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ウサギさん、提案する

 湖に戻ってきました。

 焦燥感を浮かべるクロウは湖の畔に戻ると、ドルアグスさんから降りてそのままその場にへたり込む。

 正直な話、あれほどのオークとゴブリンの群れを見たのは初めてなのだろう。


『どうだ人間? アレを駆逐する術があるか?』


「流石に……確かに俺一人じゃ手に余る。なんとか冒険者を総動員してもどっちか一つ潰せる位だ。疲れたところにもう一方が来れば流石に村が滅ぶ」


 いや、っていうか半分受け持てるだけでも凄い村じゃね、ここ?


「Sクラスの冒険者もう数人連れて来ないと無理か? いや、あいつらが俺の願いで来る訳もねぇし、クソ」


『とはいえそろそろマズいのも確かだ。今は互いに戦を行っているが、あれの決着が付く時はどちらかの群れがその分強くなるということだ。流石に今以上の勢力になれば我でも倒れるやもしれん』


 ふむふむ。ちなみにドルアグスの旦那なら今のゴブリンとオーク、纏めて相手出来ますか?


『そうだな。おそらくオークだけならばオークキングが出てこようが勝てるだろう。だがゴブリンキングまでとなると流石に、な。それに下手をすればゴブリンマザーも居るやもしれん』


 なるほどなるほど。

 これ以上の放置は難しく、かといって人間側ではゴブリンキングが精いっぱい、ドルアグスさんでもオークキングが精いっぱい。

 だからあの大軍勢を野放しにせざるをえない。と。

 んじゃもう共同戦線張ればいいんじゃね?


『なんと!?』


「おわ!? 急にどうした?」


『ぬ? おお、小さき者の言葉は理解できておらぬか。ならばその間抜け面ももっともよ』


「小さき者ってウサ公のことか? ってか間抜け面ってどういうことだよオイ」


 どう見ても間抜け面です。ふふ、この顔の癖にSクラス冒険者とか。笑える。


『小さき者が言ったのだ。我らでオークを相手して、同時に人間がゴブリンを相手取れば勝てるのではないか、と』


「そうか、共同戦線か! 確かに、人間と魔物が組めば大軍勢相手でも可能っちゃ可能だ。でも、できるのか?」


『森のモノたちは我に従う。ゆえに問題があるのならば人間側だけだ。共同戦線中にこちらに危害を加えられては堪らんな』


「信用ねぇなぁ。まぁ、人間同士でも信頼出来ねぇ奴もいるからな。何とかやってみる」


 そうだなぁ、あ、そうだドルアグスの旦那。クロウの奴にさ、共同戦線中に森の魔物に被害加えるような人間いたら今度は森の魔物と戦争になるかもしれないって伝えてやりなよ。ドルアグスの旦那からの忠告であればギルドも本腰入れて気を配るだろうから。


『ふむ。人間よ』


「おう、まだ何か?」


『共同戦線を張るに当り、人間共が我が眷族に危害を及ぼした場合、オーク、ゴブリンの次は人間との戦争になる可能性があると告げておこう』


「お、おいおい……」


『小さき者がな、我がそういうことでお前が人間を動かしやすくなると告げて来たのでな』


 あ、そこ言っちゃうの!?


「ああ、そういうことか。あー、まぁ、ギルド長にそのまま伝えてみるか、あの爺さんが血相変える顔見るのも楽しそうだ」


『ふむ。万全を期したい。小さき者よ、悪いがアウレリスにも話を伝えてはくれないか』


 ……はい? そのアウレリスさん俺を殺そうと手ぐすね引いてるんじゃなかったっけ?


『なんとか説得してくれ。我が行ってもいいが、十中八九お前の亡骸を所望される。ならばそなた自身でケリを付けた方が良かろう』


 つまり、俺に死ねと。アウレリスを言いくるめろってことですね。出来なかったらウサギさんはアウレリスさんの血肉になるってことか。

 あはは、やっぱ自分からイベントに頭突っ込むとロクなことにならないな。


 はぁ、最悪だ。

 溜息を吐く俺にクロウが頭を掻く。


「あー、なんだ。俺に手伝えることがあるなら手伝うが?」


『下手に他者を入れるとこじれる。アウレリスを認めさせたければ彼女に実力を見せる他なかろうな』


 怒り過ぎだろアウレリスさん。まぁそこまで酷い事を俺がやったってことか。でもそれ、強制だったんですけどね。

 そう告げたってどうにもならないんだろうなぁ。

 ちなみに旦那、旦那とアウレリスならどっちが強いですか?


『余り闘ったことはないが、そうだな。本気で殺し合えばまず負けることは無い。何しろ彼女の得意攻撃は空からの滑空突撃だからな』


 空……飛ぶのか。ウサギさんは空飛べないのですが。これ、もしかして詰んでね?


『我も空を飛べる。ゆえに得意技は効かぬ。そういう意味で言えば彼女は我よりは組みしやすいというべきだろう』


 参考にならない意見ですが参考になりました。


『なんだそれは? 結局参考になったのか?』


 まぁ、成るように成るさ。準備整えていっちょやりますか。あ、クロウさんや魔力回復薬コピーさせて。

 両手合せてクロウにちょーだい。する俺だった。


 ----------------------------------------


 名前:うさしゃん

 種族:サイキックラビット・シロウサギ

 二つ名:雑草ハンター・ハイエナ・ヤリ逃げ犯・アホの子・人生の迷い子・暗殺兎・スピードファイター、詐欺師、噂の亡霊、一騎当千、ゴブリンキラー、殲滅者/状態:発情

 女性被害者:3人 動物被害者:2匹

 Lv:6  HP:283/283 MP:72/72 TP:70/70

 所持ストロ:4211380

 経験値ストック:338242

 技スキル:咆哮/連打/シュート/飛び蹴り/ドロップキック/回し蹴り/掌返し/疾風怒涛/魔素取り込み

 マジックスキル:親指消えまーす/中の人消えまーす!/ステッキから花/貫通しまーす/隠すと増えます/何処からでも出ます/連なって出ます/人体切断マジック/ボックスマジック/浮き上がる杖/空飛ぶウサさん/脱出

 魔法スキル:魔力弾/魔力盾

 盗技スキル:盗む/強奪/魔法で盗む/マジックスティール/乱れ盗む/連続盗み/HPを盗む/MPを盗む/TPを盗む/心を盗む/パンツ盗む/ブラを盗む/知能を盗む/視界を盗む/気力を盗む/状態異常を盗む/スキルを盗む/お金を盗む/

 常用スキル:ステータス表示(Lv2)/変身/索敵(Lv2)/根性/身代わり/不退転/勝利の雄たけび/魔力視/魔力吸収/魔力変換/身体強化/拉致(Lv2)/経験値手動割り振り

 耐性スキル:毒耐性(Lv2)/麻痺耐性(Lv1)/腐食耐性(Lv1)/魔力耐性(Lv1)/恐怖耐性(Lv1)

 常時スキル:危険察知(Lv3)/忍びの一撃/並列思考/継続戦闘/雑草魂(Lv3)/死者への誓い/くいしばり/魔力回復・極小/水泳/浮上/木登り(Lv2)/壁昇り(Lv1)/着地上手/テクニシャン/絶倫/異種間性交・可/生殖器最適化/人族特攻/巨人殺しジャイアントキリング黄金玉宝破壊ナッツクラッシャー

 種族スキル:粗食耐性/脱兎/病気弱点/ぷにぽよん/擬態

 加護:麒麟の加護/系統樹確認

 不要:カードスラッシュ/スプーン曲げ・微/カードを切る/飛び跳ねる/百面相/予告状/破壊音波

 絆システム:ベッツ0%、ザイン1%、ガロン0%、リルハ0%、エフィカ0%、リア5%、アーマードスカンク( )1%、クロウ0%


所持品

草類

 薬草×38、薬草(毒)×58、薬草(麻痺)×59、薬草(沈黙)×77、薬草(腐食)×23、薬草(狂化)×47

 毒消草×85、麻痺取草×84、雑草×208、即死草×51、たんぽぽ×20、ヘンルーダ×30、宝石草×5、虫下し草×17、エリ草ぁ×142

 マキノコ×104、サルノコツカケ×76、笑い茸×66、パラライマッシュルーム×27、マジックマッシュ×5、梅茸×2、ドクササコ×41、カエンタケ×3

肉類

 蛇肉(毒)、虫肉×8、ゴブリンの肉×2703、鹿肉

 高級豚肉、キンツル、オークの肉×6、豚頭×7、犬肉、豹肉、熊の手、熊肉

毛皮類

 ホーンディアの毛皮、グリズリーの毛皮、豹の毛皮、コボルトの毛皮、ブラックコボルトの毛皮、臭い腰布×20、綺麗な腰布×2、激臭の腰布×2676

武具類

 緑の小さな鎌×8、棍棒×20、ホーンディアの角、ひのきの木剣、木斧、ウッドスタッフ、物干し竿、銀の胸当て、シルバーヘルム、ナイトブローバ―、魔法調節付き胸当て、魔法調節付きフルプレートメイル、アームダガー、神弓イチイバル、半裂きの鎌、聖剣タラコクチビル、聖剣ベルファウル、魔剣クリップ、宝剣グリルガウディ、神剣ヘリザレクス、聖槍ミホロバ、神槍ロンギヌス×47、青銅の槍×5、シルバーナイフ×2、ララリリク、ジャミール・アパティ、ハチェット×2675

装飾品

 熊耳カチューシャ、豹柄Tシャツ、タキシード、蝶ネクタイ、シルクハット、ステッキ、赤いハンカチ、赤い帽子×2675

その他

 魔石×2680、魔石・大×2、魔石・極大、ポイズンスネークの尾、進化の種、退化の種×999、ミニチュアハウス

ゴミ

 虫の羽×8、???からの手紙

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