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ウサギさん、土下座する

 ふぅ。

 ウサギさんはゆっくりと息を吐く。

 目の前にあるのは見なれた湖。


 ここはドルアグスの森にある憩いの湖である。

 今ココに居るのはアーマードスカンクが三匹と、トレントっぽい若木が一体。トレントは根っこを湖に垂らしている。

 それからバクって言うのかな? 鼻が長い生物がいる。上半身が黒で下半身がシロの生物だ。


 にっちゃうたちが四匹水辺でぴょんぴょん跳ねまわっており、その近くで丸まったベアーさんが欠伸している。

 ついでに俺の傍では大蛇さんがとぐろを巻いて俺の傍をぐるぐるーっと移動している。

 まるで俺を獲物として見ているようだ。


 ただ、空からドルアグスが来て俺の前に降り立つと同時に慌てたように去っていく蛇さん。

 またのおこしを~。まぁ、次会ったら地獄に落とすけどな。

 蛇さんを見送って俺はドルアグスに視線を合わせた。


『生きて戻ったか小さき者よ。息災で何よりだ』


 そう告げたドルアグスさんの前で、ウサギさんは土下座を行った。

 突然の謝罪にドルアグスさんも目が点です。


『どうした小さき者よ?』


 アウレリスとの交渉、失敗しましたっ。


『なんだそんなことか。アレは短気だ。その辺りは仕方無いとしておこう。しかし、逃げて来たのならここはマズいぞ小さき者よ。ここは奴の行動範囲だ』


 違うのです。

 違うのです旦那。

 おいらは、オイラはッ……アウレリス、ヤッちゃいましたッ!!


『なんと!? アウレリスを殺したのか!?』


 なんか間違えた解答で驚くドルアグス。

 違うんです。殺しては無いです。


『まぁ、アウレリスを殺すなとは言っていなかったし、これも自然淘汰だと考えれば惜しい者を亡くし……ん? 殺してない?』


 俺の意思を覗いたドルアグスは小首を傾げる。

 しばし俺の告げた意味を考え、思わず一歩退いた。


『まさか、そなた……お、犯したのか、あの暴れ馬を?』


 寝技に持ち込むしかなかったんやっ。真正面からの闘いで勝てる訳ないじゃないですかっ。命がけだったんっす。物凄く本気で襲いました。テクニシャンがいい仕事したっす。


『冗談……ではないのだな。そ、そうか。よくもまぁ……』


 ドルアグスが呆れた声を出す。

 でもそれだけじゃないんだ。アウレリスさん、その時いろいろくっちゃべってて、この森の隣にやってきたのはドルアグスの旦那と番いになるためだったみたいで、なんか無理矢理寝取った感じになってしまってて、俺ドルアグスさんと敵対なんてしたくないっす。なんとか、なんとかお許しをををっ。


『は?』


 土下座を続けていた俺に、ドルアグスの間抜けな声が届く。

 顔を上げれば、なぜかきょとんとしたドルアグスがそこに居た。

 ……旦那?


『く、ふふ、はははっ。アウレリスを我が番いと勘違いしたか? あの小娘が勝手に近寄っていただけであろう。構わぬ構わぬ。我が怒りなどありえんよ小さき者よ』


 ドルアグスさん破顔して笑うの図。

 え? 違うの? てっきりドルアグスの旦那からアウレリス寝取ったんじゃないかと青くなってたのに。

 なんだよ恋する乙女が勝手に理想抱いていただけか……

 ちょっと、心が軽くなりました。


『我が番いは既に居らぬ。娘は居るが遠くの森を管理しておるからな、たまに会いに行くくらいだ』


 それ、フラグにしか聞こえないのですが。

 ドルアグスの娘さんには襲いかからないよう気を付けよう。


『しかし、アウレリスは犯されて黙っておる雌でもあるまい。報復に気を付けよ小さき者よ』


 あー。それは、多分大丈夫、かな?


『ん、どういうことだ?』


 まぁ、その辺りはおいおいと。とりあえず今回の交渉は失敗ってこ……ぎゃあぁっ!?

 言葉の途中で思わず悲鳴を上げる。

 赤い瞳が気付いたのは、空を羽ばたきこちらに向けて滑空して来る一匹のペガサスだった。


 アウレリス来ちゃった!?

 ずどんっとドルアグスの真横に突撃したアウレリス。盛大に水飛沫を俺とドルアグスに被せ、威風堂々出現する。

 ぶるぶるぶるっと身体を震わせ水気を吹き飛ばす。

 ドルアグスは魔法を使って即座に乾かしたようだ。


『ずいぶんな挨拶だなアウレリス』


『これは失礼ドルアグス。急いでいたもので』


『負けたそうではないかアウレリスよ』


『ま、負けた訳じゃないわ。こんなウサギにペガサスである私が負けるわけないでしょ。ただ、そうただ……殺すには惜しい雄だから見逃すだけよ』


 と、ちらり、俺を見たアウレリスが頬を染める。

 馬面が頬染められても困るんだけど。いや、まぁ雌にそういう顔見せられれば悪い気はしないのか? 人間本位の思考回路だが大分獣化してきてるなぁ俺。


『……こまされている。やるな小さき者よ』


 いやぁ、照れますな。

 ドルアグスさんに褒められて、ウサギさんは思わず頭を掻いて恥ずかしそうに喜ぶのであった。

 どうやらアウレリスも今度は交渉ちゃんと聞いてくれそうです。


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 名前:うさしゃん

 種族:ESPラビット・シロウサギ

 二つ名:雑草ハンター・ハイエナ・ヤリ逃げ犯・アホの子・人生の迷い子・暗殺兎・スピードファイター・詐欺師・噂の亡霊・一騎当千・ゴブリンキラー・殲滅者/状態:発情、進化可能、巨人殺しジャイアントキリング、麒麟の加護、復讐者、死者への誓い、アクセラレート

 女性被害者:3人 動物被害者:3匹

 Lv:11  HP:453/453 MP:93/93 TP:101/101

 所持ストロ:4211380

 経験値ストック:162285

 技スキル:咆哮/連打/シュート/飛び蹴り/ドロップキック/回し蹴り/掌返し/疾風怒涛/魔素取り込み

 ESP:サイコキネシス(Lv1)/透視(Lv1)/エコーロケーション/サイコメトリー

(Lv1)/パイロキネシス(Lv1)/確率操作(Lv1)/アクセラレート(Lv1)/ウェザーアルタレート(Lv1)/念話(Lv1)/ディスターバンス(Lv1)/瞬間移動(Lv1)/帯電(Lv1)/物質透過(Lv1)/浮遊(Lv1)

 マジックスキル:親指消えまーす/中の人消えまーす!/ステッキから花/貫通しまーす/隠すと増えます/何処からでも出ます/連なって出ます/人体切断マジック/ボックスマジック/浮き上がる杖/空飛ぶウサさん/脱出

 魔法スキル:魔力弾/魔力盾

 盗技スキル:盗む/強奪/魔法で盗む/マジックスティール/乱れ盗む/連続盗み/HPを盗む/MPを盗む/TPを盗む/心を盗む/パンツ盗む/ブラを盗む/知能を盗む/視界を盗む/気力を盗む/状態異常を盗む/スキルを盗む/お金を盗む/

 常用スキル:ステータス表示(Lv2)/変身/索敵(Lv2)/根性/身代わり/不退転/勝利の雄たけび/魔力視/魔力吸収/魔力変換/身体強化/拉致(Lv2)/経験値手動割り振り

 耐性スキル:毒耐性(Lv2)/麻痺耐性(Lv1)/腐食耐性(Lv1)/魔力耐性(Lv1)/恐怖耐性(Lv1)

 常時スキル:危険察知(Lv3)/忍びの一撃/並列思考/継続戦闘/雑草魂(Lv3)/死者への誓い/くいしばり/魔力回復・極小/水泳/浮上/木登り(Lv2)/壁昇り(Lv1)/着地上手/テクニシャン/絶倫/異種間性交・可/生殖器最適化/人族特攻/巨人殺しジャイアントキリング黄金玉宝破壊ナッツクラッシャー

 種族スキル:粗食耐性/脱兎/病気弱点/ぷにぽよん/擬態

 加護:麒麟の加護/系統樹確認

 不要:カードスラッシュ/スプーン曲げ・微/カードを切る/飛び跳ねる/百面相/予告状/破壊音波

 絆システム:ベッツ0%、ザイン1%、ガロン0%、リルハ0%、エフィカ0%、リア5%、アーマードスカンク( )1%、クロウ0%、河童ヅーラ1%


所持品

草類

 薬草×38、薬草(毒)×58、薬草(麻痺)×59、薬草(沈黙)×77、薬草(腐食)×23、薬草(狂化)×47

 毒消草×85、麻痺取草×84、雑草×208、即死草×51、たんぽぽ×20、ヘンルーダ×30、宝石草×5、虫下し草×17、エリ草ぁ×142

 マキノコ×104、サルノコツカケ×76、笑い茸×66、パラライマッシュルーム×27、マジックマッシュ×5、梅茸×2、ドクササコ×41、カエンタケ×3

肉類

 蛇肉(毒)、虫肉×8、ゴブリンの肉×2703、鹿肉

 高級豚肉、キンツル、オークの肉×6、豚頭×7、犬肉、豹肉、熊の手、熊肉

毛皮類

 ホーンディアの毛皮、グリズリーの毛皮、豹の毛皮、コボルトの毛皮、ブラックコボルトの毛皮、臭い腰布×20、綺麗な腰布×1、激臭の腰布×2674

武具類

 緑の小さな鎌×8、棍棒×20、ホーンディアの角、ひのきの木剣、木斧、ウッドスタッフ、物干し竿、銀の胸当て、シルバーヘルム、ナイトブローバ―、魔法調節付き胸当て、魔法調節付きフルプレートメイル、アームダガー、神弓イチイバル、半裂きの鎌、聖剣タラコクチビル、聖剣ベルファウル、魔剣クリップ、宝剣グリルガウディ、神剣ヘリザレクス、聖槍ミホロバ、神槍ロンギヌス×47、青銅の槍×5、シルバーナイフ×2、ララリリク、ジャミール・アパティ、ハチェット×2675

装飾品

 熊耳カチューシャ、豹柄Tシャツ、タキシード、蝶ネクタイ、シルクハット、ステッキ、赤いハンカチ、赤い帽子×2675

その他

 魔石×2680、魔石・大×2、魔石・極大、ポイズンスネークの尾、進化の種、退化の種×999、ミニチュアハウス、魔力回復薬・極上×8

ゴミ

 虫の羽×8、???からの手紙

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