が。なんか暖かい人間の手のようなものに持たれてる感触が……

 まさかとおもいつつ前に視線を向ける。

 満面の笑みを称えた見知った女性がそこに居た。


「ウサギさん、みー・つ・け・たぁ」


 は、はわわわわ。り、りりり、リルハさん!?

 な、なぜリルハがここにっ!?

 あ、あれか、俺が襲ってしまったから復讐の為に探してたのか!?


「リルハ、どうした? 急に走りだして?」


「エフィカさん! 見てください! ようやく、ようやく見つけましたっ!!」


「見つけたって……またウサギか? 流石にあのウサギに出会うことは不可能に近いと思うぞ。どれだけ広い森だと思っているんだ」


「このウサギです。このウサギさんなんですよ! 私のダーリンは!!」


 ……んん? だーりん?


「いや、リルハ、何度も言うが、多分間違いだと思うぞ。レイプされたショックは分かるが、流石にウサギが相手というのは。ほら、どこぞの男に犯されて記憶が飛んだんだ。目の前に居たウサギが相手と思いこんでいるだけだって。それに白いウサギなんぞどれも同じだろう?」


「何処が同じですか! 見てください、この愛らしい真っ赤なおめめ。錨のような素敵なお口。こんなイケメンウサギ、ダーリン以外にありえません!」


 あ、あれぇ? あの、リルハさん? 


「えへへ。もー離しませんよぉっ」


 ぎゅっと抱きしめられて頬ずりされる。

 なんか、全身の皮を剥がされ逆さづりからの丸焼きエンドかと思ったんだけど、ちょっと違うような?

 これ、もしかして……ウサギさんに惚れちゃいましたかリルハさん?


「あー、そのウサギ捕まえてくださったんですか!?」


「へ?」


「そのウサギさん私達の命の恩人なんですっ」


「え? え?」


 マールちゃんたちに追い付かれてしまった。


「ダーリン、浮気!?」


 いや待て。浮気ってなんだ。というかいつリルハの彼氏になったんだ俺は?


「君たちは確かウチに寝泊まりしている冒険者だね。もしよければ積もる話もあるだろうし、一度村に戻らんかね? もちろん、そちらのウサギも一緒に」


「え……と、そうですね。どういう繋がりがあるのか詳しくお聞きしたいですしいいですよ」


 あっれー。俺の意見は無視ですか?

 強制イベント発動中? 流石にリルハに拘束されてライゼン、マール、エフィカが居る現状で逃げ切るのは難しいか。

 中の人消えまーすくらいしか可能性はないなぁ。

 でも、命の危機はないみたいだし、とりあえずお話だけでも聞くとするか。

 姉さんが粗相したのも謝りたくはあったし。ウチの姉貴がマジすんません。


 ----------------------------------------


 種族:サイキックラビット・シロウサギ

 二つ名:雑草ハンター・ハイエナ・ヤリ逃げ犯・アホの子・人生の迷い子・暗殺兎/状態:発情

 Lv:6  HP:183/183 MP:62/62 TP:60/60

 所持ストロ:3962000

 経験値ストック:5

 技スキル:咆哮/連打/シュート/飛び蹴り/ドロップキック/回し蹴り/掌返し/疾風怒涛/魔素取り込み

 マジックスキル:親指消えまーす/中の人消えまーす!/ステッキから花/貫通しまーす/隠すと増えます/何処からでも出ます/連なって出ます/人体切断マジック/ボックスマジック/浮き上がる杖/空飛ぶウサさん/脱出

 魔法スキル:魔力弾/魔力盾

 盗技スキル:盗む/強奪/魔法で盗む/マジックスティール/乱れ盗む/連続盗み/HPを盗む/MPを盗む/TPを盗む/心を盗む/パンツ盗む/ブラを盗む/知能を盗む/視界を盗む/気力を盗む/状態異常を盗む/スキルを盗む/お金を盗む/

 常用スキル:ステータス表示(Lv2)/変身/索敵(Lv1)/根性/身代わり/不退転/勝利の雄たけび/魔力視/魔力吸収/魔力変換/身体強化/拉致(Lv2)/経験値手動割り振り

 耐性スキル:毒耐性(Lv2)/麻痺耐性(Lv1)/腐食耐性(Lv1)/魔力耐性(Lv1)

 常時スキル:危険察知(Lv2)/忍びの一撃/雑草魂(Lv1)/死者への誓い/くいしばり/魔力回復・極小/水泳/浮上/木登り(Lv1)/壁昇り(Lv1)/着地上手/テクニシャン/絶倫/異種間性交・可/生殖器最適化

 種族スキル:粗食耐性/脱兎/病気弱点/ぷにぽよん/擬態

 加護:麒麟の加護/系統樹確認

 不要:カードスラッシュ/スプーン曲げ・微/カードを切る/飛び跳ねる/百面相/予告状/破壊音波


所持品

草類

 薬草×74、薬草(毒)×58、薬草(麻痺)×59、薬草(沈黙)×77、薬草(腐食)×23、薬草(狂化)×47

 毒消草×85、麻痺取草×84、雑草×208、即死草×51、たんぽぽ×20、ヘンルーダ×30、宝石草×5、虫下し草×17、エリ草ぁ×142

 マキノコ×104、サルノコツカケ×76、笑い茸×66、パラライマッシュルーム×27、マジックマッシュ×5、梅茸×2、ドクササコ×41、カエンタケ×3

肉類

 蛇肉(毒)、虫肉×8、ゴブリンの肉×27、鹿肉

 オークの肉、豚頭、犬肉、豹肉、熊の手、熊肉

毛皮類

 ホーンディアの毛皮、グリズリーの毛皮、豹の毛皮、コボルトの毛皮、ブラックコボルトの毛皮、臭い腰布×21、綺麗な腰布×2

武具類

 緑の小さな鎌×8、棍棒×25、ホーンディアの角、青銅の槍

装飾品

 熊耳カチューシャ、豹柄Tシャツ、タキシード、蝶ネクタイ、シルクハット、ステッキ、赤いハンカチ

その他

 魔石×2、魔石・極大、ポイズンスネークの尾、進化の種、退化の種×999、ミニチュアハウス

ゴミ

 虫の羽×8、???からの手紙

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