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うさぎさん、Sランク冒険者会議6

「本日は随分と賑やかですね」


 警戒した視線を俺に向けながら、にこやかな口調で告げるのはべルクレア。

 着て早々、リクゥーに抱きしめられていた俺に気付いて警戒感露わに座席に座ったのだ。

 他の冒険者達もゾクゾク集まって来る。


 アトエルトに引っ張られ、家から無理矢理連れて来られたらしいマイケルとか。

 ゴールデンなアレを潰されたローエンがやってくるなり土下座で戻してくれと泣きついて来てディアリオさんが仕方なく救ってあげたり。再生、できるんっすね。時間経ち過ぎてると思ったんすけど。え、肉体時間巻き戻すスキル? スキル取得前に戻したりする魔法? 何そのチート。 

 ついでに背景で胸厚のナイス・ガイがコルトエアに絡んでリクゥーに胸毛を毟られたりしていた。


 S級冒険者自由過ぎじゃね?

 よっすマージェス。あとパオだっけ?

 お前らは混沌としたS級冒険者に参加しないのか?


「僕が? 冗談じゃない。君こそ、参加して女性を襲ったりしないのかい?」


 失敬な。誰彼かまわず襲ったりはしないのだよ。


「さすがにそれは信じられないネ……」


 パオさんひでぇ!?

 まぁ、アレだ。昨日散々姐さんに襲われたから今日は発情状態ですらないんだぜ。

 なので、まぁ多分襲わないよ。


「多分……て、信用薄過ぎですよね?」


 べルクレアまで信用してないっ!? ひでぇな。


「そろそろ皆揃ったかな」


 ようやくやってきたギルド長ガドウィンの一声で皆が静まる。

 上座に座るガドウィン。気のせいかな、威厳がでて……おい、隣になんかちっこいのが座ったぞ。

 エスティカーナが父親の横にふんすっと座ってニタリと笑みを浮かべる。

 その頭の上と肩とに6匹のウサギが……まさか、俺の、子か?


「ふっ、気付いたか、我が半身よ、盟約の時は来た。あとは、分かるな?」


 言葉少なくとも理解した。

 俺たちはただ視線があっただけで古き盟約が成されたことを知った……ってなんでやねんっ。


「コホンっ、皆、エスティカーナは無視してくれて構わない。早速S級冒険者会議を始めたいと思う。今回は引退してしまったマックス君の代わりに彼の娘であるリピラさんが来てくれた。議題を一つ持って来てくれたので皆で知恵を出し合ってほしい。あと、皆も見て分かるだろうが、今回は勇者や一般冒険者が見学をしている。S級冒険者として恥ずかしくない振る舞いをしてほしい」


 いや、ガドウィンさんや、どーみてもさっきまでの立ち振る舞い恥ずかし過ぎてどうしようもないだろ。

 S級冒険者問題児だらけだよね、クロウ。


「俺に振るな。俺に」


「放っといたら収拾付かなそうだな。仕方ない、強引に議題を上げるぞ。まずは私からギルドの定例報告を……」


「あ、そうそう、さっきシャコタン王国とボザーク帝国が戦争始めたって話がボザークギルドから来たよ。なんでも空飛ぶ城が現れたことでシャコタン王国が潰走、女王は城を攻撃と同時に出現した守護者と思しきウサギに襲われ公開処刑されたんだって」


 エスティカーナの言葉にジョゼが何とも言えない顔で天井を見た。

 気持は分かるよ。っつか情報速いな。


「ん、んんっ。ま、まぁ、それで、だ。この城に付いてギルドに調査依頼がボザーク帝国、シャコタン王国から来ている。どちらの軍勢かはっきりさせてほしいらしいんだが、何か釈明はあるかいウサギ君?」


 釈明は無いけど、俺にとって住みやすそうな城があるからって紹介されたからルアネの森に向かって昔のお城を手に入れただけだぜ?

 だから、どっちの国のものか、とか言われても、俺のもんだから……レッセン共和国のモノ、かな?

 一応、俺あそこの名誉侯爵だし?


「オイこら、新しい国しれっと参戦させんじゃねーよ」


「いえ、夫は我が国の名誉侯爵ですので、誰のものでもなかったあの城を接収した時点で我が国のモノとなるのは明白かと」


「「「「夫ぉっ!?」」」」


 なんか初耳っぽいらしいべルクレアたちが思わず立ち上がって驚く。

 なんだね。俺が結婚してたら悪いかね?


「か、考え直した方が良いのではないですか? ウサギ、ですよ?」


「自慢の夫なので。ちょっとエッチで浮気性ですが」


「それ、一番ダメな夫だと思うんだが……」


「落ち付けドランク。この議題は解決だな。後は国同士でどうにかしてくれ。次の議題を……ウサギ君、君から議題が出るとは思わなかった」


 いや、俺も別に出す気はなかったんだけどな。俺の城のこと出ちゃったからせっかくだしな。

 ウチの城の動力源から俺の城に相応しい名前考えて来てくれって言われたんだよ。

 ウサギさんの城に相応しい名前を募集します。クロウ君から、はい、どうぞ。


「いや、いきなり振られてもな?」


「ウサギの城、だろ。まんまラビットキャッスルでいいんじゃね?」


「あんまりカッコ良さが無い気がするな。ゴールデンラビットハウス、でどうだ?」


 ゴールデンどっから来たんだナイス・ガイ?

 そこから先もいろいろ候補は出たモノの、皆適当すぎだろう。

 なんでうさうさ丸とか訳の分からない名前が出るんだよ。


 リピラ、流石にバニ城はちょっと。

 頼むべルクレア、まともな君が頼りだ。


「私に期待されても困るんだけど。要するに、あの城は貴方の巣ってことでいいんですよね?」


「まぁ、夫との愛の巣、ではありますね」


 ふふっと頬を染めるユーリンデ。

 お前が答えるのかよ!? まぁいいんだけども。


「それじゃあそのままウサギの巣、ラビット・ネスト、なんてどうですか?」


 ラビット・ネスト……まぁ、さっきまで出てた名前よりは幾分マシか……な?

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