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ウサギさん、絆システムを調べる2

 応接間のソファに座るのは、クロウとギルド長。対面にザインが座り、俺がザインからテーブルへと降りてちょこんと座る。

 するとギルド長が白紙の羊皮紙とペンを取り出し俺の前に置く。

 成る程、これに書けということか。

 あ、前回書いた『はい』『いいえ』の紙も置いてある。

 これはそのまま使えばいいようだ。


「さて、今回新たなスキルを手に入れたとのことだが?」


「はい。スキル名はキズナシステム。そこに居るウサギとの絆が1%になりました。その他の効果はよくわかりません」


「ほぅ、ではそちらのウサギも同じスキルを?」


 俺はハイの場所に移動して答える。


「ふむ」


 顎髭をさすりしばし唸ったギルド長。クロウさんはあははと苦笑する。

 なんだ? なんかまたか。みたいな顔してるぞ?


「結論から言おう。そのスキルは既に何件か報告がある」


「なんと!? しかし、ギルドによるスキル発表がされていないようですが?」


「うむ。そのスキルの獲得法も伸ばす方法も分からんのじゃ。スキルを覚えるのはライバルだったり、恋人だったり愛人だったり。特に愛人の場合はの、妻との間に絆が出来ないのに愛人との絆が現れたことでトラブルがの、下手に発表してさらに混乱が加速すれば事じゃ、せめて取得法、あるいは詳細が判明するまでは発表しないよう国から圧力が掛かっておるのだ。特に愛人との絆が出来たのがとある国の国王陛下だったのがその、な」


 言いにくそうに告げるギルド長。まぁ、なんとなくはわかった。

 国王がそのシステムがあるのバレたらいろいろ面倒なことになるからって緘口令が敷かれているんだろう。


「確かにリルハさんがこのウサギとの絆がないことを悔しがっていたな」


「まぁ覚えれてラッキー程度に考えておればよかろう」


 確かに、でも分からないスキルってのはちょっと気になるな。神様に聞いてみるか? 聞けれるか分からんけど、えーっと、神様ー神様ーぁ?

 うん、ダメだ。諦めよう。後でドルアグスの旦那に聞いてみるか。何か知ってるかもだし。


「まぁ、そのキズナなんちゃらってーのは置いといて、だ。テメーだよ、うさ公」


 俺?

 思わず自身を指差す俺。指というよりは片手全部を使って自身を差す。


「テメー普通のウサギじゃねーだろ。幾ら油断してたからって俺がただのウサギにやられる訳がねェ。いや、頼む、普通のウサギじゃねーって言ってくれ」


 なんだろう、凄く切実な思いを感じるんだけど。

 多分自分がただのウサギに負けたとすれば精神的に壊れそうなんだろう。だからあいつは普通じゃ無かったから俺が負けたのも仕方ない。と、思いたいのかもしれない。

 まぁ、実際普通のウサギじゃないからいいんだけどさ。

 でもステータス見せろってことみたいだし、ちょっと躊躇するよな。


 とりあえず、クロウの前に向かって前のめりになるようジェスチャーする。

 なんだ? と前のめりになったクロウの額に前足着けて、ふぅ、やれやれだぜ。と溜息吐きながら首を横に振る。


「お、お前絶対知能高いだろッ、今の絶対俺を馬鹿にしただろっ!?」


 えー、ウサギさんはただのウサギだからわっかりっませーん。

 クロウが立ち上がったので慌てて逃げだしテーブルの中央で口をもごもごさせる。

 馬鹿にされてると思ったのだろう。ふざけんなっと激昂しそうになるクロウ。それを、ギルド長が手で制す。


「これ、ウサギ相手に本気で怒るな」


「で、でもよ、あいつは普通のウサギじゃ……」


「そんなことはどうでもよろし。まぁ、と言う訳で、じゃ。ザイン君、残念だがこのスキルはあまり他人に告げないようにしてもらえるかの?」


「仕方ありませんな。では失礼します」


 そう言って俺を抱えあげると立ち上がり、二人に礼をしてから暇を告げるザイン。

 残念だったけど新スキルは見付からなかったようで、少し落胆するザイン、ドアを開いて外にでると、ふぅっと息を吐いたのだった。


 その後、待合室に戻った俺たちは山分けされたお金を貰い、ザインたちと別れることになった。

 エフィカとリルハから一人分のお金を受け取りアイテムボックスにしまい込む。

 結構な金額貰えたけど、流石に防具買える値段じゃないな。


 仕方無いのでその日はそのまま宿屋に戻ることに。

 道中にトラブルも無く、普通に宿屋に辿りついて普通に眠ることになる。

 当然リルハの部屋にお邪魔したのはいつもの日課である。


 そりゃもう性欲だらけのウサギさんだ、毎日ハッスルハッスルですよ。

 そうだなぁ、明日は一人で移動して武器屋防具屋を梯子した後はドルアグスの旦那に合いに行くのが一番だろうな。余裕があればアウレリスの森も探索してみたいところだけど、時間的に無理だろうな。

 とりあえずの問題はドルアグスの旦那にキズナシステムに付いて聞くことだけだ。


 ----------------------------------------


 名前:うさしゃん

 種族:サイキックラビット・シロウサギ

 二つ名:雑草ハンター・ハイエナ・ヤリ逃げ犯・アホの子・人生の迷い子・暗殺兎・スピードファイター/状態:発情

 Lv:6  HP:283/283 MP:72/72 TP:70/70

 所持ストロ:4012000

 経験値ストック:982

 技スキル:咆哮/連打/シュート/飛び蹴り/ドロップキック/回し蹴り/掌返し/疾風怒涛/魔素取り込み

 マジックスキル:親指消えまーす/中の人消えまーす!/ステッキから花/貫通しまーす/隠すと増えます/何処からでも出ます/連なって出ます/人体切断マジック/ボックスマジック/浮き上がる杖/空飛ぶウサさん/脱出

 魔法スキル:魔力弾/魔力盾

 盗技スキル:盗む/強奪/魔法で盗む/マジックスティール/乱れ盗む/連続盗み/HPを盗む/MPを盗む/TPを盗む/心を盗む/パンツ盗む/ブラを盗む/知能を盗む/視界を盗む/気力を盗む/状態異常を盗む/スキルを盗む/お金を盗む/

 常用スキル:ステータス表示(Lv2)/変身/索敵(Lv1)/根性/身代わり/不退転/勝利の雄たけび/魔力視/魔力吸収/魔力変換/身体強化/拉致(Lv2)/経験値手動割り振り

 耐性スキル:毒耐性(Lv2)/麻痺耐性(Lv1)/腐食耐性(Lv1)/魔力耐性(Lv1)

 常時スキル:危険察知(Lv2)/忍びの一撃/雑草魂(Lv2)/死者への誓い/くいしばり/魔力回復・極小/水泳/浮上/木登り(Lv1)/壁昇り(Lv1)/着地上手/テクニシャン/絶倫/異種間性交・可/生殖器最適化/人族特攻/巨人殺しジャイアントキリング黄金玉宝破壊ナッツクラッシャー

 種族スキル:粗食耐性/脱兎/病気弱点/ぷにぽよん/擬態

 加護:麒麟の加護/系統樹確認

 不要:カードスラッシュ/スプーン曲げ・微/カードを切る/飛び跳ねる/百面相/予告状/破壊音波

 絆システム:ベッツ0%、ザイン1%、ガロン0%、リルハ0%、エフィカ0%、リア5%


所持品

草類

 薬草×74、薬草(毒)×58、薬草(麻痺)×59、薬草(沈黙)×77、薬草(腐食)×23、薬草(狂化)×47

 毒消草×85、麻痺取草×84、雑草×208、即死草×51、たんぽぽ×20、ヘンルーダ×30、宝石草×5、虫下し草×17、エリ草ぁ×142

 マキノコ×104、サルノコツカケ×76、笑い茸×66、パラライマッシュルーム×27、マジックマッシュ×5、梅茸×2、ドクササコ×41、カエンタケ×3

肉類

 蛇肉(毒)、虫肉×8、ゴブリンの肉×27、鹿肉

 高級豚肉、キンツル、オークの肉×6、豚頭×7、犬肉、豹肉、熊の手、熊肉

毛皮類

 ホーンディアの毛皮、グリズリーの毛皮、豹の毛皮、コボルトの毛皮、ブラックコボルトの毛皮、臭い腰布×20、綺麗な腰布×2

武具類

 緑の小さな鎌×8、棍棒×25、ホーンディアの角、青銅の槍×5、シルバーナイフ×2、ひのきの木剣、木斧、ウッドスタッフ、物干し竿、銀の胸当て、シルバーヘルム、ナイトブローバ―

装飾品

 熊耳カチューシャ、豹柄Tシャツ、タキシード、蝶ネクタイ、シルクハット、ステッキ、赤いハンカチ

その他

 魔石×5、魔石・大、魔石・極大、ポイズンスネークの尾、進化の種、退化の種×999、ミニチュアハウス

ゴミ

 虫の羽×8、???からの手紙

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