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ぱられる  作者: 楸由宇
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電話

 電話をしても、絶対に出ない友人が居る。

 かと言って、家に居ないわけでもない。

 しかも、携帯電話も持っている。

 勿論、携帯電話に掛けたところで、出るわけはない。

 しかし、携帯電話を肌身離さずに持っている。

 一度、携帯電話を忘れて来たときは、落ち着かないと言って、早引けをしてさっさと帰ってしまった。

 そして、彼は自ら電話を掛けるということもしない。

 電話以外にも、メールなどで携帯電話を使用している気配もない。

 どうしても、気になって仕方がないので、一度彼に尋ねたことがある。

「どうして、電話を持っているのに使わないのか」と。

 彼は答えた。

「だって、電話やメールは信用出来ないじゃない」

 さらに、私は尋ねた。

「それなら、何故電話を持っているのか」と。

 今度は、こう答えた。

「だって、電話を持っていない人って信用出来ないじゃない」

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