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うさぎさん、ゲスターの森4

 仕方ないから俺も手伝いますかねぇ。

 でもロンギヌス投げるのはもったいないよな。

 あ、そうだ。レッドキャップどもから接収したハチェットが2000ほど余ってたな。

 折角だし使っておくか。そのまま投げ捨ててやろっと。


 そりゃそりゃそりゃぁっ。

 ハチェット乱舞。アイテムボックスから取り出した瞬間投擲していく。

 テクニシャンが仕事してくれるので一個のハチェットで数匹の魚を刈り取っていく。

 そして最後に鮫の腹に突き立つハチェット。


 ぬははははは、ハチェットって結構使いやすいな。

 おらおらおらっ。無駄無駄無駄。アリアリアリぃっ。

 なんだろう、この感覚、そうだ、配管工の赤いおっさんがハンマー投げてたゲームを思い出すから懐かしさを覚えるんだ。


「お前、そんなぽんぽん投げて、あとで回収できんのか?」


 あ、これいらない奴だから。このまま森に放置するっす。


 ―― やめてー、僕の森がハチェットだらけになっちゃうーっ ――


 はっはっは、そんなムンクの叫びみたいな表情しちゃってぇ。期待しているくせにーっ。


 ―― 期待なんか、期待なんかぁ、おっほぉぉぉぉっ ――


「何、してんだあの二匹……」


「クロウ、遊んでる場合じゃないぞ。アレを見ろッ」


 なんだ?

 ストナの指差す先を見れば、遥か遠くより悠然と空を泳ぐクジラの姿。

 空クジラきちゃうのかよ。


 上空までやって来ると、大口開いて襲いかかって来る。

 こりゃやべぇ、俺ら纏めて喰らい尽くす気か!?

 しかもハチェット何発あたっても意に反しやがらねぇ!?


「うわ、空掴み弾かれた!? 巨大過ぎたか!?」


「魔法も毒も気にせず急降下して来やがる!? どうする!?」


「マイケル、自爆準備、運んでやるから体内で爆散してきな!」


「僕の扱い毎回雑じゃない? アトエルト、援護よろしく」


「了解しました」


 S級冒険者たちは即座に動き出した。

 俺が何かをするより早く、コルトエアがマイケルをぶん投げる。

 邪魔になりそうな魔物達をアトエルトが迎撃し、クジラの口内へとマイケルを送り届けた。

 そして……爆発。


 体内で強烈な一撃をくらったクジラが叫ぶ。

 だが、止まらない。

 地上の俺達を喰らわんと大口開けたまま迫り来る。


「クソ、どうすればっ」


「ええい、マックスが居れば受け止められるのにッ」


「ガイ、嘆いてないで下顎受け止めろ! 私は上顎を止めるッ」


「おっけードラゴンガール。俺の美しい肉体で受け止めてやるさ」


 離れた状態のクジラの顎をナイス・ガイとリクゥーが受け止める。

 地面すれすれ、受け止めなければ口を閉じられ、俺達一向は全員喰われていただろう。


「ぬぅぅ、なんという力ッ」


「ええい、今のうちに何とかしろッ」


「何とかったって、どうすれば……」


 しゃーねーな。ちょっとお仕事してやるか。

 進化、カーバンクル。

 帯電、風圧操作、水流操作、物質吸引、補助魔法で身体強化魔力強化、魔力吸収、隠蔽、忍びの一撃、テクニシャン、巨人殺し、発動。

 今、必殺のォ、ジュエル・レーザーッ!!


 全ての魔力を額に集め、強烈な一撃を頭上向けて放射する。

 それはクジラの口へと向かい、体内を通過し、盛り上げる。

 尻尾周辺の肉をごっそり消し飛ばし、遥か彼方へと光が飛んで行く。

 ふっ、またつまらぬ物を貫通してしまった。


「ちょ、オイ!? なんだあれ!? いや、見た気がするけどもっ、今までの比じゃない拡がりかたじゃなかったか!?」


 ジュエルレーザー。俺が使える強力な遠距離拡散攻撃だぜぃ。


「あら、これ、私も参戦いいのですか?」


 おう、ジョゼさんや、このクジラ邪魔だから死ぬまで別の場所移動させておいてくんね? 


「では、マップ移動させておきます、あ、これ以外使えない!?」


 当然、俺の指示したこと以外はできないんだぜ。それが神前契約って奴だからな。

 この感じからいえば他にも何かする気だったな?

 あの野郎、絶対まだ俺と敵対すること諦めてねーだろ。


 それに気付いたセレスティ―アも何やらきな臭い動きしてやがるしな。

 俺だって見てないようでちゃんと見てんだぜ?

 首領から教わった知識があるから裏切り者の動きには敏感なんだよ。

 分かってるか? なぁヘンドリック。頼むから、俺と敵対なんてしてくれるなよ?


「よし、デカブツは撃破したな!」


「マイケル生きてるー?」


「ここだリクゥー、助けてくれー」


 おお、マイケルの奴木の上に引っかかってやがる。

 爆発の衝撃で体外放出されていたようだ。

 でも、敵の魔物の群れはまだまだいらっしゃるのであいつを救出するためにリクゥーを戦場から退ける道理はない。


「マイケル、今は無理だ。すぐ戻りたいなら自力で何とかしろ」


「嘘だろッ!?」


 絶望的な顔をするマイケル。

 まぁ、襲撃が終わった後だろうなぁ、救出は。

 でも、どれだけ襲撃されてんだここ? 何かもう全軍で盗りに来てないか魚軍団。


 ―― まー、抵抗戦力がないからねー。聖樹自体今は誰も守れてないし? ――


 大問題じゃねーか!? クロウ、聖樹の方向かうぞ!

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