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うさぎさん、笑われる

 水を飲んでいた魔物達が突然出てきた兎を見て呆然としています。

 にっちゃうたちも飛ぶのを止めてまんまるお目々を見開いている。

 くくく、君たちが落としたのは金の兎さんかな? それとも銀の兎さん? いやいや、正直ものには白の兎さんを崇めさせよう!

 さぁ、我を崇めよ。我にひれ伏せ。我こそがこの湖の神。アイル、ビー、バ……


『何を、しているのだ小さき者よ』


 のひょぉぉぉぉぉぉっ!?

 背後に現れた気配に驚き飛び上がる。

 浮上スキルがキャンセルされて俺は水中へと即座に沈んだ。ぶくぶくぶく……

 そんな俺の首根っこが咥えられて水中から持ち上げられる。

 そのまま湖の畔へと強制連行です。

 首根っこ掴まれた猫みたいにされるがままぷらーん。の図。


 ぽさりと叢に落とされた俺が見上げると、ドルアグスがそこにいた。

 お、おおぅ、これはこれはドルアグスの旦那。お久しゅうげへへ。

 俺は即座に両手を擦り合せながら腰を低くする。

 正味悪代官に擦り寄る越後屋さんな気分である。


『異世界の者よ。息災のようでなにより。ただし、それは止めてくれないか? バカにされているようだ』


 即座にゴマスリは止めました。

 下手に機嫌を損ねられると兎さんなど細切れにされかねないしね。

 相手が嫌がることはやりません。お腹も真っ白腹白い兎さんなんで。


『どうだ? マギラビットにはなれ……』


 ドルアグスは話の途中で止まった。

 どうしたのかと思えば、笑いを堪えているようだ。いや、堪え切れずにぶふっと噴き出した。

 あ、もしかして俺のことステータス確認しました?


『ま、マギーラビット。ぶくっ……くふっ……』


 い、いやぁー止めてっ。穢れた私を見ないでぇぇぇっ!?

 違うの、ワザとじゃないの。ネタでもないのよぉっ。


『いや、すまぬ。あまりにもマヌ……げふん。いや。まぁ、狙ってやったのかもしれんから何も言うまい』


 やめて、優しさが、優しさが痛いのっ。

 その優しさはやめてぇぇぇっ。

 見悶える兎を見たドルアグスは再びぶふっと笑い、しばし落ち付くまで笑いを堪える。


『まぁ、安心しろ。そこからでもマギラビットになることは可能だ。ふむ。折角だ。系統樹を確認できるようにしてやろう』


 系統樹? ってなんぞや。

 兎が進化する系統樹ってこと?

 そんなのあるのか。ちょ、待てよ、それって今後の進化先を見据えて進化できるからかなりな便利機能なんじゃ?


『笑ってしまった詫びだ。これもくれてやろう』


 と、何かの種を一つ。


『これは進化の種。一度だけ思い描いた進化を遂げる可能性のある種だ』


 詳しく聞くと、どうやら系統樹内にある進化先から思い描いた能力に一番近い進化を行う事が出来るらしい。ただし、進化系統にない進化はできないのだとか。たとえばドラゴンのように巨大で強力な兎になりたい。とかだね。ドラゴンラビットは居ないらしい。代わりにマウンテンラビットとかいうでっかいだけの兎になるんだとか。残念。


『それと、折角だこれも受け取れ』


 と、ぼたぼたっと地面に落とされた種を一、二、三……アイテムボックスに入れて行く。

 多分だがドルアグスもアイテムボックスを持っているんだろう。手に持ってない種が出てくる出てくる。

 というか、何個くれる気ですか? ちょっと、多くない?

 あの、マジで多過ぎ……ぎゃぴーっ!?

 俺は種に埋もれた。


『これは退化の種。種族進化を一ランク下げる事の出来る種だ』


 え? 要らなくね?

 あれか、いらないゴミをちょうどいいやって下層市民に投げ売りしてる感じですか?

 イジメ、ダメ、絶対ですよドルアグスさんっ。


『少し遠くの森に沢山落ちているのだが、喰う者がおらんのでな。拾ったはいいが使い道を知らんものばかりでアイテムボックスの肥やしになっていたのだ』


 いや、使い方も何もこれ使わなくね?

 退化するとかゴミだよね? 意味無いよね。またノウサギからやり直せと?


『マギラビットの進化先には各種魔法を使うラビット種が存在している。スキルを覚えた後退化すればスキルを覚えたまま別のラビット種になれる。退化の種の使い方だ』


 あれ? それって結構使い勝手のいい種じゃね?

 まず炎系統覚えるだろ。退化の種でマギラビットに戻る、ちょっと時間はかかるけど次に氷系統を覚えるこれを繰り返す。すると、全属性を覚えたパーフェクト兎さんが誕生……する?

 俺が見上げると、ドルアグスはコクリと頷く。


『理由を知る者。知って使える者は少ない。異世界から来た者で魔物として転生したものでなければならんからな。我等位になってしまうと退化すること自体が面倒であるしな』


 何かよくわからんけど、裏技みたいなことかな。

 使い方も教えて貰ったのでありがたく貰っておくことにした。


  ―― 系統樹確認 を覚えた! ――

  ―― 進化の種 を貰った! ――

  ―― 退化の種×999 を貰った! ――


 ----------------------------------------


 種族:マギーラビット・シロウサギ

 二つ名:雑草ハンター・ハイエナ/状態:普通

 Lv:7  HP:32/59 MP:16/22 TP:22/22

 技スキル:連打/飛び蹴り/シュート/掌返し/魔素取り込み/回し蹴り/疾風怒涛/咆哮

 魔法スキル:なし

 マジックスキル:親指消えまーす/脱出/中の人消えまーす!/ステッキから花/隠すと増えます/何処からでも出ます

 常用スキル:ステータス表示(Lv2)/変身/根性/勝利の雄たけび/不退転/身代わり

 耐性スキル:毒耐性(Lv2)/麻痺耐性(Lv1)/腐食耐性(Lv1)

 常時スキル:雑草魂(Lv1)/死者への誓い/くいしばり/テクニシャン/絶倫/異種間性交・可/生殖器最適化/水泳/浮上/木登り(Lv1)/忍びの一撃

 種族スキル:粗食耐性/脱兎/病気弱点

 加護:麒麟の加護/系統樹確認


所持品

 薬草×29、薬草(毒)×8、薬草(麻痺)×9、薬草(沈黙)×34、薬草(腐食)×3

 毒消草×8、麻痺取草×8、雑草×3、即死草×20

 蛇肉(毒)、ポイズンスネークの尾

 緑の小さな鎌×8、虫肉×8、虫の羽×8

 ゴブリンの肉×17 棍棒×15

 臭い腰布×11 ホーンディアの角 鹿肉 ホーンディアの毛皮

 熊の手、グリズリーの毛皮、熊肉、熊耳カチューシャ

 豹肉、豹の毛皮、豹柄Tシャツ、魔石×2

 犬肉、コボルトの毛皮、ブラックコボルトの毛皮、獣臭い腰布×2

 タキシード、蝶ネクタイ、シルクハット、ステッキ、赤いハンカチ

 進化の種、退化の種×999

 オークの肉 青銅の槍 豚頭 ???からの手紙

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