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ウサギさん、絆システムを調べる1

 なんか変なシステムが出現した。

 しかもザインと握手した瞬間である。意味がわからん。


「ん? 今何か天の声が」


 ザインにも出現したのか?

 俺とザインが同時にステータスを確認し始める。


「絆システム?」


 あ、やっぱ俺と一緒か。


「あん? なんだそりゃ?」


「分からん、だが今まで確認されているスキルとは別の新スキルだ。ギルドに報告すれば褒賞が出るな」


 おお、褒賞出るのか。


「とりあえずギルドで検証を行おう。うさしゃんだったか、君にも出ているだろう?」


 こくり、頷く。

 今調べてみたんだけどな 絆システムって書かれた後にベッツ0%、ザイン1%、ガロン0%、リルハ0%、エフィカ0%、リア5%って書いてあるんだ。なぜかここに居ないリアが5%もあるんだよ。このことからして、このシステムは神様が今作ったシステムじゃないかなって思う。


 とりあえず、コボルトの報告も兼ねてギルドに戻ることになった。

 森を抜けて村へと戻る。

 帰り道は闘う敵もおらず、さっさと帰れてしまった。

 いや、居るには居たんだ。ポイズンスネークとかリス君とかさ、人の気配察した瞬間逃げてくの。


 戻って来た俺たちは冒険者ギルドに入る。

 報告の列に並ぶザインを置いて、俺たちは待合場へと向かう。

 カフェテラスみたいになってるな。結構時間かかるからこんな感じになってんだろう。

 他の冒険者たちは思い思いにゆったりしてる、干し肉食ってる奴とか水飲んでるのとかいるけど、多分持ち込みだな。簡単に言うならイートインコーナーってところか。


 俺はリルハによってテーブルの上に乗せられ、目の前にリルハが座り、頬杖ついて俺を見つめだす。

 じぃっと見られると恥ずかしいんだけど。

 しかし、リルハの目は俺を半眼で睨んでいる。


「どうしたリルハ?」


「納得行きません。何故私との絆が0%なのですか」


 あー、確かに、リルハからの愛情は目で見て分かるほどにありそうだけど、少なくとも1%もないのはおかしいよな。つまりこの絆ってのは愛情とかじゃないってことだ。

 顎に手をやり考え出すウサギさん、その姿に女性冒険者たちが可愛いと小声で噂を始める。

 やべぇモテモテじゃね。


「だ・ぁ・りぃん?」


 ジト目がさらに険しくなる。

 ちょっとくらいいじゃないか。というか、リルハは彼女みたいな感じで居るみたいだけど、俺はウサギだぜ? 性欲強いウサギさんは常に発情状態、近くにいる雌なら誰にでも襲いかかるんだぜ?


「しっかし、ウサギがこんな強くなるとはなぁ、今でも理解できねぇぜ。ウサギがオークナイト即殺するなんてよぉ」


「まったくだ」


 壁にもたれて腕を組み、そのまま眠りそうな体勢になるガロン。

 うん、ここは壁際の席です。ガロンとベッツは壁際に、エフィカとリルハは通路側に座っている状態だ。

 テーブルの上にはウサギ一匹。


 嫌味な冒険者が通り過ぎる時に今日はウサギの踊り食いかぁ? とか茶化してくれた。

 リルハが違いますと言ってるけどあんまり効果はなさそうだ。

 もとより茶化すだけのつもりだったらしく喰い過ぎたら太るぞーとデリカシーの無い事を言いながら去っていった。

 リルハが頬を膨らませていたが向こうも嫌味で言ってきてる訳じゃないので放置でいいと思う。


 しばし待っていると、ザインが戻って来た。

 相変わらず辛気臭い顔である。

 そんな彼は俺に視線を向けると、告げた。


「ギルド長がお呼びだそうだ。悪いがうさしゃん。私と来てくれるか」


「え? お二人だけ、ですか?」


「スキルが発動しているのは私達だけだろう。とりあえずこれが報酬。3:3で分けておいた。確認して山分けしておいてくれ」


 と、金貨をテーブルに置いて踵を返すザイン。どうやら他の男共とは金貨を渡しておいても問題無いくらいの信頼関係はあるらしい。

 後の交渉はベッツ達に任せるようだ。なので俺もザインに飛びかかり、背中を駆けのぼると、頭の上にべたっとくっつく。


 出来ればこういうのは女の子に張り付きたいのだが、今回は血涙を飲もう。

 ザインは少し迷惑そうにしたものの、移動には自分にくっついて貰った方が速いと察し無言で歩きだす。

 エフィカとベッツが交渉を始めるのをバックサウンドに、人間犇めく冒険者ギルド内を歩いて行く。


 スタッフオンリーのドアを潜り、ギルド長の居る部屋へと向かう。

 今回案内役が居ないのは、何とかギルド長に会っているからか? ザインは全く迷いなくギルド長室に辿りついた。


 ドアを開き部屋へと入る。

 というかここ、ギルド長室じゃないな。応接間のようだ。

 前回案内された場所もここだしギルド長待ってたから普通に間違えた。


 既にソファに座って待っていたギルド長と、何故か隣に憮然と座っていた上級冒険者のクロウだっけ? あいつがいた。

 どうやら今回の話に参加するようで、俺を見た瞬間なぜか股間を隠しやがった。


 ----------------------------------------


 名前:うさしゃん

 種族:サイキックラビット・シロウサギ

 二つ名:雑草ハンター・ハイエナ・ヤリ逃げ犯・アホの子・人生の迷い子・暗殺兎・スピードファイター/状態:発情

 Lv:6  HP:283/283 MP:72/72 TP:70/70

 所持ストロ:3962000

 経験値ストック:982

 技スキル:咆哮/連打/シュート/飛び蹴り/ドロップキック/回し蹴り/掌返し/疾風怒涛/魔素取り込み

 マジックスキル:親指消えまーす/中の人消えまーす!/ステッキから花/貫通しまーす/隠すと増えます/何処からでも出ます/連なって出ます/人体切断マジック/ボックスマジック/浮き上がる杖/空飛ぶウサさん/脱出

 魔法スキル:魔力弾/魔力盾

 盗技スキル:盗む/強奪/魔法で盗む/マジックスティール/乱れ盗む/連続盗み/HPを盗む/MPを盗む/TPを盗む/心を盗む/パンツ盗む/ブラを盗む/知能を盗む/視界を盗む/気力を盗む/状態異常を盗む/スキルを盗む/お金を盗む/

 常用スキル:ステータス表示(Lv2)/変身/索敵(Lv1)/根性/身代わり/不退転/勝利の雄たけび/魔力視/魔力吸収/魔力変換/身体強化/拉致(Lv2)/経験値手動割り振り

 耐性スキル:毒耐性(Lv2)/麻痺耐性(Lv1)/腐食耐性(Lv1)/魔力耐性(Lv1)

 常時スキル:危険察知(Lv2)/忍びの一撃/雑草魂(Lv2)/死者への誓い/くいしばり/魔力回復・極小/水泳/浮上/木登り(Lv1)/壁昇り(Lv1)/着地上手/テクニシャン/絶倫/異種間性交・可/生殖器最適化/人族特攻/巨人殺しジャイアントキリング黄金玉宝破壊ナッツクラッシャー

 種族スキル:粗食耐性/脱兎/病気弱点/ぷにぽよん/擬態

 加護:麒麟の加護/系統樹確認

 不要:カードスラッシュ/スプーン曲げ・微/カードを切る/飛び跳ねる/百面相/予告状/破壊音波

 絆システム:ベッツ0%、ザイン1%、ガロン0%、リルハ0%、エフィカ0%、リア5%


所持品

草類

 薬草×74、薬草(毒)×58、薬草(麻痺)×59、薬草(沈黙)×77、薬草(腐食)×23、薬草(狂化)×47

 毒消草×85、麻痺取草×84、雑草×208、即死草×51、たんぽぽ×20、ヘンルーダ×30、宝石草×5、虫下し草×17、エリ草ぁ×142

 マキノコ×104、サルノコツカケ×76、笑い茸×66、パラライマッシュルーム×27、マジックマッシュ×5、梅茸×2、ドクササコ×41、カエンタケ×3

肉類

 蛇肉(毒)、虫肉×8、ゴブリンの肉×27、鹿肉

 高級豚肉、キンツル、オークの肉×6、豚頭×7、犬肉、豹肉、熊の手、熊肉

毛皮類

 ホーンディアの毛皮、グリズリーの毛皮、豹の毛皮、コボルトの毛皮、ブラックコボルトの毛皮、臭い腰布×20、綺麗な腰布×2

武具類

 緑の小さな鎌×8、棍棒×25、ホーンディアの角、青銅の槍×5、シルバーナイフ×2、ひのきの木剣、木斧、ウッドスタッフ、物干し竿、銀の胸当て、シルバーヘルム、ナイトブローバ―

装飾品

 熊耳カチューシャ、豹柄Tシャツ、タキシード、蝶ネクタイ、シルクハット、ステッキ、赤いハンカチ

その他

 魔石×5、魔石・大、魔石・極大、ポイズンスネークの尾、進化の種、退化の種×999、ミニチュアハウス

ゴミ

 虫の羽×8、???からの手紙

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