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うさしゃん、VSソニックバード

 只今うさぎさんは空の旅を満喫中です。

 といっても行きつく先はこの鳥さんの巣か邪魔者の居ない場所だろう。

 そこで俺を喰らっちゃうつもりらしい。


 お爺ちゃんとは既に数キロ離れた。

 追って来るとしても戦闘するくらいの時間は手に入っただろう。

 ならば、充分。こいつの腹に素直に収まってやる気は無い。


 というわけで、ぶらり途中下鳥の旅ってなぁ。

 帯・電!

 刹那、俺の身体に電気が溜まり、接触していた鳥へと流れる。

 静電気とはいえ唐突に来れば驚くモノ。


「ピギャ!?」


 鳥が驚き俺から足を離す。

 じゃあなとっつぁん。ってなぁ。

 鳥から脱出した俺は空中落下。

 あ、しまった、この後どうしよう。

 えっと使えそうな能力はあったっけ?

 浮遊? いや、ここは風圧操作だ。

 さらに着地寸前で空飛ぶウサさんと着地上手が仕事する。


 うおお、成功っ。

 骨折れて無い。すげぇ、もう二度とやりたくねぇっ。

 ありがとう鳥さん、そしてふざけんなクソ鳥野郎。俺は餌じゃねぇ!


 諦めるだろ、と思った鳥は、しかしその場で旋回すると同時にこちらに狙いを定めて急降下。

 ふざけやがって。

 あくまで俺を食料にするつもりか。

 やってやんよくそったれ!

 まずは、ステータス確認だッ!


 名前:相田勇作

 種族:ソニックバード・イーグル (♂)

 Lv:7

 HP:2943/2943

 MP:820/820

 TP:540/540

 状態:普通 ∞s

 技スキル:

  疑似ファイアブレス      /固有スキルを使いブレス攻撃を再現。

 魔法スキル:

  ソニックショット     /風魔法の一つ。風の弾丸を射出する。

  ソニックスラッシュ    /風魔法の一つ。風の斬撃を射出する。即死効果有り。

 常用スキル:

  拉致(Lv1)      /対象を拉致することができます。レベルにより成功率が上がります。

 耐性スキル:

  風纏い          /風魔法の一つ。火属性に対する耐性を増加。飛来物の勢い減速、ダメージを緩和する。

 常時スキル:なし

  卵生          /卵生属性の魔物や亜人となら子作り可能。

 種族スキル:

  直感          /物事の正解や、自身への危機などが分かる。

  飛翔          /素早い速度で飛行することが可能。

 固有スキル:

  爆裂発火         /周囲1mなら好きな場所を爆発、着火出来る。


 ちょぉぉぃっ!?

 相田勇作!? Why!? あんた何で鳥になってんの!?

 というか、俺、俺だって俺。

 あ、いや、ダメだ。アイツ不良だし俺だって気付いたところで獲物としか見ないぞ。

 つまり、ここはもう殺るしかないってことだ。


 おいおい、クラスメイトとまた殺し合いかよ。

 鏡音の奴は闘う程にもならなかったんだけど今回はピスカが居ないからな。

 制空権は向こうにあるから逃げ切るのはほぼ不可能。

 近づいて来たところをロンギヌスだな。


 案の定、急降下で近づいて来たのでアイテムボックスからロンギヌス取り出してぶん投げる。

 が、あの野郎危機察知でもあるのか寸前で避けやがった。

 しかも掠る軌道だったのに不自然に曲がったし。

 これが風纏いって奴っか。


 クソ、卵にしか興味無い変態の癖しやがって無駄に優秀なスキル持ってやがる。

 難を逃れた相田の野郎は旋回しながらこちらを睨む。

 クソ、完全に食事にしか見てやがらねぇ。


 しかも今ので特攻は危険だと気付いたようだ。

 高所から風の弾丸を打ち込んで来る。

 うげ、見えない!?

 何とかなってくれ。エコーロケーション、ディスターバンス!


 エコーロケーションは意味無かったがディスターバンスが仕事した。

 飛んでくる弾丸が揺らぐのだ。

 御蔭でぎりぎり避けられた。


 あっぶね。なんだあの風魔法。

 見えないとかチート過ぎだ……うおお!?

 見えない斬撃がさらに連続で放たれ俺は踊るように避ける。

 しかも、避けた先にファイアブレスの一撃。

 周囲が風魔法なので避ければ確実に切り刻まれるし、この場に留まれば焼かれてしまう。


 完全に殺す気で来やがった。

 クソ、この絶体絶命から逃げるには……脱出スキル、頼む!

 示されたのは瞬間移動。

 ファイアブレスに紛れるように瞬間移動で近くにあった森の中へと移動する。


 た、助かった。

 相手が俺を探してる間に何か方法は……

 相手は空を自由に飛べる。このままだとどんなに頑張っても空から狙い撃ちして来る相田の方が有利だ。


 こっちも飛行出来ればいいんだけど、浮遊じゃとろ過ぎる。

 何かないか?

 可能性の域でもいい、可能な……待てよ?

 これ、使えるんじゃないか?


 アイテムの中からそいつを取り出す。

 ドルアグスの旦那に貰った進化の種。こいつに、賭けよう。

 頼む、あの空飛ぶクソ野郎に対抗できる進化先を! ついでにじいちゃんたちから逃げられる進化を!

 俺は、脳裏にソニックバードを倒せる進化を思い描きながら進化の種を口にした。

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