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ぱられる  作者: 楸由宇
6/20

部屋

 私は、関係を持った男の未来が見える。

 その行為がクライマックスに達すると、目の前にスクリーンが現れて、相手の男の未来がそこに映るのだ。ある男はどこかの不細工な女と3人のガキどもに囲まれて幸せそうな馬鹿面を晒していたし、別の男は早朝のどこかの林の中でロープにぶら下がっていた。顔が好みだった男は、車に撥ねられるし、金を持っていた男は、若い男の子と裸で抱き合ってやがった。

 いつもいつもろくでもない男ばかりで、ほとほと自分の男運の無さに呆れていた。

 今の男は、裸で私の首を絞めていた。

 その男は、行為の最中に私のあそこを覗き込み、部屋が見えると言った。その部屋で、裸の自分が裸の女の首を絞めていると。

 その女はあたしだよと言った3日後、自分の男運の無さを笑うしかなかった。

 結局、私はその男に首を絞められて死んでしまった。

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