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ウサギさん、コボルトと共闘する3

 その光景を、知っていた。

 オークの真上に被さった布。それはまさに、ガロンの上に被さり、そして自身にも被さった布である。

 その正体を知り、全身が震えた。

 正体を知った歓喜? 正体を知った恐怖?

 否、否否否ッ。この例えようも無い震えが何に類するか、とうのザインも分かる訳が無かった。


 彼に理解出来たのはただ一つ。

 自分たちを、ドクササコの刑に処した生物が誰か、気付いてしまった事だけだ。

 その理由も、何故あのウサギが自分たちを敵視するのかも、どれもこれもが一つの事実を彼に突きつけていた。


 しかもそのウサギは、痙攣したオークナイトを殺すべく、追い打ちを仕掛ける醜悪ぶり。

 しかし、自分の攻撃では大したダメージが与えられず、先にオークが回復しそうだと気付き、仕方なく、どこからか草を取り出しオークの口に無理矢理詰め込み飲み込ませた。

 次の瞬間、オークが激しく痙攣する。


 そして、唐突に死亡した。

 それはもう唐突に、何故死んだのかすら過程を見ていなければ分からない程に。

 ウサギが使った草が原因だと知ったザインは思わず震えた。


 ドクササコ状態は鬼畜の所業。そう思っていたが違う。

 あれはウサギなりの敵に対する優しさだ。

 住処を奪われたことに対する些細な嫌がらせなのだ。


 もしも本気で敵と認識されたなら、オークナイト同様に、即死草を口に入れられていたことだろう。

 そうなれば気絶したまま即死。自分たちは既にこの世に居なかったことになる。

 普段何気なく狩っていた筈のウサギ、それが自分たちに牙を向くなど考えもしなかった。


 エフィカがガロンが防御していたオークを切り裂き、ベッツと斬り合うオークはコボルト達の援護を受けてベッツが撃破する。

 その姿を見届け、ウサギが勝鬨の咆哮を響かせた。

 それはまるで、新手の悪夢が産声をあげたように、ザインには見えた。

 自分たちは、とんでもない生物の恨みを買ったのでは?

 直ぐそこに居る自分でも殺せる筈の小さな生物、それがまるで巨大な怪物のように感じるザインだった。




 ふぅ……俺は咆哮を終えて周囲を索敵する。

 他にオークはいないようだ。

 しかし、オークってコボルト喰うんだな、初めて知ったわ。


 コボルト達も周囲の索敵を行い危険が無いと判断したようで、遠吠えを始める。

 すると遠くからも声が返って来た。おそらく集落側からこっちは問題ないとかの声が聞こえたんだろう。


「よし、とりあえずオークは片付いたな。んで、どうする? コボルト一掃しとくか?」


「あの姿見たらなんだか可哀想に思えますね」


「放っておいても問題は無いと思うぞ。オークに襲われて壊滅するかもしれんし。一先ず経過観察でよいと思うが?」


「うむ」


 ベッツが剣を仕舞って一安心。その言葉にリルハが困ったように返す。

 エフィカもリルハに賛同らしく、放置していいんじゃないかと言いだす。これに同意したのがガロン。多数決なら既に半数が同意したことになる。


「どうするザイン……ザイン?」


 愕然とした顔のまま停止していたザインにようやく気付く。

 なんか凄い顔して固まってるけど、なんか化け物でも見たのかね?


「どうしたザイン? 何かあったのか?」


「教えてくれ……君が、犯人なのか?」


 ザイン? おっさんの目が真っ直ぐに俺を射抜く。

 いやん。そんなに見ないでぇ。

 と恥ずかしがってみるがザインさんはそんなおふざけ完全無視だ。

 あーもう、そうさ、犯人は俺さ。で、なんの?


「あ、あのザインさん、ダーリンが犯人って、なんの? ですか?」


「ドクササコ、アレを私達に与えた犯人だ。あの時私達はウサギの巣を襲撃していた。そしてガロン、ベッツ、私ととても臭い布切れが空から降って来て気絶した。起きた時には状態異常ドクササコになっていた。巣を襲った報復、だったのではないか? だから巣を無くした後は彷徨い、村に保護された、違うか?」


 大した推理だな。クク、ククク、ハーッハッハッハ。そうさ、私が犯人だよ明智君。なぁんて、言うと思うかっ、つか喋れないって。

 と、言う訳で、ウサギさんは首でついて来な、とジェスチャーして森の中へ向う。

 それに気付いたザインが走りだす。


「お、おい、ザイン、今のって、あ、アイツが犯人?」


「俺の鼻の痛みは、奴のせい!?」


「え? え? ちょ、だ、ダーリン待ってぇ」


「ええい、先走るなリルハ、襲撃に気を配りながら走れっ」


 先走るリルハに護衛の為に走りだすエフィカ。

 ベッツとガロンも遅れながらに走りだす。

 向う場所は何処だって? そりゃあもう犯行現場しかないだろう。

 俺に謝れとでも言うのかいザイン? 先に命を奪いに来たのはお前達だろう。

 場合によっては、倒さざるをえないぜあんたたちをさ。


 俺は静かに闘志を漲らせる。

 前回と違うのは全員が俺に意識を向けているってことだ。つまり敵対して来る。断じて油断はしてくれないだろう。

 もしも闘うならば、おそらく死闘になるだろう。


 ----------------------------------------


 名前:うさしゃん

 種族:サイキックラビット・シロウサギ

 二つ名:雑草ハンター・ハイエナ・ヤリ逃げ犯・アホの子・人生の迷い子・暗殺兎・スピードファイター/状態:発情

 Lv:6  HP:283/283 MP:72/72 TP:70/70

 所持ストロ:3962000

 経験値ストック:982

 技スキル:咆哮/連打/シュート/飛び蹴り/ドロップキック/回し蹴り/掌返し/疾風怒涛/魔素取り込み

 マジックスキル:親指消えまーす/中の人消えまーす!/ステッキから花/貫通しまーす/隠すと増えます/何処からでも出ます/連なって出ます/人体切断マジック/ボックスマジック/浮き上がる杖/空飛ぶウサさん/脱出

 魔法スキル:魔力弾/魔力盾

 盗技スキル:盗む/強奪/魔法で盗む/マジックスティール/乱れ盗む/連続盗み/HPを盗む/MPを盗む/TPを盗む/心を盗む/パンツ盗む/ブラを盗む/知能を盗む/視界を盗む/気力を盗む/状態異常を盗む/スキルを盗む/お金を盗む/

 常用スキル:ステータス表示(Lv2)/変身/索敵(Lv1)/根性/身代わり/不退転/勝利の雄たけび/魔力視/魔力吸収/魔力変換/身体強化/拉致(Lv2)/経験値手動割り振り

 耐性スキル:毒耐性(Lv2)/麻痺耐性(Lv1)/腐食耐性(Lv1)/魔力耐性(Lv1)

 常時スキル:危険察知(Lv2)/忍びの一撃/雑草魂(Lv2)/死者への誓い/くいしばり/魔力回復・極小/水泳/浮上/木登り(Lv1)/壁昇り(Lv1)/着地上手/テクニシャン/絶倫/異種間性交・可/生殖器最適化/人族特攻/巨人殺しジャイアントキリング黄金玉宝破壊ナッツクラッシャー

 種族スキル:粗食耐性/脱兎/病気弱点/ぷにぽよん/擬態

 加護:麒麟の加護/系統樹確認

 不要:カードスラッシュ/スプーン曲げ・微/カードを切る/飛び跳ねる/百面相/予告状/破壊音波


所持品

草類

 薬草×74、薬草(毒)×58、薬草(麻痺)×59、薬草(沈黙)×77、薬草(腐食)×23、薬草(狂化)×47

 毒消草×85、麻痺取草×84、雑草×208、即死草×51、たんぽぽ×20、ヘンルーダ×30、宝石草×5、虫下し草×17、エリ草ぁ×142

 マキノコ×104、サルノコツカケ×76、笑い茸×66、パラライマッシュルーム×27、マジックマッシュ×5、梅茸×2、ドクササコ×41、カエンタケ×3

肉類

 蛇肉(毒)、虫肉×8、ゴブリンの肉×27、鹿肉

 高級豚肉、キンツル、オークの肉×6、豚頭×7、犬肉、豹肉、熊の手、熊肉

毛皮類

 ホーンディアの毛皮、グリズリーの毛皮、豹の毛皮、コボルトの毛皮、ブラックコボルトの毛皮、臭い腰布×20、綺麗な腰布×2

武具類

 緑の小さな鎌×8、棍棒×25、ホーンディアの角、青銅の槍×5、シルバーナイフ×2、ひのきの木剣、木斧、ウッドスタッフ、物干し竿、銀の胸当て、シルバーヘルム、ナイトブローバ―

装飾品

 熊耳カチューシャ、豹柄Tシャツ、タキシード、蝶ネクタイ、シルクハット、ステッキ、赤いハンカチ

その他

 魔石×5、魔石・大、魔石・極大、ポイズンスネークの尾、進化の種、退化の種×999、ミニチュアハウス

ゴミ

 虫の羽×8、???からの手紙

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