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ウサギさん、一人きりの冒険2

 リスターが現れたので話しの途中で教会を後にすることにした。

 なんかこれからミサやるんだってよ。

 ちなみにリスターが神父かと思ったけどアイツも神官の一人だそうだ。神父さんは別にいるんだと。


 ややこしいぜ、なんか理系の偉そうなお兄さんだったから神父だと思ったのによ。とんだ詐欺師だよあんた。

 教会を出た後は冒険者ギルドに向かう。

 今日はあのS級冒険者のクロウからなんか凄い武器を借りて量産してやるんだ。

 隠すと増えます。このスキルって実はチートだよな。

 種も仕掛けも無いのに相手から隠すと増えるんだぜ? 二つ目を持ってる訳でもないのに増えるのさ。


 冒険者ギルドに向かって冒険者たちの列を割り込み割り込みカウンターに。

 一瞬驚く冒険者と受付嬢だが、直ぐにウサギが何者か気付いたようだ。

 冒険者のお姉さんがあ、これが噂の。と感心したように呟く。


「ウサギちゃん、悪いけど仕事中なのよ?」


 受付嬢が邪魔するなとやんわり嗜めてくる。

 クロウと書かれた予告状を取り出し見せる。


「あ、クロウさんに用事? ちょっとそこの娘、ウサギさん案内したげてー」


 休憩から戻って来た受付嬢に声を掛ける受付嬢。

 あれ? あの子昨日も案内役任された子じゃね?

 えーまたー。と少し嫌そうに告げるもじゃもじゃ赤毛の女の子。年の頃は多分17位だろう。面倒臭そうに扉を開き、はいどうぞーとやる気なさそうに告げる。

 なんか結構暇を見付けてサボってそうな子である。


 赤毛の受付嬢に予告状を見せて誰に会いたいかを教えておく。

 クロウであることを知った赤毛の受付嬢は、どこにいたっけ? と考えながら俺を案内し始める。

 お、こっちは初めて来る場所だな。

 ここに居るのか? なんかギルド長室って書いてあるぞ?


「ギルド長~?」


「ほぁ!? なんじゃい」


「クロウさんって何処居ますー?」


「クロウ? あ奴なら隣の部屋じゃが?」


「あ、そうなんですね」


「一応重役じゃからのS級控室に入っとる。何か用かの?」


「ウサギさん案内してます」


「ふむ、そうか。そうか……ウサギ!? 来とるのか!?」


 そしてなぜかギルド長室に引き込まれるウサギさん。

 赤毛の受付嬢は用は済んだと去ってしまった。

 ドア開くのどうすんだオイ。


「今日も来たのかウサギよ」


 仕方無いのでギルド長によっすと答える。


「クロウに用らしいが何をするつもりかの?」


 それは流石に言えないな。秘密だぜ爺さん。


「なんか嫌な予感がするのぅ、儂も付いて行った方が良さそうじゃ」


 謎の感が働いたらしい。なぜかギルド長も一緒に付いてくることになった。

 仕方無いのでドアを開いて貰う役割をギルド長にお願いする。

 ギルド長の頭の上に乗ってクロウの部屋へ。あ、そうだ。こういうのはどうだろう?


「クロウ君、ちょっといいかな?」


「うーす別にいいっすよギルドちょ……ぶーっ!?」


 S級控室は結構豪華だった。

 簡易ベッドに寝転びツマミを食べながら酒を飲んで喰っちゃ寝していたクロウ、入って来たギルド長を見て酒を噴き出す。

 なぜって? だってクロウから見たらさ、ギルド長の頭にウサ耳生えてるように見えるからさ。


 ギルド長の後頭部にひっしと張り付いていたウサギさんが離脱する。

 ウサ耳は無くなったものの、衝撃的な物を見てしまったクロウはせき込み胸を叩き、なんか大変なことになってしまった。

 分かっていないギルド長が大丈夫かの? と心配そうにしているが、クロウはそれどころではないらしい。


 ツボったらしくそのまま腹抱えて笑いだした。

 あれはしばらく使いモノになりそうにないな。

 俺とギルド長はクロウが正気に戻るまでしばしその場で佇むのだった。




「で、落ち付いたかの?」


「ええ、失礼しました。ぶぷ……失礼」


 ギルド長を見て思い出したらしく噴き出しそうになるクロウ。これはしばらくギルド長の顔みれないな。可哀想に。

 ギルド長は何故笑われたのか理解できず小首を傾げる。


「で、何の用ッすか」


「儂に用は無いのじゃがな、このウサギが用があるらしくての。付き添いじゃ」


「は、ウサギ? ああ、なんだウサ公かよ」


 俺に対して酷くね?


「で、何の用だ?」


 と告げるクロウに、アイテムを取り出して見せる。

 シルバーナイフ。しまってからのアームダガー。そしてはい、みーせーてー。


「あん?」


 武器を手にした時思わず身構えようとしたクロウだが、次にアームダガー出した時に怪訝な表情になり、手を出した時に意味が分からないと言った顔になる。


「ふむ。もしかして武器を見せろと言っているのでは?」


「あ? 俺の武器をか? ウサギが? ほーれロングソード。これでいーか?」


 あ、やっぱこいつもアイテムボックス持ってやがる。突然ロングソード出て来たぞ。


「ほぅ、始めてみたぞクロウ君。君アイテムボックス持っとったんか」


「知り合いが便利だからって覚えさせられたんだよ。めっちゃ便利ッすよこれ。スキル覚えるまでが大変だけど。つかウサ公も持ってるじゃねーか。マジで普通のウサギじゃねーだろテメー」


 ベッドから起き上がったクロウは俺の乗ったテーブル前にやってくると、俺の頬を両手で掴みむにーっと伸ばす。

 止めろ馬鹿野郎。


 ----------------------------------------


 名前:うさしゃん

 種族:サイキックラビット・シロウサギ

 二つ名:雑草ハンター・ハイエナ・ヤリ逃げ犯・アホの子・人生の迷い子・暗殺兎・スピードファイター、詐欺師/状態:発情

 女性被害者:2人 動物被害者:2匹

 Lv:6  HP:283/283 MP:72/72 TP:70/70

 所持ストロ:3728000

 経験値ストック:982

 技スキル:咆哮/連打/シュート/飛び蹴り/ドロップキック/回し蹴り/掌返し/疾風怒涛/魔素取り込み

 マジックスキル:親指消えまーす/中の人消えまーす!/ステッキから花/貫通しまーす/隠すと増えます/何処からでも出ます/連なって出ます/人体切断マジック/ボックスマジック/浮き上がる杖/空飛ぶウサさん/脱出

 魔法スキル:魔力弾/魔力盾

 盗技スキル:盗む/強奪/魔法で盗む/マジックスティール/乱れ盗む/連続盗み/HPを盗む/MPを盗む/TPを盗む/心を盗む/パンツ盗む/ブラを盗む/知能を盗む/視界を盗む/気力を盗む/状態異常を盗む/スキルを盗む/お金を盗む/

 常用スキル:ステータス表示(Lv2)/変身/索敵(Lv1)/根性/身代わり/不退転/勝利の雄たけび/魔力視/魔力吸収/魔力変換/身体強化/拉致(Lv2)/経験値手動割り振り

 耐性スキル:毒耐性(Lv2)/麻痺耐性(Lv1)/腐食耐性(Lv1)/魔力耐性(Lv1)

 常時スキル:危険察知(Lv2)/忍びの一撃/雑草魂(Lv2)/死者への誓い/くいしばり/魔力回復・極小/水泳/浮上/木登り(Lv1)/壁昇り(Lv1)/着地上手/テクニシャン/絶倫/異種間性交・可/生殖器最適化/人族特攻/巨人殺しジャイアントキリング黄金玉宝破壊ナッツクラッシャー

 種族スキル:粗食耐性/脱兎/病気弱点/ぷにぽよん/擬態

 加護:麒麟の加護/系統樹確認

 不要:カードスラッシュ/スプーン曲げ・微/カードを切る/飛び跳ねる/百面相/予告状/破壊音波

 絆システム:ベッツ0%、ザイン1%、ガロン0%、リルハ0%、エフィカ0%、リア5%、アーマードスカンク( )1%


所持品

草類

 薬草×74、薬草(毒)×58、薬草(麻痺)×59、薬草(沈黙)×77、薬草(腐食)×23、薬草(狂化)×47

 毒消草×85、麻痺取草×84、雑草×208、即死草×51、たんぽぽ×20、ヘンルーダ×30、宝石草×5、虫下し草×17、エリ草ぁ×142

 マキノコ×104、サルノコツカケ×76、笑い茸×66、パラライマッシュルーム×27、マジックマッシュ×5、梅茸×2、ドクササコ×41、カエンタケ×3

肉類

 蛇肉(毒)、虫肉×8、ゴブリンの肉×27、鹿肉

 高級豚肉、キンツル、オークの肉×6、豚頭×7、犬肉、豹肉、熊の手、熊肉

毛皮類

 ホーンディアの毛皮、グリズリーの毛皮、豹の毛皮、コボルトの毛皮、ブラックコボルトの毛皮、臭い腰布×20、綺麗な腰布×2

武具類

 緑の小さな鎌×8、棍棒×25、ホーンディアの角、青銅の槍×5、シルバーナイフ×2、ひのきの木剣、木斧、ウッドスタッフ、物干し竿、銀の胸当て、シルバーヘルム、ナイトブローバ―、魔法調節付き胸当て、魔法調節付きフルプレートメイル、ララリリク、アームダガー、ジャミール・アパティ

装飾品

 熊耳カチューシャ、豹柄Tシャツ、タキシード、蝶ネクタイ、シルクハット、ステッキ、赤いハンカチ

その他

 魔石×5、魔石・大、魔石・極大、ポイズンスネークの尾、進化の種、退化の種×999、ミニチュアハウス

ゴミ

 虫の羽×8、???からの手紙

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