3/6
第三章「決別と決意」
朝、レンは家族の前に立ち、東の壁の向こうへの旅立ちを宣言した。
レン「僕は行くんだ。東の危機をみんなに伝え、他の国の協力を仰ぐために!」
族長(父)「愚か者が!お前一人で何ができるというのだ!そんな危険な旅、許すわけにはいかん!」
レン「誰かが行かなきゃ、この危機は広がる一方だ!僕には風の力がある!役に立てるはずなんだ!」
長老(祖父)「しかし、経験も知識も足りない。無謀すぎるぞ……。」
母「レン……お願いだから、考え直して。どうしてそんなに無茶を……!」
レン「僕はただ、本当の自由を知りたいんだ!」
父との議論は徐々に激しさを増し、最終的には喧嘩別れとなる。
族長(父)「行くというのなら……二度と戻ってくるな!」
母と祖父は涙を流しながらレンを見送る。
レンは家を後にし、カナの元へ急ぐ。
カナ「レン、大丈夫?」
レン「……行くよ、カナ。風の国だけじゃない、世界全体のために。」
カナ「私も行くわ。レンが行くなら、私も一緒よ!」
二人は風の谷から飛び立ち、東の壁の向こうへと向かうのだった。