うさぎさん、進化に付き合わされる
現場のうさしゃんです。
只今わたくしオーク&ゴブリン討伐戦を終えたドルアグス、アウレリスと共にドルアグスの森にある泉にやってきております。
俺を慕うリルハ、と付き添いのエフィカ。ついでにクロウ君が一緒に付いて来た。
ストナも一緒に来たがっていたが、S級冒険者が二人も居なくなると冒険者をまとめられないので、彼女には冒険者たちの引率で村まで戻って貰った。
入手した魔物たちのドロップアイテムとか割り振りとかいろいろ大変らしいからね。まぁ討伐数とかはギルドカードに入ってるらしいけど。
アイテム入手は自動で手に入る以外にも倒れた魔物に手をかざすことで手に入れることが出来るので、火事場泥棒みたいな真似をしている冒険者が居ないとも限らない。
なのでこれから冒険者達と分配で一波乱あるそうだ。ライゼン爺ちゃんだけだと大変なのでストナが護衛に入るのである。
クロウ君はそんな面倒な作業をやりたくなかったらしく、こっちに来たのである。
ホント事後処理しないとかS級冒険者としてどうなの。
ギルド長、こいつ優遇すべき人間じゃないよ。
「つか、壮観だねぇ」
数百体規模で魔物が死んでいたけど、これはオークたちとの戦闘で死んだ奴だ。
兎達も必死に走り回って体当たりしかけてたけどかなり死んでしまった。
というか無理に戦闘参加せずに応援に徹してた方が良かったんじゃないか小動物ども。
「まずは、ほれウサ公、アボガードどもから槍回収しとけ」
ああ、そう言えば、ほれアボガード君達、槍返してー。
アボガード達が列を作って槍を返して来るので適当な場所に置いて貰って一気に回収。アイテムボックス内に300程の槍が返ってきた。
というか、アボガード全員生還してやんの。
『小さき者よ。アウレリスが、アボガード達の進化を一任したいそうだ』
へ? オイラがか?
まぁ、見届けるくらいなら別にいいけども。
って、うわっ、なんか目の前に物凄い数のアボガード進化ダイアログが。
ちょ、一気にくんな。待て、落ち付け。
とりあえず10体づつに分けよう。うん、そうそう、それで良い。
えーっとアボガードの進化系は……
―― アボガードナー:アボガードの正当進化系。防御力が向上し、強力な防御系スキルを覚える。 ――
―― アボガードリーダー:アボガード達の指揮官。50体までのアボガードを指示し、軍隊的動きを行うことが出来るようになる。 ――
―― アボガードランサー:槍を扱うアボガード。槍系スキルを覚え、突破力を備える。 ――
―― ???:??? ――
ふむふむ。
アボガードナーとアボガードリーダー、そしてアボガードランサーか。
そして名称不明説明不明の大穴が一つ。
とりあえずアボガード一体を???に進化決定。
先に謝るよ。すまん君の進化先ネタキャラだったとしても責任は取れない。
心の中で犠牲になったアボガード君に謝って、しばし待つ。
アボガードが進化を遂げた。お、結構速い。俺の進化は半日掛かりだったのに。
さて、どうなった?
名前:
種族:自立野菜・アボガランサーEX (-)
Lv:1
HP:800/800
MP:100/100
TP:100/100
状態:普通 ∞s
スキル:
防御態勢 /盾を使い防御態勢になる。防御力二倍。
鉄壁 /防御力を増加させる。1・5倍。
盾術Lv8 /あらゆる盾スキルを使用可能。
槍術Lv8 /あらゆる槍スキルを使用可能。
身代わり /仲間の代わりにダメージを受ける。あるいは敵と闘う事が出来る。
不退転 /逃げる事が出来なくなる代わりに攻撃力、防御力、素早さが1.2倍になる。クリティカルヒット率が20%増加。
継続戦闘 /連続での戦闘による戦闘力低下が無くなる。
雑草魂(Lv4) /どんな辛いことにも挑戦する生命力。瀕死状態で防御力が1.4倍になる。
くいしばり /HPが0になる攻撃を受けても一度だけHP1で生き残る。
指揮(Lv1) /軍団戦で指揮を行うとパーティー結束力などに+補正。
憧憬崇拝 /目標と定めた相手に追い付くべく日々の鍛錬を怠りません。経験値習得率増加。レベルアップ時ステータス上昇値増加。目標生物:うさしゃん
種族スキル:
防御陣形 /パーティーを組んだ仲間のアボガードと連携して防御する。人数が多いほど防御力が増加。
転倒無効 /スタンを無効化する。転がされても直ぐに立つことが出来る。
ロンギヌス固定装備 /神槍ロンギヌスを固定装備。盗み無効。
アイギスの盾固定装備 /神盾アイギスの盾を固定装備。盗み無効。
って、なんじゃこりゃぁ!?




