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ウサギさん、コボルトと共闘する1

「どうなってんだ? こりゃ?」


「わからん。一先ずあそこをコボルト共が守ってるみたいだし、そこに近づかなければ襲ってくることはなさそうだな」


「どうする? 集落中央辺りまで向かってみるか?」


 エフィカ、流石にそれはまずくない?


「エフィカさん流石にちょっと近づき過ぎになるかと、下手に刺激しないようにもう少し近づいて全体が見える位置で現状を調べましょう」


「それがいいか。つかここから見ただけでも報告には充分なんだがな」


 もう少し近づくことになりそうだ。俺はしばらくガロンの頭に立っていたんだけど、ガロンが歩きだしたので慌てて四つん這いで彼の頭にしがみつく。


「むぅ、あまり髪を掴まないでくれ」


 流石に頭皮剥がしたりはしねぇよ。つかこいつ、俺が振り落とされないように気を付けて歩いてやがる。なんて気遣いのできるウドの大木。

 他のメンバーもガロンに合わせてゆっくりと近づく。

 警戒するコボルト達だが、俺達がそれ以上近づくことなく周囲を見回し始めたことで困惑し始める。


「隠れていて近づいた拍子に襲いかかってくる、って感じじゃないな」


「むしろ私達を恐れてません?」


「これじゃどっちが侵略者か分からんな。どうなってる?」


「ふむ……」


 ベッツの疑問にザインが顎に手を当て考える。

 魔法使いだからだろうか? 一応彼が知識人なようだ。

 顎にやった手の指先が無いのに気付いてむぅっと眉を寄せてるのが締まらないけど。


「アオ―――――ンッ」


 ザインが何かを言おうとした時だった。

 少し離れた場所から遠吠え。

 気付いたコボルト達に焦りが広がる。


 こちらを見て声の上がった方を見て、どうしたものか困っているようだ。

 ふむ、ウサギさんが仕事してみるか。

 ガロンから飛び降りた俺は突然迫って来て驚くコボルト達の前に来ると、ジェスチャーを始める。


 流石にウサギが近づいて来ただけなのでそこまで警戒は抱かなかったようだ。こいつ等俺を自分たちより下だと決めつけてやがったな。

 少しイラッとしながらも行って来いとジェスチャーし続ける。

 何をやってるんだこのウサギ? と訝しむコボルト達だったが、なんとなく伝わったようだ。


 数人のコボルトを残し、声の上がった方へと走り出す。

 その光景に、人間達が呆然と見送っていた。

 何しろ自分たちを警戒していた筈のコボルト達が持ち場を離れて行ったのだから当然だろう。


「あ、ダーリン!?」


 俺はコボルト達が向かった方向へと走り出す。

 それに気付いたリルハが追いかけて来て、エフィカ、そして他のメンバーがリルハを追って走りだす。

 狙いどおりだ。さぁ、何が居る?


 コボルトの集落から出る直前辺りだ。二匹のコボルトが後退しながら攻撃を受け流している。

 敵対しているのは?


「ブヒァ!」


 オークだ。

 六体のオークがコボルトに襲いかかっていた。

 必死に攻撃を受け止め槍で反撃するコボルト。

 剣でガムシャラに付いてくるオークの連撃は、コボルトの反撃を許さず、徐々に後退せざるを得なくなっているようだ。


 あ、一匹死んだ。

 オークの一撃を受けたまではよかったが、撃ち降ろしを受けたせいでがら空きになった胴に二匹のオークが左右から攻撃。まともに食らって崩れ落ちる。

 そして倒したコボルトに群がるオークたち。


 食料としてコボルトを襲ってるのか。

 クロが居なくなったせいで統率を無くしたコボルトの群れ。オークにとっては巨大な食糧庫だったのかもしれない。

 だから乱獲、そして数居たコボルトはここに居るだけになってしまった。そういうことなのだろう。


「オーク!? 6体もか!?」


「一人一体だ。全員戦闘態勢!」


「やる気かザイン!?」


「今はコボルトが居る。オークたちからの攻撃も分散できる。オークを6体一気に倒す好機だ!」


 機を逃さないのは良い冒険者。ザインの言葉に即座にガロンが走る。

 ベッツ、エフィカもその背後を付いて走り、ザインが魔法を唱え出した。

 俺? 俺は当然ガロンが追い付いてきたところで彼の頭に飛び乗ったさ。


「振り落とされるなよっ」


 ガロンが叫びながら盾を前にかざし激突。

 コボルトを切り裂かんと貫く体勢だった真ん中のオークに激突した。

 コボルトの方は俺達と共に追い付いて来たコボルトがワンッと鳴いた瞬間横っ跳びに逃れていたのでガロンの一撃を避けることに成功したのだ。


「「ブヒァ」」


 シールドバッシュで仰け反るオークの隣に居た二体が左右から回り込みガロンに斬りかかる。

 が、ガロンの背後から左右に割れたベッツとエフィカが斬り結ぶ。

 剣同士を合わせ金属音を響かせるベッツ。

 駆け抜け様にオークの首を跳ね飛ばすエフィカ。地力が違うからこそエフィカにとってオークは雑魚になってしまっていたようだ。


「ブヒァ!?」


 流石に人間が参戦するとは思っていなかったのだろう、オークたちから困惑の声が漏れるのだった。


 ----------------------------------------


 名前:うさしゃん

 種族:サイキックラビット・シロウサギ

 二つ名:雑草ハンター・ハイエナ・ヤリ逃げ犯・アホの子・人生の迷い子・暗殺兎・スピードファイター/状態:発情

 Lv:6  HP:283/283 MP:72/72 TP:70/70

 所持ストロ:3962000

 経験値ストック:84

 技スキル:咆哮/連打/シュート/飛び蹴り/ドロップキック/回し蹴り/掌返し/疾風怒涛/魔素取り込み

 マジックスキル:親指消えまーす/中の人消えまーす!/ステッキから花/貫通しまーす/隠すと増えます/何処からでも出ます/連なって出ます/人体切断マジック/ボックスマジック/浮き上がる杖/空飛ぶウサさん/脱出

 魔法スキル:魔力弾/魔力盾

 盗技スキル:盗む/強奪/魔法で盗む/マジックスティール/乱れ盗む/連続盗み/HPを盗む/MPを盗む/TPを盗む/心を盗む/パンツ盗む/ブラを盗む/知能を盗む/視界を盗む/気力を盗む/状態異常を盗む/スキルを盗む/お金を盗む/

 常用スキル:ステータス表示(Lv2)/変身/索敵(Lv1)/根性/身代わり/不退転/勝利の雄たけび/魔力視/魔力吸収/魔力変換/身体強化/拉致(Lv2)/経験値手動割り振り

 耐性スキル:毒耐性(Lv2)/麻痺耐性(Lv1)/腐食耐性(Lv1)/魔力耐性(Lv1)

 常時スキル:危険察知(Lv2)/忍びの一撃/雑草魂(Lv2)/死者への誓い/くいしばり/魔力回復・極小/水泳/浮上/木登り(Lv1)/壁昇り(Lv1)/着地上手/テクニシャン/絶倫/異種間性交・可/生殖器最適化/人族特攻/巨人殺しジャイアントキリング黄金玉宝破壊ナッツクラッシャー

 種族スキル:粗食耐性/脱兎/病気弱点/ぷにぽよん/擬態

 加護:麒麟の加護/系統樹確認

 不要:カードスラッシュ/スプーン曲げ・微/カードを切る/飛び跳ねる/百面相/予告状/破壊音波


所持品

草類

 薬草×74、薬草(毒)×58、薬草(麻痺)×59、薬草(沈黙)×77、薬草(腐食)×23、薬草(狂化)×47

 毒消草×85、麻痺取草×84、雑草×208、即死草×51、たんぽぽ×20、ヘンルーダ×30、宝石草×5、虫下し草×17、エリ草ぁ×142

 マキノコ×104、サルノコツカケ×76、笑い茸×66、パラライマッシュルーム×27、マジックマッシュ×5、梅茸×2、ドクササコ×41、カエンタケ×3

肉類

 蛇肉(毒)、虫肉×8、ゴブリンの肉×27、鹿肉

 オークの肉、豚頭、犬肉、豹肉、熊の手、熊肉

毛皮類

 ホーンディアの毛皮、グリズリーの毛皮、豹の毛皮、コボルトの毛皮、ブラックコボルトの毛皮、

 臭い腰布×21、綺麗な腰布×2

武具類

 緑の小さな鎌×8、棍棒×25、ホーンディアの角、青銅の槍、シルバーナイフ×2、ひのきの木剣、木斧、ウッドスタッフ、物干し竿

装飾品

 熊耳カチューシャ、豹柄Tシャツ、タキシード、蝶ネクタイ、シルクハット、ステッキ、赤いハンカチ

その他

 魔石×2、魔石・極大、ポイズンスネークの尾、進化の種、退化の種×999、ミニチュアハウス

ゴミ

 虫の羽×8、???からの手紙

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