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兎之巣(ラビット・ネスト)~これより先、種馬兎出没注意~  作者: 龍華ぷろじぇくと
第六章・無人島ディアリオアイランド編
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うさぎさん、貴族たちがサバイバル6

 ペルセアが可愛くなりました。ぶふぅ。

 あの後出てくる魔物が独特過ぎてアイテム拾ったペルセアがなんかもう凄いことになってしまった。

 さすがにペルセアだけに持たせられないのでリベラローズにも持たせる。

 俺はリベラローズに抱きしめられている状態から彼女の頭の上で寝そべる状態へ。


 そしてペルセアは右手に葱、左手に大根、頭に赤い麦わら帽みたいなおっきな豆、首に掛かったかんぴょう、腰に巻いたワカメ、ついでに口に咥えた鰹節。

 うん、まぁ、なんだ……凄い姿になってしまった。

 リベラローズはアボカドやタマネギ、リンゴなどの果物系を持たされてぶつぶつ呟いている。

 あ、こら、リンゴ齧るな。


 べリアローズは皆で分ける筈の果実をつまみ食いしまくっている。

 ペルセアもやりたそうだけど装備品というか持ってる食材が甘い物が無いので、いや、豆は甘いか? でも今食べるようなモノじゃないので凄く悔しそうだ。

 目元に涙滲んでいるぞ。


「ウサギさん、そろそろではありませんか?」


 ―― ああ、もうすぐ中心地に付く筈だ ――


 今回の目的である泉の元へとようやく辿りつく。

 ここはなんと守護者のいない森である。

 守護するべき森の核が無いので必要無いとも言えるけど。

 ディアリオさんが作った森なので守護者いなくてもいいんだろう。強いて言えばディアリオさんが守護者か?


 お、結構でかい湖ができてる。

 ようやく辿りついた湖、泉と言うには広すぎる。

 中心地でこれだけ巨大ってことはこの島の半径結構広いんだなぁ。そりゃ一周する奴が数時間かかるってものである。


「生活をこの湖の近くに変えた方が良いかもしれませんね」


「疲れたわ。ちょっと水浴びしてもいいかしら」


 言うが速いか服を脱ごうとするリベラローズ。

 残念、コルセットが脱げないようだ。

 イリアーネに命令して脱がして貰うと、一人だけ湖に入って行ってしまう。

 そして足が付かなくて溺れ出した。


 うん、アホですね。

 がぼがぼばしゃばしゃしながら必死に助けを呼ぶリベラローズ。

 しかし、流石にイリアーネも助けにいけない。

 なぜなら鎧を着込んだままだからだ。


 ここはまぁ、俺が助けるしかないわな。

 ほいほい、ウォーターラビットに変化して水に飛び込む。

 ほれ、抱き付け、ビート板の要領……ぎゃあぁ、掴み過ぎ、俺が溺れるっ、やめろぉーっ!?


 なんと溺れかけたリベラローズが必死に俺を掴み、ぎゅっと抱きしめやがったのである。

 ダメだろ。掴むだけならともかく胸元に抱きしめちゃだめだろ、動けなくなるだろがっ!?

 でぇい、水流操作っ。風圧操作!

 水流を作りだし俺とリベラローズを岸へと運ばせる。

 水だけでは速度が出ないので風も使って一気に運んだ。


 ぐはっ、危なかった。

 下手すりゃ二人揃って死んでたぞ今の。

 しかし、湖は飲み専用みたいだな。

 残念ながらここは飲み水としては利用できるように浄化されてるみたいだけど、水深については全く考えずに深く掘ったようだ。さすがディアリオさん。こっちのことなど考えてないや。


「ま、全く酷い目に遭いましたわ」


「自業自得だわ」


「なんですって!?」


「確かめもせずに一人で水浴びしようとするからですお姉様」


「この、変な恰好しているあんたに言われたくないわよ!」


「これはお姉様達が変な物を私に渡して来るからですっ!」


 ペルセアとリベラローズの喧嘩が始まった。

 俺はその間にぷるぷるっと身体を震わせ水気を飛ばし、イリアーネと二人座って休憩する。

 この辺りは魔物も居ないみたいだな。一週間生活するには海側よりも良いかもしれない。

 水浴びしなくても生死には関係ないしな。汲めば身体拭くくらいは出来るだろ。


「生活拠点はここに移しましょう。お姉様とペルセアのお守をお願いできますか? 私は皆を呼びに戻ります。一人で戻っても問題はなさそうですし」


 ―― そうだなぁ。それが良いかもしれないな ――


「それと、どうせですし、姉上を矯正するのは無理そうですからあなたが襲ってやってください。現実を知れば性格も少しは良くなるでしょうし」


 姉相手に酷いこと言うな。俺としてもリベラローズ襲っちゃうのはいいんだけどね。でもさ、ほら、一応王様と約束したんだよ、王族は襲わないってさ。

 一応、ね。一応だけどね。それにリベラローズ襲ったら深みに嵌りそうで嫌なんだよ。アイツ絶対我儘だもん。ユーリンデみたいに悪役令嬢にさせられた可哀想な令嬢じゃないんだもん。


 無駄に偽物を本物だと騙されて高額買い物しちゃう王女様だもん。一晩の過ちならともかく毎日のように顔合わせる相手だから出来るだけ浅い付き合いのままが良いんだよ。

 そんな俺の想いを聞くより早く、イリアーネは立ち上がり、さっさとガッパイの元へと向かってしまった。

 後に残されたのはウサギさんと我儘王女が二人。

 邪魔する者は誰も居ない、そして一人は既に全裸なのであります。


 ……

 …………

 ………………


 うさしゃん……いっきまーすっ!!

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