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ウサギさん、機械ダンジョン

 久々に一人きりだ。

 まぁ、前回無理矢理一人きりにされてS級冒険者共に襲われたけどな。

 今回はゆっくり一人で見回れるから気楽ではあるかな。


 扉をスキルで透過して青白い近代的廊下へと身を躍らせる。

 しばらくは代わり映えのない通路。

 気配察知に反応はない。

 なので空気の流れを読むことで敵性存在を探す。


 風魔法で通路の先に風を流し……あれ? こんな面倒な事しなくてもエコーロケーション使えばよくね? 超音波で跳ねかえった場所に居る存在知れるんだよな? 

 えーっと、おお、これはこれで結構使える。

 なんで今まで使わなかったんだろう? 蝙蝠とかイルカとかがよく使ってるらしいけど、便利だなこれ。


 お、やっぱ居やがった。

 警護ロボ。

 存在消してー、脱兎で突撃ー。帯電で抱き付きー。はいデストロ~イ。


 ぶっ壊れた警護ロボを確認。うん、精密機械は壊れるのが早くて良いね。

 耐電スキルぐらい付けとかないとダメだろ。

 よし、この位なら充分一人で対処出来そうだ。


 通路は入り組んでいるわけじゃなく、ほぼ一本道。とはいえカクカクと曲がったり曲がったり曲がったりしてるせいで視界は悪く敵の存在に気付きにくくされてるようだ。

 エコーロケーションの御蔭でその辺りは心配なく迎撃できてるけどな。

 にしても、こいつ等めっちゃくちゃ改造されてるな。

 なんで整備ロボが壁を打ち抜く威力でボルトナット飛ばして来るんだよ。


 飛行型なんかレーザーだけじゃなくファン○ルっぽいの操ってきたし、足長の機械はソニックブームに超加速で廊下一杯の身体でタックルかまして来るし。俺以外を連れて来てたら即死案件てんこ盛りだったぜ。

 なんでこんなに警備が厳重なんだか。

 ……もしかして、ここが本命か?

 なんだっけ、チョコミントだっけ? クソジジイぶっ殺してやる。あ、でもピスカ作ったお礼だけは伝えておこう。その後でぶっ殺すけど。というか最低でもドロップキック一発ぐらいは叩きこんでやる。


 四角いフォルムの機械は速射型らしい。

 俺を見付けた瞬間ズダダダダダダッと射撃してきたのだ。

 物質透過使ってなかったらウサギのハチの巣が出来あがっていたところである。

 まさか脱兎の反応に付いて来れるとは思わなかった。


 というか、俺の動きを学習されてないか?

 さっきのカマキリみたいな機械、俺のスキルが途切れる瞬間狙って高振動ブレード叩きこんで来やがったぞ。このあたりは雷耐性スキル持ち始めてるみたいだし。徐々に難易度上がってる?

 転移で逃げたから良かったが、下手すりゃ俺でも殺されかねんな。まったくウサギ生ってのは常時一撃死で気が抜けねぇぜ。


 幾度目かの通路の角を曲がったところでようやく景色に変化があった。

 自動ドアらしきものが二つ。左右の壁に設置してある。

 透過スキルでまずは右のドアから中に入る。


 おお、結構広い施設……ってここは機械達の充電設備か。

 メンテナンス用の機械は俺が紛れ込んでも気にせず作業を行っている。

 破壊してしまうのもありっちゃありなんだけど……

 まぁ放置しとこうか。機械達に罪はない。

 この施設作ったのはクソジジイとその仲間たちだ。

 こいつ等は被害者みたいなもんだからな。


 ドアを再度潜り抜け、逆方向の扉に入る。

 こっちは機械開発用の部屋だな。

 物凄い広い部屋で流れ作業の機械達が機械達を作成している。

 そして作りだされた機械は哨戒任務へと向かう。そう、俺という異物排除のために……


 脱ー兎ッ!!

 あっぶね。今のあっぶね。

 生まれた瞬間襲ってくるとか哨戒機械ヤバ過ぎだろ。

 危うく不意突かれて殺されるとこだったぜ。


 さっさと最奥まで向かおう。

 下手な部屋に遊びで入ってデストラップに引っ掛かったら元も子もないしな。

 ここから先は扉も多くなってくる。

 一応一つ一つ覗いて行く。デストラップは御免だけど一応職員が隠れてたらスルーしちまうことになるからな。サーチ&デストロイだ。

 もしかしたら誰かいるかもだから見落とししないようにと調べて行くんだが、知らなくていい事知っちまった。


 掃除用ロボのメイドさん、マネキンだったよ。

 マネキンを動くようにしてメイド服着せた姿だったんだ。

 ピスカみたいな女の子っぽさは殆ど無かったし、襲えるような場所が無かったんだよ。

 畜生。帰ったらハーピーちゃんもう一度襲ってやるんだからなっ!


 ―― ウサギよ、他の者が探し始めたが、どうする? ――


 おっとディアリオさん。もう気付かれたか。

 一応ここの入り口には入らないようにしといてくれません?

 下手すりゃ死人出ちゃうんで。


 ―― 了解した。しばらくしたら戻ると伝えておこう ――


 ルアネのねーさんは皆に教えなかったようだな。

 でも気付いた瞬間動き出すとか、俺って結構慕われて……


 ―― いやいや、ウサギ君が居なくなってるから何処かの女性に迷惑掛けてないかって皆急いで探してるんだよー ――


 あれ? 慕われてるんじゃなくて疑われてる!? バカな!? 俺はただの可愛いウサギさんなのに!? どういうことだよボルバーノスさんっ!?

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