ウサギさん、邪険にする
「それじゃ、今日はよろしくな」
悪人顔のツンツン頭が告げる。
顔は良いのに嫌味な顔付きなのでなんかこうあくどいこと考えてそうな男である。
実際に話すと結構きさくで気配り出来る若者なんだけど、俺の巣穴襲ったリーダーなので好きにはなれない。
名前はベッツというらしい。
「ベッツさんたちでしたか。久しぶりの冒険でしたっけ?」
「ああ、だから連携を確認しながらの闘いになる。無理な闘いをするつもりはないからしばらくは後ろから俺達をフォローするような形でお願い出来るかな?」
「了解した。リルハ、構わないか?」
「はい、今回はダーリンと一緒に冒険するだけのつもりでしたし、デートみたいなものだと思ってますから」
うん、リルハは冒険にもっと危機感持とうか?
全員の荷物を集めて背中に背負ったリルハ。小さい体なのに力持ちである。
ホビット特有の身体能力らしく、サポーターとして最適なのだそうだ。
傍から見れば小さい子に全ての荷物押しつけてる極悪パーティーにしか見えないんだけどな?
パーティーメンバーの男達もベッツは極悪人っぽい面だし、やせ形でフードを被った根暗そうなザインは人攫いにしか見えないし、巨漢で筋肉質、厳つい悪人イケメン顔のガロンなどサングラスすればその道の人にしか見えない。
こんな危ない男達に連れられた荷物持ち少女など奴隷に見られてもおかしくないだろ。
唯一このパーティーが極悪パーティーに見えなくしてくれているのがエフィカの存在、というか彼女が抱えているこの俺、ウサギさんがいるからだろう。
汚泥の中の美女とすら言える砂漠のオアシスに行き交う人々が振り返り、ウサギさんにうっとりとした笑顔を、おい男共、お前らどう見ても俺に癒されてるんじゃないだろ。
村の入り口にやって来た俺たちは軽く自己紹介を終える。
と言っても皆顔見知りらしく、新顔の俺が私のダーリンです♪ と紹介されてドン引きされたくらいだ。
ふ、どうせ信じやしないだろう? チェリーボーイども。
「それで、今回はコボルトの集落調べるんでしたっけ?」
「ああ、なんでもこの村に襲撃しかけてきた群れが居たらしい。逃げ帰った数匹を追跡したところ集落を発見したんだと。一月前に確認したところは皆怯えたように村に引き籠っていたらしいが、そろそろ一段落して次の長が決まる頃だろうからな」
「また襲われたくないだろ? まぁ今ならS級冒険者が村に駐留してるらしいしさ、俺らも居るし、コボルトの群れが出来てても駆逐できるからな。まずは危険かどうかの判断だ。場合によっちゃガロンが少し近づいて様子見をするつもりだ。戦闘になるかもしれんから覚悟はしといてくれ」
「だってダーリン」
ふむ。戦闘に、ねぇ。まぁ流石にこいつ等を自滅させて殺してしまうと寝覚めも悪いか、今回は大人しく……
「まーなんだ、よろしくなうさ公」
頭を撫でようとして来たベッツに唾を吐き付ける。
一瞬呆然としたベッツ、頬に唾がぺちゃりとついた。
「え?」
「ふえ?」
「ぶふっ!?」
「ベッツ、お前ウサギに嫌われてるじゃないか」
くっくと笑うザイン。イラついたのだろうがベッツは腰に結わえていたアイテム袋から紙を取り出し唾を拭き取る。
「なんかウサギに嫌われる呪いでも受けたかな? まだ呪い継続中か?」
「ドクササコは消えたぜ? 私もほら両手がこうなったことで呪いが消えたと思ってるんだがね」
「もう呪いは沢山だ」
寡黙なガロンすらも口を開く呪い、本当に恐ろしかったようだ。ドクササコ、マジやべぇな。
「そう言えば呪いを受けたんだったな」
「ああ、ウサギの巣穴襲撃したら突然臭い布が……」
「ウサギ……なぁ」
と、エフィカが俺に視線を下げる。
両腕で抱えて抱き上げているウサギさんの特性を思い浮かべふとあることに気付いてしまった。
「まさか、な」
しかしそんな偶然ありえないだろう。と首を振る。
森を探索するメンバーは無駄話をしながら楽しげに冒険している。
どう見ても敵の襲撃など考えていない気がするんだけど、こいつ等大丈夫か?
いや、ガロンの奴は寡黙に周囲に視線を走らせてるな、どうやら索敵は彼が行っているようだ。
あ、ゴブリン六体発見。
気付いたガロンが盾を構える。
ゴブリン達がガロン向けて走り出し、ザインがこれに気付いて魔法を発動。
俺の巣穴を襲ったファイアーボールっぽい奴がゴブリン三体を纏めて焼殺。
回り込むことなく真正面からガロンに打ち込むゴブリンたち。横合いから剣を抜き放ったベッツが一体を切り裂く。
さらに返しで一体屠り、体勢を整える。
残り一体のゴブリンがベッツに攻撃をしようとした瞬間、ガロンが盾を押し出しシールドバッシュ。
直撃を喰らったゴブリンが体勢を崩して倒れ、そこを一息でベッツが切り裂いた。
「うしっ、連携に問題はねぇな」
「一カ月で忘れるものか」
「ん」
なるほど、いつもこういう連携で闘っていたのか。
まぁ中堅冒険者って感じか。彼らEランクらしいけど、レット君よりは強そうである。
「これなら余程の事が無い限り三人だけで闘えるな、サポートは必要ないかもしれん」
「ザイン、そういうな。キルベアなどに遭遇したらそうも言っていられなくなるだろ」
うん、とりあえず言っといてやるか、ウサギさんだからつたわらないだろうけどさ。それ、フラグなんじゃね?
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名前:うさしゃん
種族:サイキックラビット・シロウサギ
二つ名:雑草ハンター・ハイエナ・ヤリ逃げ犯・アホの子・人生の迷い子・暗殺兎・スピードファイター/状態:発情
Lv:6 HP:283/283 MP:72/72 TP:70/70
所持ストロ:3962000
経験値ストック:5
技スキル:咆哮/連打/シュート/飛び蹴り/ドロップキック/回し蹴り/掌返し/疾風怒涛/魔素取り込み
マジックスキル:親指消えまーす/中の人消えまーす!/ステッキから花/貫通しまーす/隠すと増えます/何処からでも出ます/連なって出ます/人体切断マジック/ボックスマジック/浮き上がる杖/空飛ぶウサさん/脱出
魔法スキル:魔力弾/魔力盾
盗技スキル:盗む/強奪/魔法で盗む/マジックスティール/乱れ盗む/連続盗み/HPを盗む/MPを盗む/TPを盗む/心を盗む/パンツ盗む/ブラを盗む/知能を盗む/視界を盗む/気力を盗む/状態異常を盗む/スキルを盗む/お金を盗む/
常用スキル:ステータス表示(Lv2)/変身/索敵(Lv1)/根性/身代わり/不退転/勝利の雄たけび/魔力視/魔力吸収/魔力変換/身体強化/拉致(Lv2)/経験値手動割り振り
耐性スキル:毒耐性(Lv2)/麻痺耐性(Lv1)/腐食耐性(Lv1)/魔力耐性(Lv1)
常時スキル:危険察知(Lv2)/忍びの一撃/雑草魂(Lv2)/死者への誓い/くいしばり/魔力回復・極小/水泳/浮上/木登り(Lv1)/壁昇り(Lv1)/着地上手/テクニシャン/絶倫/異種間性交・可/生殖器最適化/人族特攻/巨人殺し/黄金玉宝破壊
種族スキル:粗食耐性/脱兎/病気弱点/ぷにぽよん/擬態
加護:麒麟の加護/系統樹確認
不要:カードスラッシュ/スプーン曲げ・微/カードを切る/飛び跳ねる/百面相/予告状/破壊音波
所持品
草類
薬草×74、薬草(毒)×58、薬草(麻痺)×59、薬草(沈黙)×77、薬草(腐食)×23、薬草(狂化)×47
毒消草×85、麻痺取草×84、雑草×208、即死草×51、たんぽぽ×20、ヘンルーダ×30、宝石草×5、虫下し草×17、エリ草ぁ×142
マキノコ×104、サルノコツカケ×76、笑い茸×66、パラライマッシュルーム×27、マジックマッシュ×5、梅茸×2、ドクササコ×41、カエンタケ×3
肉類
蛇肉(毒)、虫肉×8、ゴブリンの肉×27、鹿肉
オークの肉、豚頭、犬肉、豹肉、熊の手、熊肉
毛皮類
ホーンディアの毛皮、グリズリーの毛皮、豹の毛皮、コボルトの毛皮、ブラックコボルトの毛皮、
臭い腰布×21、綺麗な腰布×2
武具類
緑の小さな鎌×8、棍棒×25、ホーンディアの角、青銅の槍、シルバーナイフ×2、ひのきの木剣、木斧、ウッドスタッフ、物干し竿
装飾品
熊耳カチューシャ、豹柄Tシャツ、タキシード、蝶ネクタイ、シルクハット、ステッキ、赤いハンカチ
その他
魔石×2、魔石・極大、ポイズンスネークの尾、進化の種、退化の種×999、ミニチュアハウス
ゴミ
虫の羽×8、???からの手紙




