ホスピタル
大量の蝉の鳴く音がヒビ割れたビルに反射し、何処からだとか、何匹いるかとかいうあらゆる情報を汚泥の氾濫のように撹拌しながら街を覆っていた。
ぐるりと道路を見渡せば、人の手が無くなっただけで元は手入れされ整理されていた植栽達は好き勝手に勢力範囲を広げている。
耳鳴りのように響き渡る蝉の音のせいか、昔よく遊んだ千葉の街中をふと思い出した。 なんだかんだ言って、あの頃は平和だったなと思う。
「おい、タズ」
騒音より一際大きな声で自分を呼ぶ声がした。
一瞬、思い出にある千葉の山の中から呼ばれたような気がしたが、振り返ってみるとAK74を小脇にぶら下げた畳一畳分はあるんじゃないかと思うような大男が立っている。
顔は自分やそこらをうろつく死体とそっくりで顔は乾いた土のようにヒビ割れて所々肉が削げ落ちている。
毛髪はほとんど抜け落ち、側頭部には茶碗にこべりついた海苔のような僅かな毛だけが風に吹かれてぶらぶらしている。
ただし、死体のような顔といっても今だに焦点と理性のある目だけは生きていた時のそれに近い。
「林か」
そう言ってから、生前からの癖で乾ききった唇を舌で嘗めた。
この体になってから唾液なんぞ出ないので、嘗めた拍子に唇のヒビ割れていた部分がべりべりと剥がれて地面に落っこちた。
痛みも飢えも全く感じないがここまで無遠慮に肉体が破損すると流石にイライラする。
ボロボロの編み上げブーツで自分の皮と肉だったものをごりごりとひき潰してそれっきりにした。 いつかは足下の肉と皮の粉末も自然に還るだろう。
林はそんな俺の動作をじっと見ていたが、俺が話さないのでようやく自分から話し始めた。
「こんなトコロで何してるんだ?」
「別に」
「ここらへんは人間共との競合地帯だぞ。 一人でいるのは危険だろう」
「ゾンビがいる。 ハンター共に俺等とゾンビの見分けはつかねぇよ。 俺等と違って奴等は日本で最高の危険地帯の中にいるんだぜ? 殺すよりは隠れる方を選ぶ」
林は溜息をついた。 人間として既に死んでいるのに呼吸する必要なんてないはずなのだが俺達やゾンビは今だに呼吸し続けている。 不思議なものだ。
「ホスピタルに帰ろうぜ。 荒井達がスペイン人のハンターを捕まえたらしい」
「そうかい、そりゃ良かったな。 じゃあ勝手に先帰ってろよ」
「だったら、ここで話す」
林はもう一度溜息をついた。
しばらく見ないと思ったら、大感染が起きた際、自衛隊から逃げた時以上に溜息が多くなってやがる。
「お前はいつも変わらないな、ホスピタルに逃げ込んで自衛隊やハンターと戦った頃からずっと変わらない」
「だったらなんだよ?」
「...お前に助けてもらったから、一緒に来てくれなんて言わないよ」
「勿体ぶってねぇで、要件を言え」
「俺、遠征隊に志願した」
流石に少し驚いた。遠征隊なんて自殺志願者の集まりじゃねぇか。
「なんでだ? なんで高レベル汚染地帯に行こうなんて決めた?」
「あそこには何かあるはずだろ? 汚染はあそこから急激に進んだわけだし。 何故外人の何割かはホットゾーンでも汚染されにくいのか、それを調べに行くんだ」
「それでそのスペイン人を連れていくのか」
「そう、状況次第でホットゾーンにも入る。 いけそうなら更に探索する」
直感的に無理だと分かった。
当たり前の話だ。 定量的な実験や測定もされていないところに土足で踏み込んで行ってただで済むわけがない。
分かっているのは同じことをこれまでに三度やって三度とも誰一人帰ってこなかったってだけだ。
グールになり、人間よりかは汚染に強くなったとはいえ、ホットゾーンに入れば急速にグールはゾンビになっていく。
「タズ、早く人間に戻れるといいな」
「俺もお前も家族が待ってるはずだ」
「俺さ、メールの返信来なくなったんだよ。 人間に戻る理由が無くなっちまった」
林は薬指と親指を合わせてぐっと力を込めた。
指が地底の歪みが反発で戻るように弾かれ、ヒビ割れて涸れ谷のようになった肌と肉を抉りとばす。
「だから何にも惜しくないし、お前が人間に戻れるように、ささやかな支援のつもりだよ」
林が笑った。 顔の残った筋肉が笑顔を作り、引っ張られてヒビ割れていた口の肉と皮がさらに裂ける。
三度目の力の蓄積に耐えかねて林の薬指が音を立てつつ折れたのを見てようやく、ハヤシの笑顔が無理矢理であることに気づいた。
それでも、ホスピタルまで助け合って来たのは生きるために仕方のない選択で、その後のこいつ自身の選択に関しては俺の知ったことではない。
「分かった、冥土の土産に何考えてたか教えてやるよ」
そう言って、指を差した。
指差した先には少女がいた。 とはいえ少女はゾンビで、しかも腹部と右足は落ちた鉄の柱に真っ直ぐ貫かれているせいで身動きもとれない。
白く濁った目つきで呻きながら地面を指で削るだけの存在だ。
左足をもぞもぞさせる度に、セーラー服のスカートから元は白色だった筈の茶色い下着が見え隠れする。
「ただのゾンビじゃないか。 欲情したのか?」
「馬鹿言え。 俺が気になったのはこのゾンビの携帯だ」
「確かに生前は可愛かったんじゃないかな、彼氏がいたら何か写真送ってたかもなぁ」
殴ろうかと思ったが辞めた。 無理に殴れば林の腹にでかい穴が空くか俺の腕が折れるかしそうだ。
「たとえそうでもお前には見せられねぇな。 興奮しすぎて体が欠損しちまうぞ」
「充電したとしても俺の出発までには間に合わないよ」
「まぁ、そうだな」
言葉がなかなか出ない。 そして沈黙。
どうやら俺はなんだかんだ言ってこいつと別れることが少し悲しいようだ。 だが、そんなコトはこいつには言わない、絶対に。
「こいつの個人情報は恐らく携帯に入ってるだろ? こいつの最期とかを家族に送ってやったらどうなるかね?」
「死んだ奴の情報なんて高く売れるわけないよ。 どっかの企業のお偉いさん達ならともかく、一般市民の情報なんて」
「確かに、高く売れるような奴はハンター共があらかた回収してるだろうしな」
「無理なコトわかってるじゃん」
「俺が言いてぇのはそういうコトを続けてりゃ、いつかは人間達も俺等を受け入れてくれるんじゃねぇのかってことなんだよ。 一体俺達はいつまでココにいなきゃいかんのかね?」
「東京で生きるしか、僕らに明日はないよ」
「だが、ココで死んでも天国には行けそうもねぇぞ」
林と俺は同時に笑った。
ヒビが裂け、吐息と振動で細かい皮が吹き飛び、夏の風に運ばれていく。
「そうだ、これ」
「なんだこれ?」
林が千切れかけたベルトから古めかしく、懐かしいモノを差し出した。 高校時代に買った、ご利益など全くなかった安全祈願の御守り。
「なんで御守りなんだ?」
「僕の個人情報と、家族宛の手紙が入ってる」
「おいオメー...」
「頼むよ、古い友達として持っててくれ、生きて帰ったら返してもらうからさ」
心が少し痛んだ。 コイツは俺が家族の元へ帰るコトを信じて自分の命を差し出すつもりなのだ。
待ってる家族がいるだなんて、コイツと対等で居たいと思った俺のささやかな嘘だというのに。
一週間経っても、そこからさらに二週間が経っても林は戻って来なかった。
当たり前といえばその通りだ。 ホットゾーンは全てを拒む。 グールも、人間も。
知能を失ったゾンビと謎の感染経路だけが、ホットゾーンの守りの全て。
手付かずの放置資産を狙って多くの奴等がホットゾーンに入り、ゾンビになるか食われるかして誰も生きて出ることはない。
林の墓は作らなかった。 そもそもここでは誰の墓も作らない。 死体があろうとなかろうと、だ。
ホスピタルの中ではグールの医者がそこらで捕まえたゾンビとハンターを並べて交互にメスを入れていた。
麻酔などなく、家庭用冷蔵庫に入れるくらいしか臓器を新鮮な状態に保てないので素面のまま腹にメスを入れられるハンター達の悲鳴と嗚咽がホスピタルから途切れることはない。
とはいえ、それによって何らかの成果が挙がったわけでもないのだが。
大感染から三年が経ち、ホスピタルは狂気に呑まれた。 ハンターや自衛隊と戦う内に、彼等を人間として扱うことを辞めた。
自分達がそう扱われなかった怒りも大いに関係しているので、対話を目指す雰囲気などは今は影も形もない。
今日は雨だ。 少女の学生鞄には案の定携帯電話の充電キットも入っていたので、ホスピタルの発電機から少しばかりの電力を失敬して彼女の携帯を充電した。
故人の携帯電話を覗くのは少しばかり良心が痛んだものの、暗証番号すら登録されていない携帯電話に責任を転嫁してデータを漁った。
待受画面は飼い犬に顔を擦り合わせた生前の姿。 ゾンビになってからの顔しか知らないが、まぁ服装や大体の雰囲気で同一人物だと分かる。
生前は中々の美少女と言ってよかった。 だが、今はイエス・キリストよろしく磔にされたB級ホラーの雑魚敵だ。
データフォルダを一通り見たが、六枚程見つかった林には到底見せられないような写真は自分の携帯にデータをコピーしてから削除した。
他の誰かが携帯を覗いた時の為のせめてもの情けだ。 コピーした分は俺が人間に戻れた時にゆっくり使わせてもらう。
続いてメールの履歴を読ませてもらったが、顔文字と変な言葉遣いのせいで漠然としか内容が分からない。
分かったことと言えば、大感染の起きる一時間前に新宿で買い物をしてから横浜に住む母親の元へと向かおうとしたということぐらいだ。
その前後で彼氏にメールしているが、第三者の俺からすれば面白いモノではなかった。 彼氏も葛飾区でバイトしていたようだから、まぁ死んでいるかゾンビになっているだろう。
...気づけばメールの履歴を半分読むのに一時間も使っていた。
ハンター共の悲鳴もいつの間にかぱったり止んで、雨の音しか聞こえて来ない。
電話するには今しかねぇかなと思い、人間の武器トレーダーから昔仕入れた衛星携帯電話を取り出し、電話番号をタイプしていく。
呼び出し音が鳴り始めたので、安堵しながら耳を千切らないようにそっと当てた。
「もしもし? 橘ですが」
「お宅の娘さん、チサトでしたっけ」
電話の向こうで息を呑む音が聞こえた気がした。
「千智が見つかったんですか! 娘は無事なんですか?!」
「いや、残念ながら外の道路で腐ってますわ。 死んだわけじゃないがまぁそれに近い」
電話の向こうから何かがぶつかる音が聞こえ、嗚咽が漏れてくる。 半ば予想していたとはいえハンター共の後は母親か。 そのまま電話を切ってやろうかという気持ちを落ち着かせる。
「千智はもう助からないんですかっ?!」
「俺たちじゃ無理だな」
「こっちの病院に」「無理だな」
「じゃあせめて遺体にしてでも連れ帰ることはできませんか」
「無茶言うんじゃねぇよ」
自分でも意外なことに語気が荒くなった。東京の外に出れるならとっくにしている。
人間のままでいられたなら、この狂気の中でハヤシの形見と一緒にこの母親と電話するようなことにならなかったはず。
どんな手を使ってでも生き延びてやろうと思えたはずだ。 クソが。 今の俺はまだそう思っているのか?
「ならせめて、写真を、千智がどう最期を終えたのかだけ教えてください!」
「写真は見ない方がいいし、見たいと言ってもおくらねぇよ」
「酷い、酷いわ。 急に電話をしてきて娘のコトを言うだけ言って、知りたいことは何も教えてくれないじゃない」
まさか非難されるとは思ってなかった。 この母親に聞いてみようか。 "俺が何か非難されるような、間違った非道なコトをしているんですか?"と。
今までにやってきたことを考えると、今やってることの方が遥かに博愛主義的だ。
しかし、東京で何百万という死体の内の一つを選んでその最期を教えてやったとして、自己満足以上の何かがあるのか? 自分でも、自分がしたことへの答えが出ない。
「仕方ねぇな。 何処で死んだかってコトと、遠目からの写真は送ってやるよ。 それ以上は譲らねぇ。 言っとくがこれはあんたの為なんだぜ」
五分後に電話を切った。 切る直前に母親は俺に"有難う御座います"と言ったが、本当に感謝の気持ちがあるのか俺には分からない。
大体、俺はグールだ。 望むと望まざるとに関わらず。
封鎖線に近寄れば発砲され、場合によっては特殊部隊まで送りこまれる。
三年の間に、グールと人間の関係はそこまで悪化した。
グールの連中は確かに年月と共に狂気に呑まれていったが、その引き金を引いたのは人間だろうに、ハンターも外の人間も俺達を畜生以下の扱いをしたことを完全に忘れてやがる。
グールの狂気に呑まれることもできず、人間にも戻れない俺は何なんだ? 笑えねぇ喜劇が俺の人生をオシャカにしちまったってことだけは分かる。
久々に東京に来て林と飲んだあの日、断っていればこうはならなかった。 そして俺をこの世界に招き入れやがった林はもういない。
「タズ、人間はね、脆いんだよ。 私達の体は壊れてしまった。 それでも私は戻りたい。 誰を犠牲にしてでもね」
ドクターの一人がうわ言のように言った。 手には捕まえてきた自衛隊員の腸を引きずって。 血の滴る腸を凝視しているのに気付いて、狂気が理性に取って代わった目が笑った。
「私達を実験台にしようとした奴等さ。 殺されても文句は言えないだろう? 治療の為に協力してくれと言いながら彼等がしたことは今私達がやってることと寸分とも違わない。 ならばどっちが治療の為に命を落とすか? どっちでも構わないじゃないか」
もう、当時の理想はここにはなかった。 治療という名の虐殺から自分達を守り、自らの未来は自らで開こうとするホスピタルというグールの楽園は今や狂気の園だった。
林もきっとこの狂気から逃げたかったのだ。 アイツはいつも正気を保っていたから。 それにやっと気付いた。
だから...俺は何も言わずに逃げ出した。
太陽がじりじりと照りつける。
逃げ出してから四日が経った。 あれから毎日封鎖線と千智の元へと往復した。
封鎖線を守る警戒網に穴があれば、彼女の息の根を止めてから家族の元へと送り届けるつもりだったから。
殺されるならそれでもいい、死んだ少女を背負って一心不乱に走るところを殺されるなら、きっと何かを感じてくれる奴もいるだろう?
だが知智の元へと着いてみて、恐らくそうすることができないだろうことが直感で分かった。
ボロボロで、グロテスクな全身に力が入る。
全身が総毛立つような感覚。
千智は死んでいた。 いや、正確には殺されていた。
千智の頭の上には大きな花束がそっと置かれ、風に吹かれるままになっている。
今は瑞々しく鮮やかな色をしていても、半日もすればこの日差しに萎びてしまうだろう。
「ホスピタルの殺し屋が一体何をするつもりだ?」
ビルの影から、見知らぬ男が出てきた。
夏だというのにトレンチコートと縮れた髭という暑苦しい格好をしている。 東京で出会ってはいけないハンターの一人だ。
武器は見えない、だがコートの中に隠してるんだろう。 腰の散弾銃で奴を倒せるかどうか試してみてもいいが、コートの中に防弾服を来ていれば死ぬのは俺だ。
「この女の母親の依頼かよ」
「そうだ。 形見になるものを回収してくれと言われてここまで来た」
「タイミングわりーな。 あんたを見たら逃げろって昔から言われてる。 だが暫らくアンタの噂を聞かなかったんでハンターを辞めたのかと思ってた」
狙うなら、頭しかない。 だが、本能では相変わらず逃げろというだけだ。
「引退してたさ。だが、三百万ものお小遣いを貰えるんだったらやりなれたアルバイトをしてもいいだろうよ」
「俺もアルバイトの内か?」
「いや、お前はどちらかというとボーナスだな。 四十人以上人を殺したその次はゾンビを磔にして、一体何がお前にとって面白いのか分からんが」
そうだ、俺は狂気の世界に入れなかったんじゃねぇ、ふと狂気の中から出口に気付いて出てきただけだ。
遊び半分でアリの脚を千切って遊ぶ子供のようなコトをゾンビになった少女にしていたら、そこから携帯電話を見つけた。
だが狂気の出口から一度出てみれば、もう再入場口は見つからなかった。 ホスピタルから逃げた理由も、携帯電話から家族に電話した理由もそれだけだ。
「みんな狂いすぎなんだよ。 正気になんて戻らなければ、狂ったままで何も感じず死なせてくれたかもしれねぇのに、よ」
言い終わると同時に散弾銃を構えて引き金を引いた。
散弾は狙った筈の男の遥か上に着弾したようで、後方の窓ガラスが砕けて地上に落下していく光景が光を受けて輝いた。 数瞬、男の回転式拳銃の射撃の方が速かった。
ああ、俺は死んだな。
そう思いながら、身体を丸めると同時に残った片腕でナイフを引き抜く。
男から外した視線分のコンマ以下の数秒を経験が補正してくれる。 視線を外した間に1発は撃っているはずだ。 それは当たっていない。
男との距離感を掴む。 距離は正確に7メートル60センチ。
三発目の弾丸が頬を根こそぎ吹っ飛ばしながら右の顎骨を掠めて飛び去っていく間に感染によって生まれ変わった左腕の筋繊維が思い切り収縮を開始する。
痛みがないからこそ集中出来る。 ナイフの軌道と筋肉が取るべきデリケートな力加減が分かる。
手に持ったナイフが投擲位置に達するまでの長く永い一瞬を経て、俺は死んだ。
その日最後に来た客は、一年前に引退した男だった。
「なんでぇ、そのどでかいナイフは」
「札付きが持ってたのさ、戦利品だ」
「どんな奴だ?」
「意外とまともそうな奴だった」
男はふと消え入りそうな表情で笑ってから、鉄格子と強化ガラスで守られた厳重なカウンターに携帯電話と御守りを置いた。
この男は未だに殺した奴の慰霊ごっこをやっているのか。 それとも残された者達へのご機嫌取りか。 どちらにしろ、武器トレーダーの俺には少しばかり外が安全になったという事実以外はどうでもいいことだ。
「この持ち主達がどうなっていようと俺の知ったコトじゃない。 例えグールになってお前にバラされようが、ゾンビに生きたまま喰われていようとな。 結局のところ、この街で死んだ奴等は天国へ行ける資格なんて持っていねーのさ」