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うさぎさん、ボルバーノスの森3

 ボルバーノスがその姿を露わした。

 ボルバーノス何て名前だしそりゃぁボルカニックな溶岩じみたゴーレムとか、燃え盛る虎とかチーターとか思い浮かべてたんだけど、違った。

 というか、ボルバーノスとか大層な名前付いてるのに守護者の種族が蜘蛛なんだよっ。


 しかも色合いからして炎よりも土属性だろ。

 種族名もツチグモって出てるし。

 八つの目を持つ茶色の人型大、いや、二メートル越えるからさらに大きいか。


 ―― やぁ、ボルバーノスだよ ――


「うわーお、名前と容姿が違いすぎます」


「さすがにちょっと驚きね」


 ボルバーノスって言うから普通に炎纏ったサイとかカバとかそっち系思ってました。


 ―― ん。それよく言われる。名前負けしてるよって ――


 よく言われるんだ。


 ―― ダグラスのジジイが言うにはそこのウサギに加護あげてくれ、だっけ? ――


 お願いできませんかね?


 ―― ステータス見てもいい? ――


 つぶらな八つの目に、見つめられるせいでちょっと気遅れしてしまう。

 でも、しっかりと地面に降り立ち、蜘蛛を真正面から見つめ。了承を伝える。

 折角なのでこっちもしてもいいか聞いてみると、了承が得られたので互いにステータスを覗き見る。

 すげぇな。さすがドルアグスさんと同じ守護者だ。

 ステータス隠蔽されてて見えねぇ……なんでさっ!?


 ―― あはははは。ごめんごめん。隠蔽してたの忘れてたよ。もっかいどうぞ ――


 なぜか爆笑する。

 俺が困った顔してたのがそれほど面白かったのか?

 まぁいいや、どれどれ……うげっ。こりゃすごいや。

 レベル差があり過ぎなのか隠蔽解いてもところどころ鑑定出来ない状態な場所がある。


「うぅ、鑑定魔道具使ってもいくつか表示されない……」


「さすが守護者って感じだな。よぅシュリックだったか、守護者のステータス見んのは初めてか?」


「え、ええ。さすがに驚きましたよガロワさん。この僕よりも強力なステータスには驚きです。とはいえ、美しさという点では僕が勝っていますがね」


 やっぱこいつナルシストだよ。

 絶対確定だよ。

 ほら、ボルバーノスさんが引いてるじゃないか。

 変な奴だろシュリック。ボルバーノスさんもけなしてやっていいんすよ?


 ―― けなしはしない。変わった御仁だよね。それよりも……ジジイは説明とかしてないの?

 ――


「説明?」


 ―― ああ、そうさ。守護者の守護ついての説明。されていないだろう? ――


 言われてみればそんなの聞いてないなぁ。

 なんかあるんすか?


 ―― 大したことは無いよ? ――


 ないんかいっ!?


 ―― 自分より実力が下のモノに自分の能力の一部を使わせてやれるのが加護なのさ。あとある程度ステータスを底上げしたりできる。ちなみに君でも加護付けられるよ。そこのアボカドくんとかにだけど ――


 へー。俺でも加護付けられるのか。んじゃアーボくん。加護をくれてやるぜぇ。しゃらんら~。なんつって。

 なんか来たかねアーボ君や。えーっとステータス表示っと。


 名前:アーボ

 種族:自立野菜・アボガランサーEXエクスペリエンス (-)

 Lv:99

 HP:7300/7300

 MP:5305/5305

 TP:4437/4437

 状態:普通 ∞s

 護衛対象:夜霧天音

 スキル:

  防御態勢        /盾を使い防御態勢になる。防御力二倍。

  護衛の心得Lv3    /護衛対象を守る場合全能力1・3倍。

  鉄壁          /防御力を増加させる。1・5倍。

  盾術Lv26      /あらゆる盾スキルを使用可能。

  槍術Lv26      /あらゆる槍スキルを使用可能。

  旗術Lv2       /あらゆる旗スキルを使用可能。 

  身代わり        /仲間の代わりにダメージを受ける。あるいは敵と闘う事が出来る。

  不退転         /逃げる事が出来なくなる代わりに攻撃力、防御力、素早さが1.2倍になる。クリティカルヒット率が20%増加。

  継続戦闘        /連続での戦闘による戦闘力低下が無くなる。

  雑草魂(Lv8)    /どんな辛いことにも挑戦する生命力。瀕死状態で防御力が1.8倍になる。

  不屈の闘志(Lv2)       /HPが0になる攻撃を受けても低確率でHP1で生き残る。(10%)

  指揮(Lv1)     /軍団戦で指揮を行うとパーティー結束力などに+補正。

  憧憬崇拝        /目標と定めた相手に追い付くべく日々の鍛錬を怠りません。経験値習得率増加。レベルアップ時ステータス上昇値増加。目標生物:うさしゃん

 種族スキル:

  防御陣形        /パーティーを組んだ仲間のアボガードと連携して防御する。人数が多いほど防御力が増加。

  転倒無効        /スタンを無効化する。転がされても直ぐに立つことが出来る。

  ロンギヌス固定装備   /神槍ロンギヌスを固定装備。盗み無効。

  アイギスの盾固定装備  /神盾アイギスの盾を固定装備。盗み無効。

  ディアリオの加護    /魔人・ディアリオの加護。

   魔神の力        /全ステータスを20倍に引き上げる。効果時間1h。

   相互通信        /アボガード系生物同士情報を共有出来る。

   槍装備貫通       /槍系武器を装備時、攻撃全てが貫通攻撃になる。

   魔力付与        /魔法を使えない種族が魔法を扱えるようになる。

   神殺之槍ゴッドペネトレート        /神をも殺せる槍の一撃。

  うさしゃんの加護    /シロウサギ・うさしゃんの加護。

   巨人殺しジャイアントキリング /自分より巨大な敵と闘う時、全ての身体能力が2倍

   黄金玉宝破壊ナッツクラッシャー /男性特攻。急所突きに破壊属性が付与。

   人族特攻(Lv1)    /人族に対して特攻、攻撃力防御力が1.2倍

   精神汚染耐性(Lv1)  /精神の汚染に対する抵抗値が身に付く。

   身体超強化        /魔力を身体に巡らせることでステータスを増加。

   脱出:MP3       /脱出の際相手に悟られること無く脱出できます。

   物質透過Lv2      /物質を透過して移動できるようになります。地面に向けて使用すると大変なことになります。

   格闘技術Lv2      /徒手空拳・足技の武技の集大成。


 いやぁ、ディアリオさんの後ろだからなんか恥ずかしいっ!?

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