ウサギさん、VSキング1
メガテリウム君に手伝って貰い、砲丸投げの要領で俺は弾丸突破で森に戻った。
木の枝で威力を殺してギリギリ木の枝に着地できた。
ダメージ喰らうかと思ったけど着地上手が上手く作動してくれたようで良かった。
やっぱ巨体なだけあってアイツ投げる威力はんぱねぇわ。
着地失敗してたらと思うとゾッとするな。
まぁくいしばりの御蔭で死ぬことは無いけどな。
本当ならゴブリンキングに襲われてた天音を助けるつもりだったのに弾丸投げがあまりにも強力すぎてこんなところまで一直線に吹っ飛ばされてしまった。一メートル以上離れた場所だぞオイ?
不幸中の幸いといえば聞こえはいいが、アイツに投げるの頼むことはもうしないと心に決めた。
丁度天音が襲われそうになっていたので真上からぶっ倒そうと思った俺だったが、意外な人物の出現に動きと止めてしまった。
クラウド・バニー。
まさかの正義の味方出現で思考停止してしまったのだ。
我に返った時には天音が逃げだしてしまっており、クラウド・バニーとゴブリンキングが闘い始めてしまった。
こっちは問題ないだろうか? とりあえず天音の奴が心配だし、クラウド・バニーなら負けることもないだろ。正義の味方だし。
他にもなんか見知った顔が居ないでもないけど、とにかく今は天音の方が心配だ。
森の中は魔物が出ないとはいえ一人きりで迷子になられても困る。
なので、ドルアグスの旦那と念話を行い、最悪の場合アボガード突撃させてくれと告げてこの場を去る。
頼むぞクラウド・バニー俺を殺そうとしたイラッと来る女だが、実力は知ってるからな。しっかり倒してくれよなゴブリンキング君をよぉ。
木々を伝って天音の後を追う。
追い付けないかと思ったが、ウサギさんって結構速いのな。すぐに追い付いて少し遠めの木々の上から追走。
天音の安全を確保しながら木々を飛び移っていく。
全力疾走の天音は何度もよろめきながら、必死に逃げる。
これなら後は俺が出て行って逃げる方向を操作してやれば……
って、マジか!?
出て行こうとした俺だったが、後方から物凄い速度で迫ってきたゴブリンを見付けて愕然とする。
ゴブリンキング!? クラウド・バニーが倒したんじゃなかったのか!?
驚く俺の目の前で天音が足をもつれさせて倒れ、振り返った先にゴブリンキングが追い付く。
うわ、服に指が引っ掛かっただけで破かれたぞ。これは、ご褒美か!?
流石に凌辱を見守る気はないので、突撃準備に入る。
突撃して隙を見て天音と共に脱出するんだ。
その算段を取りつけようとした俺の目の前で、アボガードがゴブリンキングと対峙した。
武器はロンギヌス。一撃当てればゴブリンキングといえども呆気なく死ぬだろう。
それ程に神槍武具の威力は高い。
もしかしたら倒しちゃうかも?
思い描いた甘い期待は、残念ながら叶わなかった。
槍を足で踏まれたアボガードは防御するしか道が無くなってしまったのだ。
邪魔者を放置して、ゴブリンキングは獲物である天音を捕まえようとする。
準備は? OK。 敵の認識は? まったく無し。 つまり、好・機・到・来!!
行くぜヒヨッコ共ォッ!! 下剋上上等!! キング狩りじゃぁ!!
木の枝から飛び出しゴブリンキングの頭上から急襲する。
だが、満を持して登場したウサギさんに、ゴブリンキングは律義に反応してみせた。
ハッと気付いてこちらを振り向くゴブリンキング。
アイテムボックスからロンギヌスを取り出し、一撃粉砕を狙う。
するとゴブリンキングも足元の槍を蹴り上げ自身が奪って反撃。
即座に腕から槍を放してオーバーヘッドキック。
つまり、真下に向かってロンギヌスシュート。
必殺の一撃を、ゴブリンキングは慌てることなく弾き飛ばす。
ニヤリ、笑みを浮かべるゴブリンキング。
貴様の奇襲など読んでいた。そう告げるようなゴブリンキングに、ウサギさんも不敵に笑う。
むしろ、この時を待っていた!
アイテム起動!
無防備になったゴブリンキング。ウサギさんを鷲掴もうと手を伸ばし、その腕向けて飛びかかって来た神槍ロンギヌスにより貫かれる。
「グガァ!?」
残念だったなゴブリンキング! ロンギヌスが1つだけだと、なぜそう思った!?
アイテムボックスからありったけのロンギヌスを取り出し全てゴブリンキングに落下させる。
さらにクルリと回転、シュートを連続して行う。テクニシャンこういう時こそ仕事のしどきだぜ!
次々に発射されるロンギヌス砲。ゴブリンキングは手を差し出した状態でただただ固まっていた。逆の手で持っていたロンギヌスは振り切った状態で間に合わない。
上空から迫り来るロンギヌスの雨。
知らず、ゴブリンキングは叫んでいた。
雄叫びなんかじゃない。まさに断末魔の悲鳴であった。
無数の刃が緑の肉を貫いて行く。
余ったロンギヌスは30程、その全てを使ってやったからな。
逃げ場のない高威力攻撃、ゴブリンキングは逃げることすらできずに無数の槍に串刺しにされるのであった。
まさにハリネズミ。ふっ、またつまらぬ物を突いてしまった。なんつって。




