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ウサギさん、苦言を言われる

「おぅ、ウサ公」


 本日もいつものように近所のお姉さんと友好を深めた俺が冒険者ギルドに顔をだすと、なぜかクロウと遭遇した。

 うげっと顔に出してみると、目ざとく見つけたクロウが呆れた顔をする。


「人の顔見てそんな顔すんなよな。それよりお前、暇か?」


 んだよ、俺は忙しいんだよ、これからアウレリスの森を調べに行くんだよ。前回いろいろ面倒なことになって途中で帰って来たからな。アウレリスさんとやらにも会っときたいし。やっぱりアウレリスってくらいだから大型のリスなのかね?


「せっかくだ。お前もついて来い」


 は? あ、ちょ、抱き上げんな!?


「おー、さっきの依頼こいつも一緒に受けるからよろしくー」


 受付嬢にけだる気に頼んだクロウは俺を携え歩きだす。

 やめろ、そんな小さい子を持ち上げてはい、しーっとかするような格好で持ち上げながら歩くんじゃないっ。

 やめて、見ないでっ。汚れた私を見ないでーっ。


「あは、ウサギだ、かわいー」


 女性冒険者たちに気付かれ可愛い可愛い言われるウサギさん。らめぇ、こんな姿みないでぇ。


「クロウさん、これから冒険ですか?」


「おう、ちぃっとドルアグスの森の様子を調べにな、なんでもゴブリンやらオークの数が増えてるらしいし」


「ああ、それでしたら私達も遭遇しましたよ。サリーがオークに掴まりかけて危なかったんですよ。ゴブリンに襲撃されて取り合いになった御蔭で救えましたけど」


「チッ、既に被害が出掛けてんのかよ。こりゃ流石に看過できねぇな」


「頼りにしてますS級冒険者さん」


 女性冒険者たちと軽い会話を交わしてクロウはギルドを後にする。


「おいウサ公」


 なんだねクロウ君。それよりもこの体勢何とかしてくれね?


「とりあえず今回俺が受けた依頼はドルアグスの森周囲での異変捜索だ。結構な日数が掛かる」


 おいこら、そんなもんに強制加入させんな。


「ウサ公も時間が掛かるのはごめんだろう? つーわけでお前の伝手を頼りたい。ドルアグスに会わせろ」


 マジかこいつ!?


「さぁ、どうする? 了承してくれねぇとこの体勢のまま森にレッツゴーだぜ?」


 こ、こいつ、俺を脅しているのか!?

 脅しには屈しないぞ、俺はテロの要望など受け入れ……


「あら、ウサギさん、凄い恰好ね」


「うお!? 美人!?」


 宿屋隣のお姉さんと買い物中に遭遇。

 ぎゃぁーっす!?


「え、こんな綺麗な人この村居たか?」


「あはは。ありがとうございます。宿屋の隣なんですけど、滅多に外に出ないので」


「そ、そうなんですか。えーっと俺クロウっていいます。良かったら今度お茶でも……」


「ごめんなさい。私彼氏がいるんです」


「がふっ!?」


 出会って数秒、クロウざまぁ。


「ち、ちなみにそいつは、そんないい奴なんですか……」


 まだ諦めきれないらしいクロウさん。付け入る隙がないのかと喰い下がる。


「そうですねぇ、私以外の女の人にもだらしなくって、日頃は遊び回ってる……かなぁ」


「そんな男とは別れちまえっ」


「あらまぁ、だってウサギさん。どうしましょっか」


「……ん? え? 彼氏って……」


 お姉さんの彼氏は俺だーっ。


「ウサギさん、可愛いですよね?」


「ウサギに負けたぁ!?」


 ウサギさんを取り落としたクロウはその場に四つん這いで崩折れた。

 自由を取り戻したウサギさんはお姉さんに手を振ってばいばーい。おねえさんもそれに気付いて笑顔で手を振って別れた。

 仕方ねぇ、可哀想なモテない君をドルアグスの旦那に紹介してやんよ。

 失意のクロウの肩に乗り、ウサギさんはドルアグスの森へと向かうのだった。




「……うぅ、やるせねぇ。なんだってあんな美人がウサギなんかを彼氏とか言うんだよ。こんなのただの食肉じゃねーか」


 おいこらクロウ。人を肉扱いすんじゃねぇ。ウサギだけどさ。

 そら、そこ抜けたら湖着くぞ。

 顔を上げることなく森を歩き続けたクロウと共にいつもの泉へとやってくる。

 すると、そこには既にドルアグスさんが待っていた。


『来たか小さき者よ。お前を待ってい……人間か?』


 おう旦那。なんか旦那に会いたいって言ってるモテない君を連れて来たぜ。


『モテない君?』


 こいつ俺の女を口説こうとして私、ウサギさんの彼女だからあんた無理。って振られてんですよ。ぷふー。笑っちゃいますよねっ!


『鬼畜か。全く。まぁいい。それよりもアウレリスから苦情が来たぞ小さき者よ』


 おっふ。アウレリス? まだ会えてないんですけど? 昨日会いに行こうとしたら途中でレッドキャップ大事件に遭遇して会う前に帰ったんですよね。


『やはりレッドキャップの群れに囲まれたのはお前か。で、何をした?』


 呆れた溜息を吐いたドルアグスに、俺はレッドキャップとの熱い闘いを蛇足なく赤裸々に説明するのだった。一人の女の為に、俺、頑張りました!


 ----------------------------------------


 名前:うさしゃん

 種族:サイキックラビット・シロウサギ

 二つ名:雑草ハンター・ハイエナ・ヤリ逃げ犯・アホの子・人生の迷い子・暗殺兎・スピードファイター、詐欺師、噂の亡霊、一騎当千、ゴブリンキラー、殲滅者/状態:発情

 女性被害者:3人 動物被害者:2匹

 Lv:6  HP:283/283 MP:72/72 TP:70/70

 所持ストロ:4211380

 経験値ストック:338242

 技スキル:咆哮/連打/シュート/飛び蹴り/ドロップキック/回し蹴り/掌返し/疾風怒涛/魔素取り込み

 マジックスキル:親指消えまーす/中の人消えまーす!/ステッキから花/貫通しまーす/隠すと増えます/何処からでも出ます/連なって出ます/人体切断マジック/ボックスマジック/浮き上がる杖/空飛ぶウサさん/脱出

 魔法スキル:魔力弾/魔力盾

 盗技スキル:盗む/強奪/魔法で盗む/マジックスティール/乱れ盗む/連続盗み/HPを盗む/MPを盗む/TPを盗む/心を盗む/パンツ盗む/ブラを盗む/知能を盗む/視界を盗む/気力を盗む/状態異常を盗む/スキルを盗む/お金を盗む/

 常用スキル:ステータス表示(Lv2)/変身/索敵(Lv2)/根性/身代わり/不退転/勝利の雄たけび/魔力視/魔力吸収/魔力変換/身体強化/拉致(Lv2)/経験値手動割り振り

 耐性スキル:毒耐性(Lv2)/麻痺耐性(Lv1)/腐食耐性(Lv1)/魔力耐性(Lv1)/恐怖耐性(Lv1)

 常時スキル:危険察知(Lv3)/忍びの一撃/並列思考/継続戦闘/雑草魂(Lv3)/死者への誓い/くいしばり/魔力回復・極小/水泳/浮上/木登り(Lv2)/壁昇り(Lv1)/着地上手/テクニシャン/絶倫/異種間性交・可/生殖器最適化/人族特攻/巨人殺しジャイアントキリング黄金玉宝破壊ナッツクラッシャー

 種族スキル:粗食耐性/脱兎/病気弱点/ぷにぽよん/擬態

 加護:麒麟の加護/系統樹確認

 不要:カードスラッシュ/スプーン曲げ・微/カードを切る/飛び跳ねる/百面相/予告状/破壊音波

 絆システム:ベッツ0%、ザイン1%、ガロン0%、リルハ0%、エフィカ0%、リア5%、アーマードスカンク( )1%、クロウ0%


所持品

草類

 薬草×38、薬草(毒)×58、薬草(麻痺)×59、薬草(沈黙)×77、薬草(腐食)×23、薬草(狂化)×47

 毒消草×85、麻痺取草×84、雑草×208、即死草×51、たんぽぽ×20、ヘンルーダ×30、宝石草×5、虫下し草×17、エリ草ぁ×142

 マキノコ×104、サルノコツカケ×76、笑い茸×66、パラライマッシュルーム×27、マジックマッシュ×5、梅茸×2、ドクササコ×41、カエンタケ×3

肉類

 蛇肉(毒)、虫肉×8、ゴブリンの肉×2703、鹿肉

 高級豚肉、キンツル、オークの肉×6、豚頭×7、犬肉、豹肉、熊の手、熊肉

毛皮類

 ホーンディアの毛皮、グリズリーの毛皮、豹の毛皮、コボルトの毛皮、ブラックコボルトの毛皮、臭い腰布×20、綺麗な腰布×2、激臭の腰布×2676

武具類

 緑の小さな鎌×8、棍棒×20、ホーンディアの角、ひのきの木剣、木斧、ウッドスタッフ、物干し竿、銀の胸当て、シルバーヘルム、ナイトブローバ―、魔法調節付き胸当て、魔法調節付きフルプレートメイル、アームダガー、神弓イチイバル、半裂きの鎌、聖剣タラコクチビル、聖剣ベルファウル、魔剣クリップ、宝剣グリルガウディ、神剣ヘリザレクス、聖槍ミホロバ、神槍ロンギヌス×47、青銅の槍×5、シルバーナイフ×2、ララリリク、ジャミール・アパティ、ハチェット×2675

装飾品

 熊耳カチューシャ、豹柄Tシャツ、タキシード、蝶ネクタイ、シルクハット、ステッキ、赤いハンカチ、赤い帽子×2675

その他

 魔石×2680、魔石・大×2、魔石・極大、ポイズンスネークの尾、進化の種、退化の種×999、ミニチュアハウス

ゴミ

 虫の羽×8、???からの手紙

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